【比較レビュー】COMANDANTE「C40 MK3」の挽き目・微粉量を検証した結果・・・

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COMANDANTE(コマンダンテ)をご存知でしょうか?

世界最高峰と言われるコーヒーミルを開発するドイツのブランドです。

2013年に「C40」を発売して9年以上経過しましたが、未だに最高峰の座に居ます。

ファンも相当な数で、多くの有名バリスタが私物として所持しています。
コマンダンテ以外認めん!って人も居るらしいな

というくらい愛されに愛される名器です。

そんなコマンダンテの検証は過去に沢山行っていました。

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現在検証方法を刷新したので、ちょっと情報が古いんですよね
つまり、再検証するって事やな!

マイナーアップグレードモデルのMK4もあるので、比較用に今一度性能を確認していきます。
目次

挽き目の目安・分布検証

同一の豆を用いて、最小粒度とそれぞれの抽出方法に適した挽き目を検証します。

ミルの表記について
▪︎C2(TIME MORE):T.M-C2
 ・通常版:N
 ・ロイヤルブルー:RB
 ・シャンパンゴールド:CG
▪︎C3(TIME MORE):T.M-C2
▪︎栗子X(TIME MORE):T.M-X
▪︎slim+(TIME MORE):SLIM-P
▪︎栗子G1(TIME MORE):T.M-G1
▪︎ポーレックス:PORLEX
▪︎Barista Pro(Zassenhaus):Z,H-BP
▪︎C40 MK3(comandante):C40-MK3

極細挽き・細挽き

検証概要
▪︎豆量:10g
▪︎目開き:600/700μm

C40の0点(原点)の確認方法は独特。

刃が破損する可能性もあるため、ダイヤルは締め切りません。

自重でハンドルが回らなくなった時点を0点とし、そこからクリック数を数えます。

一応試しに力技で締め切ったところ、自重でハンドルが回るのに6クリック分必要でした。
 
0点を確認した上で、最小粒度をチェックや!

試したところ、1~3クリックまでは豆を中々噛み込みません。

4クリックから問題なく挽けたので、最小の挽き目は「4」とします。
 
次に挽き目の確認にしてみましょう!

検証の結果「11」~「12」までが、エスプレッソの適正範囲に近い結果となりました。

「4」や「5」は非常に細かいので、トルココーヒーも作れます。

 
これならエスプレッソ抽出は余裕でできるやろうな

後程、エスプレッソ検証でどこまで抽出適正か確認しましょう

中挽き

検証概要
▪︎豆量:20g
▪︎目開き:500/800/1100/1400μm

中挽きの定義は様々ですが、当サイトはカルディの挽き目「8」を基準にします。

入手しやすくチェーン系列の中で一番粒度が均一なため、中挽きの基準として参考にしやすいです♪

検証の結果、中挽きの基準は「26」または「27」が適しています。

コマンダンテが登場して以降、この分布を指標にミル製作が行われたなんて話も‥

現在の高性能ミルが当たり前のようにあるのも、コマンダンテのお陰かもしれませんね

他のミルの分布と比較すると、数値上はかなり似通った結果になります。

タイムモア製品の分布とかほぼ同じやん
これで味の差を感じるとすれば、粒度分布とは別の要素が関係しているかも‥

粗挽き

検証概要
▪︎豆量:10g
▪︎目開き:1400/1600μm

上記概要を踏まえてJPproの挽き目「125」と比較し、どの程度粗挽きに対応できるか確認します。
JPproの分布(挽き目「125」)
▪︎1601μm~:3.3g
▪︎1401~1600μm:2.2g

結果「37」が近い挽き目となりました。
 
分布としては平均値をやや下回るな
 
苦手とまでは言いませんが、粗挽き主体の場合は他のミルも選択肢に入りそうですね

特にX liteは優れた粒度分布を持ち、その差は歴然。

 
これだけ違えば、味の差も大きいやろうな

味の検証については、改めて別の検証で確認していきましょう。

微粉量検証

検証内容
▪︎豆量:20g
▪︎目開き:400μm
▪︎スクリーニング時間:3分

当サイトでは、400μm以下を微粉として扱います。

400μmとは、ターキッシュ(トルコ式)コーヒーに使用される超極細の粒度です。
小麦粉よりも少し大きめの細さやで

お湯に溶かすとこのようにドロ状になります。

上記を踏まえてC40の中挽き・粗挽きの性能をチェックしましょう。

検証の結果、高級ミルとしては平均的な数値となりました。
 
最近では、低価格のミルでも微粉量はコマンダンテと同じものも増えたな

 
時代がコマンダンテに追いついた感じですね

エスプレッソ抽出検証

抽出レシピ

▪︎機材:Francis Francis X3
▪︎粉量:16g
▪︎圧力:9気圧以上

▪︎抽出時間:20秒以上を目標
▪︎タンピング圧:10~15kg
▪︎バスケットサイズ:49mm
FrancisFrancis X3はバスケットに詰め込める粉量が16gで限界。

機材自体は優秀ですが、相応の性能を持つミルでないと抽出はできません。

検証したところ挽き目「10」で20秒になりました。
 
予想よりも下回る結果やな

逆に「9」では極端に時間がかかるため、調整幅に少し難があるように感じます。

 
量を減らして対処したいですが、やり過ぎは過抽出になるので悩ましい!

グラインド速度比較検証

検証概要
▪︎豆量:20g
▪︎挽き目:27

上記内容でC40の回転数とグラインド時間を測定します。

確認した結果57秒(126回転)という結果になりました。

少し噛み込みが甘く、豆によっては半カケラ程度残ってしまう事があります。

 
にしても、回転数の割に早くないか?
 
コマンダンテはハンドルノブが大きく長さが短いので、1周が速いんですよ

1番上がコマンダンテのハンドル。
 
タイムモア「C2」より短いな

回転数が少し多い栗子Xと比較すると、随分と早く感じます。

 
こういった使い勝手のバランスの良さも人気の理由なんやろな

COMANDANTE「C40 MK3」の評価

手挽きミル評価軸(◎・○・△・×)
■挽き目の範囲:◎(極細~粗挽き
■微粉量   :◎(非常に少ない
■挽き心地  :◎(非常に良い
■メンテナンス:◎(非常に簡単
■粉砕速度  :△(やや遅い
■持ち歩き  :△(やや重い

C40は様々な挽き目に対応した万能ミルですが、特にドリップに向いています。

 
この性能が8年前から出てたなんてな

挽き心地も軽く、短いハンドルで速度の欠点をカバーしている所も優秀。
 
優れた切れ味だからこそできる所業ですね

手挽きミルの進歩は著しいですが、未だに性能で遅れは取りません。

また独特な木の質感や挽き心地は、コマンダンテにしかない魅力です。
 
そんなコマンダンテを、他のミルと比較してご検討頂けたら幸いです!

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Amazonでは「MK3」と記載がありますが、一部MK4に切り替わっているものも存在します。
 
なんで記載変わってないんやろな
 
引き当てたら「ラッキー!」と思っておきましょう♪

栗子X liteをチェックする

2022年に登場した次世代のコーヒーミルがX liteです。

粒度分布は今までのミルには存在しない領域で、X lite独自の特徴を持っています。
 
均一性・微粉量共に別次元レベル!

ドリップやプレスにおいては、革命的で次世代とも言える性能です。
 
コマンダンテとは違う特徴を持つミルとして、比較しておきたいですね!
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手挽きミル評価軸(◎・○・△・×)
■挽き目の範囲:◎(極細~粗挽き
■微粉量   :◎(非常に少ない
■挽き心地  :◎(非常に良い
■メンテナンス:◎(非常に簡単
■粉砕速度  :△(やや遅い
■持ち歩き  :△(やや重い

栗子Xをチェックする

X liteの前モデルにあたる高級ミル。

挽き心地が非常に軽く、折りたたみハンドルで収納に優れています。
 
コマンダンテとは違って、フルメタルで複雑な構造やな

挽き目の範囲・挽き心地は似ているので、比較対象としてチェックしてみて下さい。

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手挽きミル評価軸(◎・○・△・×)
■挽き目の範囲:◎(極細挽き~粗挽き
■微粉量   :◎(非常に少ない
■挽き心地  :○(良いが滑りやすい
■メンテナンス:△(機構が複雑
■粉砕速度  :×(遅い
■持ち歩き  :△(重い/収納面は良好

JPproをチェックする

JPproは、外側に粒度調整ダイヤルがついた革命的なミルです。

手挽きミルの中で最もグラインドが早く、粒度分布もコマンダンテと異なります。
 
噛み込み量が多いので、硬い豆には少し弱いですね
 
値段は近いし、有力な比較対象としてチェックしておきたいな
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手挽きミル評価軸(◎・○・△・×)
■挽き目の範囲:◎(極細~粗挽き
■微粉量   :○(少ない
■挽き心地  :○(挽き方に工夫必要
■メンテナンス:△(複雑・コツが必要
■粉砕速度  :◎(速い
■持ち歩き  :△(やや重い
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コメント

コメント一覧 (2件)

  • 現在タイムモアc2を使用していて、ミルのグレードアップを考えています。
    現在、Comandamte C40 mk4かタイムモアの栗子X liteで迷ってます
    自分はエスプレッソはしないので基本、ドリップで、粕谷さんの4:6メソッドを、C2では24クリック程度の粗挽きで挽く事が多いです。
    また、自分は酸があまり得意ではないので、中煎りから深煎りを飲むのですが、どちらがおすすめとかありますか?
    情報量が少なくてすみません

    • コメントありがとうございます!
      浅煎り中心でなければ、圧倒的X liteをオススメします。

      中煎り・深煎りのコクを維持しつつ、同じクオリティのコーヒーを安定して淹れられます!

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