【比較レビュー】ZASSENHAUS「 Barista Pro」とTIME MOREの違いを検証!

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zassenhaus(ザッセンハウス)という企業をご存知でしょうか?

1867年にドイツで創業したミルのメーカーで、手挽きミルといえば名前が挙がる老舗です。

こまめ

「EK43」で知られるMAHLKONIG(マールクーニック)やCOMANDANTE(コマンダンテ)と同じドイツのメーカーなんですね

たろ

刃物が有名なドイツは、化け物メーカー揃いやな

とはいうものの、何と2006年に一度倒産し、買収されて復活を果たしたという経緯を持ちます。

たろ

復活後の評判は?

こまめ

ミルの仕上げが職人の手作業から工場に変わり、精度が落ちたと言われていますね

特に1950~1960年までに職人によって作られたミルは「オールドザッセン」と呼ばれ、今でもマニアから重宝されます。

こまめが所持しているのは、現在のザッセンハウス
こまめ

アンティーク品としても価値が高いので、メンテナンスが行き届いた品は相当貴重でしょうね

とは言いつつも、性能としては前時代的な製品です。

たろ

現代で手挽きミルといえば、手持ちできるコマンダンテやタイムモアやな

技術的にも軸や刃の材質に大きな違いがあり、いくら精度が高くても埋められない差があります。

そこでザッセンハウスも、ベアリングを採用した手持ちミルを開発しました。

Zassenhaus「Barista Pro」

たろ

え?おい、これって‥

こまめ

slim plusとそっくりですよね

並べてみると、細さ・高さ・ハンドルの長さまで同じ。

しかも、ボディの加工方法もローレット加工という類似性に驚きです。

slim plusに比べて目が細かく、手に張り付くような感触が特徴。

ちなみに粉受けに互換性があるというウワサでしたが、ネジ切りが違うため無理でした。

たろ

若干の違いはあれど、これはええんか?

こまめ

特許自体は中国国内で有効なので、中国に進出しなければ問題ないとの事らしいですよ

というわけで、現在も問題なく販売されています。

しかし、日本での流通量は極端に少ないのが現状です。

というのも、定価がslim plusの2.5倍という驚愕のコストが重荷になっています。

たろ

価格で言えばタイムモアの最上級モデルの栗子Xよりも高いって事か

それだけ強気の価格設定であるBarista Proの実力は、どれほどのものでしょうか?

今回は検証を通して、性能を詳しくチェックしていきましょう。

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目次

挽き目の目安・分布検証

【2023年4月】当検証データは旧版となります。最新の検証値は改めて更新の予定ですのでご了承ください。

同一の豆を用いて、最小粒度とそれぞれの抽出方法に適した挽き目を検証します。

極細挽き・細挽き

検証概要
▪︎豆量:10g
▪︎目開き:600/700μm

日本語版の説明書によると、Barista Proの最小粒度は12クリックとなっています。

たろ

それ以下でも挽けそうやけど、自己責任やな

規定以下の挽き目にすると刃を破損するため、挽き目には十分注意してください。

最小粒度を「12」として、粒度の分布を検証した結果がコチラ

エスプレッソ挽きできてるか微妙なラインやな。

ちなみに最小粒度はslim plusとほぼ同じ。

こまめ

細挽きとしての用途であればslim plusの少し微調整できるバージョンという感じですね

中挽き

検証概要
▪︎豆量:20g
▪︎目開き:500/800/1100/1400μm

中挽きの定義は様々ですが、当サイトはカルディの挽き目「8」を基準にします。

たろ

入手しやすくチェーン系列の中で一番粒度が均一やから、中挽きの基準として参考にしやすいな

検証の結果、中挽きの基準は「29」が適しています。

こまめ

粒度は割と細い方に寄っていますね

slim plusと比較すると「1101~1400μm」の粒度が少ないです。

たろ

C2と比べるとより違いが顕著やな

成分が出やすいため、コーヒーの力強い風味を引き出したい時に向いた仕様だと思います。

粗挽き

検証概要
▪︎豆量:10g
▪︎目開き:1400/1600μm

上記の概要を踏まえてJPproの挽き目「125」と比較し、どの程度粗挽きに対応できるかチェックします。

JPproの分布(挽き目「125」)
▪︎1601μm~:3.3g
▪︎1401~1600μm:2.2g

結果「39」が近い挽き目となりました。

こまめ

60段階ある内の「39」なので、まだまだ余裕がありますね

たろ

範囲の広さで言えば、結構ハイレベルな方やな!

微粉量検証

検証内容
▪︎豆量:20g
▪︎目開き:400μm
▪︎スクリーニング時間:3分

当サイトでは、400μm以下を微粉として扱います。

400μmとは、ターキッシュ(トルコ式)コーヒーに使用される超極細の粒度です。

たろ

小麦粉よりも少し大きめの細さやで

お湯に溶かすとこのようにドロ状になります。

上記を踏まえ、Barista Proの中挽き・粗挽きの性能をチェックしましょう。

slim plus等と比較すると、そこそこ微粉が発生する印象でした。

たろ

でも0.4gとかやろ?そんな変わらないんちゃう?

と、思いますよね。

実は0.4gでこんなにも量が違います。

20g中なので、案外無視できない量です。

たろ

微粉量や分布を見ても、中~粗挽きより細挽きが得意な感じやな

エスプレッソ抽出検証

抽出レシピ

▪︎機材:Francis Francis X3
▪︎粉量:16g
▪︎圧力:9気圧以上
▪︎抽出時間:20秒以上を目標
▪︎タンピング圧:10~15kg
▪︎バスケットサイズ:51mm

FrancisFrancis X3はバスケットに詰め込める粉量が16gで限界。

機材自体は優秀ですが、相応の性能を持つミルでないと抽出はできません。

 Barista Proはどうなったかというと・・・

15クリックまで充分な圧力を得られたので、51mm径の電気式エスプレッソマシンなら通用します。

たろ

融通の利くマシンなら、4~5段階程度は調整できそうやな

グラインド速度比較検証

検証概要
▪︎豆量:20g
▪︎挽き目:29

上記内容でBarista Proの回転数とグラインド時間を測定します。

確認した結果32秒(66回転)という結果になりました。

たろ

おー!これは速いで!

グラインド速度についてはタイムモア全製品を抑えてトップ。

たろ

手挽きでも手早くコーヒーを淹れたい方にオススメですね!

Zassenhaus「Barista Pro」の評価

手挽きミル評価軸(◎・○・△・×)
■挽き目の範囲:○(細~粗挽き)
■微粉量   :△~○(やや多め)
■挽き心地  :○(良い)
■メンテナンス:○(簡単・清潔)
■粉砕速度  :◎(非常に速い)
■持ち歩き  :○(良い)

Barista Proは極細~中細挽きとしての用途に適していると感じました。

こまめ

グリップ力もあるので、マキネッタ、エアロプレスなどがオススメですね

見た目はslim plusと似ていますが、用途が被っておらず微調整できる点は魅力的です。

値段が値段なので、他のミルと比較して検討すると良い買い物ができるかもしれません。

こまめ

是非、ご自身の好みに応じて選んで下さいね!

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み〜ま

というわけで今回の検証は以上で〜す

他にも収集して欲しいデータ・検証リクエスト等承りますので、何かあればコメント欄や各種SNSにご連絡下さい。

たろ

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み〜ま

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