そんな中、Variaはマルチブリュワーという器具で注目されるようになりました。
そして次にVariaが挑戦したのが、コーヒーミル。
Varia
Hand Grinder

その結果、現在は似たり寄ったりの刃で競う地獄の構図となっています。
ミル本体の構造と部品によって性能も変わります。
そんなVariaの実力はどれほどのものでしょうか?
挽き目の目安・分布検証
同一の豆を用いて、最小粒度とそれぞれの抽出方法に適した挽き目を検証します。
▪︎C2(TIME MORE):T.M-C2
・通常版:N
・ロイヤルブルー:RB
・シャンパンゴールド:CG
▪︎C3(TIME MORE):T.M-C2
▪︎栗子X(TIME MORE):T.M-X
▪︎slim+(TIME MORE):SLIM-P
▪︎ポーレックス:PORLEX
▪︎Barista Pro(Zassenhaus):Z,H-BP
極細挽き・細挽き
▪︎豆量:10g
▪︎目開き:600/700μm
Variaの最小粒度は15クリックとなっています。
かなり挽くのに時間はかかりますが、以下のような数値を得られました。
あまりにも細かすぎて測定不能でした。
そう思えるくらい凄まじく細かい調整幅で驚きました。
以上の結果から、細挽きに関しては非常に高いスペックを持つことがわかります。
中挽き
▪︎豆量:20g
▪︎目開き:500/800/1100/1400μm
中挽きの定義は様々ですが、当サイトはカルディの挽き目「8」を基準にします。
傾向的にはsvart aroma(wilfa)に近く、最大粒径に対して細い粉の割合が多め。
500μm以下の粒度を比較しても、セラミック刃のポーレックスよりも多い事がわかります。
粗挽き
▪︎豆量:10g
▪︎目開き:1400/1600μm
▪︎1601μm~:3.3g
▪︎1401~1600μm:2.2g
実質ネジが外れるまでは粗くできますが、極粗挽きまでは難しそうです。
微粉量検証
▪︎豆量:20g
▪︎目開き:400μm
▪︎スクリーニング時間:3分
当サイトでは、400μm以下を微粉として扱います。

上記を踏まえ、Variaの中挽き、粗挽きの性能をチェックしましょう。
中挽きも粗挽きも、ポーレックスと同程度の微粉量です。
エスプレッソ抽出検証
▪︎機材:Francis Francis X3
▪︎粉量:16g
▪︎圧力:9気圧以上
▪︎抽出時間:20秒以上を目標
▪︎タンピング圧:10~15kg
▪︎バスケットサイズ:49mm

機材自体は優秀ですが、相応の性能を持つミルでないと抽出はできません。
グラインド速度比較検証
▪︎豆量:20g
▪︎挽き目:89
上記内容でVariaの回転数とグラインド時間を測定します。
その分挽き心地は比較的軽めです。
Varia hand grinderの評価
■挽き目の範囲:◎(極細~粗挽き)
■微粉量 :×(非常に多い)
■挽き心地 :△(硬い豆に弱い)
■メンテナンス:△(少し複雑)
■粉砕速度 :△(やや遅い)
■持ち歩き :○(良い)
全体を通して、Variaはエスプレッソやマキネッタ向きのコーヒーミルだと感じました。
反面、ドリップ等では詰まりやすいため抽出が遅くなる点には要注意。
細挽き主体の器具をお考えの場合、Variaは選択肢としてアリかもしれません。
栗子C3をチェックする
Variaと同じく極細挽きから対応できる機種で、高性能かつ低コストが魅力。
挽き心地も良く、どんな人でも使いやすいバランスの良い仕上がりになっています。

■挽き目の範囲:◎(極細挽き~粗挽き)
■微粉量 :○(少ない)
■挽き心地 :◎(非常に良い)
■メンテナンス:○(簡単・清潔)
■粉砕速度 :○(速い)
■持ち歩き :○(良い)
slim plusをチェックする
携帯性に優れた細身の万能ミルで、コチラも極細挽きが可能です。
グリップ力も非常に高く、極粗挽きも素早く挽ける手軽さは圧巻。

■挽き目の範囲:◎(極細~粗挽き)
■微粉量 :○(少ない)
■挽き心地 :◎(非常に良い)
■メンテナンス:○(簡単・清潔)
■粉砕速度 :◎(非常に速い)
■持ち歩き :○(良い)
Q2をチェックする
1Zpresso社が販売するQ2は、高いメンテナンス性と広い挽き目が特徴的。
■挽き目の範囲:◎(極細~粗挽き)
■微粉量 :○(少ない)
■挽き心地 :○(良い)
■メンテナンス:◎(2通りの分解が可能)
■粉砕速度 :○(速い)
■持ち歩き :○(良い)
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