世界最高峰「コマンダンテC40」は何が凄い?他社のミルとの違いや特徴を比較検証!

世界最高峰の手挽きミルといえば、何を思い浮かべますか?
まず名前が挙がるとしたら、このミルではないでしょうか?

COMANDANTE
「C40 MK3」

なんでこんなに有名なんやっけ?

2018年に「マツコの知らない世界」で焙煎士の後藤直紀さんが紹介してから、日本で広く知られるようになりました。

後藤さんはバッハコーヒーで修行後、福岡で珈琲店を開業。2013年に「World Coffee Roasting Championship」で優勝した焙煎士です!
でも実は、コマンダンテC40自体は2013年から製造されている8年近く前の製品なんです。
もしかしたら、現時点でコマンダンテを超える製品があるんちゃうか?

というのもコマンダンテがテレビで紹介されて以降、以下の手挽きミルが次々と開発されているからです。

▪︎Zpro:2019年
▪︎栗子X:2020年
▪︎JPpro:2021年
どれもコマンダンテに匹敵すると言われています!

この次元になると、極細~粗挽きができるのは当たり前。

カットの精度も高く、正直甲乙付け難いほどにハイレベルです。
そんな猛者まみれの中でコマンダンテはホンマに凄いん?
今回はそんな疑問を解決すべく、コマンダンテにしかない特徴を確認・検証してみましょう!

COMANDANTE(コマンダンテ)とは?

コマンダンテはドイツのブランドで、元々コーヒーが大好きだったエンジニアのBernd Braune氏が立ち上げました。

コーヒー畑出身やなくて、エンジニアなんか!
「こんなミルがあったら良いな」をエンジニア目線で実現した究極のミルだったんですね。

究極の刃「ニトロブレード」の秘密

コマンダンテといえば、特許取得済みのミル刃が1番の特徴です。

その名も
「ニトロブレード」

ニトロ(窒素)という名前の通り、ステンレス鋼に窒素を添加して高硬度と耐摩耗性を実現したとのことです。
凄いのはわかるけど、窒素添加って具体的にどんな技術?他と何が違うん?
残念ながらどのサイトを拝見しても、詳しい記述はありませんでした。

という事で、独自の路線で謎多き技術の塊「ニトロブレード」の秘密にも迫ります。

窒素添加とは?

まず窒素添加によって何が起こるのかを文献で確認していきます。

窒素添加について
オーステナイト系ステンレス鋼は,優れた耐食性,耐熱性および溶接性を有することから,化学工業品をはじめ,建築用,家庭用,自動車用など,広い範囲の用途がある。これらの性質は,多くの場合で添加元素の影響を強く受けることが知られており,中でも窒素添加はすき間腐食を抑制する効果があり,耐食性の向上に極めて有効であることが報告されている。
窒素添加オーステナイト系ステンレス鋼における強度の著しい上昇のメカニズム解明を目的とし,オーステナイト系ステンレス鋼における窒素添加量と積層欠陥エネルギーの関係について,多くの研究がなされてきている。
【引用】
https://www.jstage.jst.go.jp/article/tetsutohagane/106/11/106_TETSU-2020-021/_html/-char/ja

上記のように、オーステナイト系ステンレスに窒素を添加する事で強度と腐食性を向上させられるとあります。

オーステナイト系ステンレスって何?
では、ステンレスの種類も確認してみましょう

ステンレスの種類について

ステンレスは以下4種の系統があり、それぞれ得意とする用途があります。

▪︎オーステナイト系
▪︎オーステナイト・フェライト系
▪︎フェライト系
▪︎マルテンサイト系

例えばキャプテンスタッグのミルのボディは、オーステナイト系ステンレス(SUS304)で作られています。

オーステナイト系ステンレスはステンレス生産量の60%を占めるため、一般的にも目にしやすい金属と言えます。
そもそもステンレスってなんやっけ‥
ステンレスの起源
鉄に何か別の金属を合金すればサビなくなるだろうという考えはだいぶ以前からありました。 1913年イギリスの科学者により鉄に0.24%の炭素とクロームを13%ぐらい加えた飛躍的にサビにくく なる金属が発明されました。
この金属は鉄と炭素とクロームの合金でマルテンサイト系ステンレス・スチールと言います。
その後間もなく炭素量が低いほど耐蝕性が高いことが判り、炭素を含まない13クロームステンレスが作られました。
この金属は鉄とクロームの合金でフェライト系ステンレス・スチールと言います。
台所の流しやスプーンなどの食器に使われる18-8ステンレスはクロームだけでなくニッケルも 加えたもので、磁石に付かず、刃物用ステンレスよりはるかにサビにくいのですが焼き入れできないので刃物には 使えない別のものです。
この金属は鉄とクロームとニッケルの合金でオーステナイト系ステンレス・スチールと言います。
【引用】https://www.kiya-hamono.co.jp/hamono/kouzai.html
鉄に他の物質を配合した合金なんですね!

その中でマルテンサイト系のSUS420は耐摩耗性に優れ、多くのミル刃に使用されています。

窒素添加技術が使われた製品

ここで窒素添加の技術に話を戻します。

刃で使われるのは「マルテンサイト系」ですが、窒素添加技術の文献は「オーステナイト系」が対象でした。

添加物質の違いで硬度も性質も異なるため、そのまま窒素添加しても同じ結果を得ることができません。

そこで更に文献を探していると、ある会社の製品で近い技術を見つけました。

刃物に使うSUS420の硬度と耐食性を上げるため、炭素を窒素で代替する方法です。

この結果作られた特殊ステンレス鋼は刃物や医療器具に使用されています。
この技術に近い加工法がミル刃に使われているとしたら、他には存在しない唯一無二の技術と言えますね!

ニトロブレードの優位性

上記の理由により、ニトロブレードは一般的なステンレス刃より優れた性質を持つと考えられます。

窒素添加技術だけでなく、ブレード角度調整を行うための粒度分析機器に1,000万円以上かけるなど余念がありません。

そしてニトロブレードは耐摩耗性だけでなく、高い靱性も持ち合わせています。

↓切れ味を実感した瞬間↓

https://twitter.com/komame_azukikun/status/1441636022048071690

というのもドイツは世界で3本の指に入る刃物産地で、ミル刃の切れ味が優れる根拠の1つとしても挙げられています。

【世界三大刃物産地といえば】
▪︎イギリス「シェフィールド」
▪︎ドイツ「ゾーリンゲン」
▪︎日本「岐阜県関市」

実は関市とゾーリンゲンに刀鍛冶が誕生したのは鎌倉時代あたりで、近い歴史を持っています。

日本は職人の技術力、ドイツは素材品質や生産体制に優れているのが大きな特徴です。
ドイツ「ゾーリンゲン」とは?
「ゾーリンゲン」(Solingen)は、ドイツ中西部にある刃物の町です。ライン川の支流ブッパー川の水力、豊富な森林、そして隣接地で産出される鉄鉱石などに恵まれていたことから、13世紀より刀剣の生産が行なわれ、1600年頃には、ゾーリンゲンの刀剣鍛冶がヨーロッパ一帯にその名を馳せていたと言われています。
その伝統を活かし、現在ではナイフやハサミをはじめとして、剃刀(かみそり)などの理髪用品、さらには高い完成度が求められる手術用ナイフなど、あらゆる種類の刃物を製造する町として世界的に有名です。
包丁で著名なのは、老舗キッチン用具メーカー「ツヴィリング J.A. ヘンケルス」。カジュアル路線の「ヘンケルス」(HENCKELS)と、高級路線の「ツヴィリング」(ZWILLING)の2つのブランドがあります。創業時より、鋼などの素材の厳選から最終的な製品のフィッティングまで一貫して取り組み、またマイスター(国が認定した熟練工)制度を導入し、クオリティを追求した製品づくりが行なわれているのが特徴。
【引用】https://www.meihaku.jp/kitchen-knife-basic/world-kitchen-knife/

最近ではミル刃に硬度の記載がありますが、ただ硬くても鈍角では豆を切ることができません。

ニトロブレードは、コーヒー豆の切断に適した硬度と靱性を両立できるドイツならではの技術の結晶なんですね!

コマンダンテ「C40」の特徴

【基本情報】
名称:コマンダンテ「C40 MK3」
容量:最大40g
重量:638g(ハンドル込み)
高さ:(ハンドル込み)18.2cm
   (ハンドル無し)15.2cm
直径:6.1cm
ミル刃:ステンレス製(ニトロブレード)
挽き目:40段階程度(実用範囲目安)
生産国:ドイツ

天然木を使用したボディ

コマンダンテは高性能かつ、ボディは100%天然木という意匠性を両立しています。

手挽きミルといえば、木のイメージがありませんか?
↓机でゴリゴリ挽いてるコレ↓

 木の手触りと温もりは心地良いけど、見た目だけってミルも多いねんなぁ
コマンダンテなら、インテリアとしても馴染む上に実用性も最高クラス。

使えば使うほど手に馴染み、育てる楽しみを味わえるのも天然木の醍醐味です。

大容量のガラス製粉受け

コマンダンテには豆が40g程度入る「透明」「褐色」2種類のガラス製の粉受けがあります。

蓋も付いてるから持ち歩きできるで!
褐色はコーヒーの劣化条件である光劣化を防ぐので、コーヒー豆の保存瓶としても優秀。

机に固定して挽ける

コマンダンテは昔ながらの手挽きミルのように、机上で固定して挽くことも可能。

なぜなら他のミルよりも幅が広く、重心のほとんどがミル刃と受け皿に偏っているからです。

近年のミルは細身で携帯性に優れ、手で持って挽く事を想定しているので机に固定し辛くなっています。

例えばJPproは重心が上にあり、全体的に細いため机に固定すると効率が落ちます。
逆にコマンダンテは大きさと重心の特性から空中で挽く際は疲れやすいですね

豆を投入しやすい

コマンダンテは横幅が広いため、豆の投入が容易でストレスが少ないです。

最近の携帯性重視のミルは、投入口が細いから豆が出るんよな
豆をザザザーっと入れれたら気持ちいいです♪

内部のメンテナンスが楽

コマンダンテはパーツが少なくシンプルなので、メンテナンスが容易です。

他の高級ミルと比べても、分解・組み立てが一番簡単といえます。
ただし、ワッシャーの向きだけ気をつけてな!
写真のように凸面を上向きに嵌め込めばOK。

また、粉受け部分のネジの溝幅が大きく微粉が詰まりにくい構造になっています。

ブロワーですぐに除去できるので、とっても楽♪

付属品のバリエーションが豊富

コマンダンテの面白いところは、オプションが多いことです。

例えば「redclix」という軸パーツは、より細かく挽き目調整ができるアイテムです。
他にもカラフルなハンドルノブやポーチバッグなど、コマンダンテと共に歩みたい人にとって嬉しいものばかり♪

他にない器具の楽しみ方として、自分だけのカスタマイズを考えるのも面白いです。

替え刃の販売は無し

どの最高級ミルにも言えますが、替え刃単品での販売はありません。

逆に軸やその他の部品は販売しています
なんでやろうな
ただ、2年間イベントなどで使い続けていた「Zpro」は未だ切れ味の低下を感じません。
それよりも優れている「ニトロブレード」なら、本当に一生使えるかもしれませんね。

コマンダンテの口コミ

▪︎サクサク切れる
▪︎味がクリアになった
▪︎高いけど性能は良い

最高峰と言われているだけあり、購入者の満足度は高いです。

実際に飲み比べて味が良くなったという報告も多いため、この点は改めて検証を予定しています。

スターバックスの元ブラックエプロンの方とコラボで検証予定です♪

コマンダンテ「C40」検証

挽き目の検証

コマンダンテはネジが外れるまで挽き目ダイヤルを調節できます。

でも、どの段階がどれくらいの挽き目なのかわからへん!

なので以下の点を検証して、実用的な範囲を探っていきます。

①0点(原点)はどこ?
②エスプレッソ(極細)挽きは可能?
③粗挽きはどこまで実用的?
④中挽きはどのあたり?

①0点(原点)はどこ?

今回の検証では、一切ハンドルが回らないところから辛うじて回せる段階を最小の挽き目(0点)とします。

最も締めた状態から4段階(クリック)がグラインド可能な挽き目になりました。
ちなみにある人が「キツく締めると刃を傷める可能性がある」って言ってたで

刃を傷めるのが心配な場合「自重で回らない挽き目を基準にする」と良いそうです。

その場合、最も締めた状態から3クリックが基準点になります。

ハンドルが回らなくなったら「あ、ここが3段階目だな」と思って下さい

②エスプレッソ(極細)挽きは可能?

言わずもがな、コマンダンテならエスプレッソ挽きは余裕です。

ただ4~7クリックまでは粉が詰まり実用性が低いため、8クリック以降で使って下さい。

8でもかなり細いので、充分なクオリティのエスプレッソが作れます。

キャプテンスタッグの3クリック目でギリギリエスプレッソが作れるのですが、それよりも断然細い!

③粗挽きはどこまで実用的?

粗挽きの目安としてJPpro「125」と比較して、どこまでが実用的か検証しました。

JPproの「125」が粗挽き限度の目安で設定されているので指標にしやすいです♪

結果、47クリックあたりが近い粒度になりました。
あくまで目安やから、もっと粗くしたい場合はお好みでええで!

④中挽きはどのあたり?

中挽きの定義は様々ですが、当サイトはカルディの挽き目「8」を基準にします。

入手しやすくチェーン系列の中で一番粒度が均一なため、中挽きの基準として参考にしやすいです♪

しかしコマンダンテは粒度ブレが少なく、見た目だけで差を把握しにくいです。

豆10gを粉砕した際の微粉量と粒径が近いものを選別し、おおよその基準を決めたいと思います。
結果、30〜32クリックが近い挽き目でした。
今後はこちらを基準に、比較検証を進めます!

微粉量検証

今回はコマンダンテC40の挽き目「30」~「32」で微粉量を計測します。

【検証の方法】
▪︎マイルドカルディ30gをグラインド
▪︎「#30・#40・#50」のふるいに1回ずつかける

「#30」は1インチ(2.54cm)四方に30個の穴があるという意味。

つまり#の数値が多いほど細かいです!

結果は写真の通りとなりました。

おー!ネクストGやナイスカットGよりもええ結果出てるやん!

↓詳しい検証結果はコチラ↓

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フラットカッターも精度は高いはずですが、それを凌駕しているコマンダンテはやはり優秀ですね♪

次回JPproと比較検証し、どの程度差が出るかをチェックしていきます。

グラインド速度検証

コマンダンテC40の挽き目「30」で豆20gを挽いた結果、下記の値が得られました。

時間 :1分4秒
回転数:約120回転
他のミルと比べると下記の通り!
▪︎C2:44秒
▪︎Zpro:50秒
▪︎JPpro:30秒
▪︎栗子X:1分30秒
▪︎スマートG:2分30秒
▪︎コマンダンテ:1分4秒
▪︎ポーレックスミル2:1分15秒
豆を一度に噛み込む量が少ないので、速度自体は出ませんが挽き心地は良好です。
1つ1つ確実にカットしているようなイメージ!

浅煎りの挽きやすさ検証

浅煎り豆を20g使用し、挽き心地を比べてみました。

今回は浅煎りのコロンビアで検証や!

個人的な挽きやすさの感触は以下の順番になりました。

①栗子X
②コマンダンテ
③JPpro
④C2

噛み込み量が多く浅煎りが苦手なJPproや、C2よりも断然挽きやすさを感じました。

ザクザク感が好きな人にはたまらない♪
でも重心が低いしボディが太いから、挽く量が多いと疲れるな‥

手の小さい方や女性が扱う場合は、この点も考慮した方が良さそうです。

コマンダンテ「C40」の評価

メリット・良い点

▪︎パーツが少なく掃除しやすい
▪︎使うほど味が出るデザイン
▪︎シンプルで素直な操作性
▪︎唯一無二の技術を持つ刃

個人的には「木製で高機能」という点が1番気に入っています。

昔の机に置いてゴリゴリするミルに憧れがあったのですが、実用性が低かったのでインテリアになっていました。

一方コマンダンテは、木の生かしたデザインと実用性の高さが最大の魅力です。

インテリアとしても最高峰のミルとしても、非の打ち所がありません♪

デメリット・気になる点

・挽き目の段階がわかりにくい
・木の手入れが必要
・繊細なパーツが多い

コマンダンテは中挽きまでのクリック数が多いため、都度原点に戻して調整すると非常に手間がかかります。

あまり挽き目を弄らないなら、特にデメリットちゃうけどな

動かす場合は、常に自分が使う段階を決めて「動かしたら元に戻す」を徹底しておくと楽です。

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また、天然木のボディやガラス製の粉受けは他のミルに比べて気を遣います。

特に替えがないミル刃の落下も致命的なので、清掃の際は注意!

コマンダンテをお勧めしたい人

▪︎木の感触が好き
▪︎マメなお手入れが好き
▪︎自分だけのミルが欲しい
▪︎家で最高のコーヒーを味わいたい

性能も大事ですが、ずっと使いたいと思える愛着感がコマンダンテにはあります。

使うほど味が出るというか、まるで生き物のお世話をしてるみたいやな

「折角買うなら一生モノがいい」と思うあなたにとって、コマンダンテは良きパートナーになるはずです。

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今回は以上です。次回はコマンダンテとJPproの比較記事なので、お楽しみに!
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