世界最高峰と言われるコーヒーミルといえばコマンダンテ「C40」
そんなコマンダンテに追従して、ステンレス刃の手挽きミルが次々登場しました。
という状況なので、コマンダンテの地位は相対的に下がってきたと言えます。
その最中に出たのが「C40/MK4」です。
・内部のフレーム形状変更
・粉受けの素材変更(着色ビンは変更無し)
・グリップバンド(S)の追加
その他は箱の素材など本体以外のちょっとした変化程度です。
今回はちょっと違うMK4の性能を、検証を通してチェックしていきましょう。
挽き目の目安・分布検証
同一の豆を用いて、最小粒度とそれぞれの抽出方法に適した挽き目を検証します。
▪︎C2(TIME MORE):T.M-C2
・通常版:N
・ロイヤルブルー:RB
・シャンパンゴールド:CG
▪︎C3(TIME MORE):T.M-C2
▪︎栗子X(TIME MORE):T.M-X
▪︎slim+(TIME MORE):SLIM-P
▪︎栗子G1(TIME MORE):T.M-G1
▪︎ポーレックス:PORLEX
▪︎Barista Pro(Zassenhaus):Z,H-BP
▪︎C40 MK3(comandante):C40-MK3
▪︎C40 MK4(comandante):C40-MK4
極細挽き・細挽き
▪︎豆量:10g
▪︎目開き:600/700μm
C40の0点(原点)の確認方法は独特。
自重でハンドルが回らなくなった時点を0点とし、そこからクリック数を数えます。
その上で粒度をチェックしてみると‥
後程、エスプレッソ検証で抽出適正を確認しましょう。
中挽き
▪︎豆量:20g
▪︎目開き:500/800/1100/1400μm
中挽きの定義は様々ですが、当サイトはカルディの挽き目「8」を基準にします。
しかし、クリック数が3つほどズレている点は細挽き検証と同様でした。
粗挽き
▪︎豆量:10g
▪︎目開き:1400/1600μm
▪︎1601μm~:3.3g
▪︎1401~1600μm:2.2g
こちらも分布はMK3と近いですが、やはり3クリック程度のズレがあります。
微粉量検証
▪︎豆量:20g
▪︎目開き:400μm
▪︎スクリーニング時間:3分
当サイトでは、400μm以下を微粉として扱います。
上記を踏まえてMK4の中挽き・粗挽きの性能をチェックしましょう。
エスプレッソ抽出検証
▪︎機材:Francis Francis X3
▪︎粉量:16g
▪︎圧力:9気圧以上
▪︎抽出時間:20秒以上を目標
▪︎タンピング圧:10~15kg
▪︎バスケットサイズ:49mm
機材自体は優秀ですが、相応の性能を持つミルでないと抽出はできません。
つまり、根本的な性能はほとんど同じという事がわかりました。
グラインド速度比較検証
▪︎豆量:20g
▪︎挽き目:27
上記内容でMK4の回転数とグラインド時間を測定します。
コマンダンテはその時の噛み込み具合により回転数も変わるので、結果の一つとしてお考え下さい。
COMANDANTE「C40 MK4」の評価
■挽き目の範囲:◎(極細~粗挽き)
■微粉量 :◎(非常に少ない)
■挽き心地 :◎(非常に良い)
■メンテナンス:◎(非常に簡単)
■粉砕速度 :△(やや遅い)
■持ち歩き :△(やや重い)
コマンダンテMK4とMK3では、性能に大きな差がない事がわかりました。
MK3を持つ方は、MK4の挽き目のズレに注意してご調整下さい。
と思うかもしれませんが、用途別で使用すれば腐りません。
また、レッドクリックスというカスタムパーツで性能を変化させる事も可能です。
使いやすくなったMK4の良さは想像以上です。
栗子X liteをチェックする
2022年に登場した次世代のコーヒーミルがX liteです。
■挽き目の範囲:◎(極細~粗挽き)
■微粉量 :◎(非常に少ない)
■挽き心地 :◎(非常に良い)
■メンテナンス:◎(非常に簡単)
■粉砕速度 :△(やや遅い)
■持ち歩き :△(やや重い)
栗子Xをチェックする
X liteの前モデルにあたる高級ミル。
挽き目の範囲・挽き心地は似ているので、比較対象としてチェックしてみて下さい。
■挽き目の範囲:◎(極細挽き~粗挽き)
■微粉量 :◎(非常に少ない)
■挽き心地 :○(良いが滑りやすい)
■メンテナンス:△(機構が複雑)
■粉砕速度 :×(遅い)
■持ち歩き :△(重い/収納面は良好)
JPproをチェックする
JPproは、外側に粒度調整ダイヤルがついた革命的なミルです。
■挽き目の範囲:◎(極細~粗挽き)
■微粉量 :○(少ない)
■挽き心地 :○(挽き方に工夫必要)
■メンテナンス:△(複雑・コツが必要)
■粉砕速度 :◎(速い)
■持ち歩き :△(やや重い)
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