どうも!電動ミルの置き場所がなくなってきたこまめです!
ピンキリやけど、やっぱり電動は場所取るからな
重たいし、気軽に移動が難しいものもあります。
家で置くなら、できるだけ小さい方がいいのよね~
そんな願いを実現した凄い電動ミルがあります。
OPTION-O「Lagom mini」
英語何て読むかわかんねぇ
オプション・オーのラーゴム・ミニと読むそうですよ
コーヒーマニアなら、恐らく名前を目にする機会は多いはず。
- 電動ミルの中でも最小クラスの大きさ
- 本体内部の粉残りが少ない
- あらゆる挽き目に対応可能
- 無段階調整で直感的な操作が可能
- 100~240Vの電圧に対応可能
要は「すごく小さいのに何でも出来る」マシンです。
アップデートも何度か成されており、元々38mmだった刃は48mmに大型化されました。
2022年時点で38mmの刃は廃止、ObsidianとMoon shineという2種の刃で展開していますね
しかし、代理店のR&Dさんによると2022年末でObsidianも終了のようです。
時代に合わせて、適切な刃にアップデートしてるんやな
今回はそんな終了前の段階で折角Obsidianを手に入れたので、今後Moon shineとの比較のためにデータを収集しておこうと思います。
Lagom mini(Obsidian)の呼称を、Moon shineと差別化のためObsidianとします。
Obsidian burrとは?
Obsidianは直訳すると「黒曜石」を意味します。
名前の通り黒色の刃で、見た目はコマンダンテ「C40」の刃と似た形をしていますね
また上記の内刃の最大径はどれも29〜30mmと、外刃の大きさに比べて変化が少ないです。
刃の上部の径と刃の形状が大きく違うのね〜
ところでMoon shineと何が違うんや?
公式サイトによると、以下の違いがあると記載されています。
Obsydian Burrs: For espresso and filter, higher body, medium clarity with slightly more blended cup profile (relative to Moonshine)
Moonshine Burrs: For filter and espresso, juicier, higher clarity, medium-high body
https://www.option-o.com/faq-lagom-mini
ObsydianBurrs:エスプレッソとフィルターの場合、より高いボディ、ややブレンドされたカッププロファイル(Moon shineと比較)で中程度の透明度。
MoonshineBurrs:フィルターとエスプレッソ用、ジューシー、高透明、中高ボディ
説明ではObsidianの方がボディ感があり、複雑な風味を表現できるとのこと。
一方でMoon shineは説明が少ないですが、クリアで鮮明なテイストを表現できるため、浅煎りのスペシャルティに向いていると言われています。
ということは、Obsidianは中~深煎りとかで濃厚さや甘みを引き出すのにええんやな
そのObsidianとMoon shineの分布がわかれば、他のミルも浅煎り向きかどうか判断できる材料にもなるかもしれません。
検証方法
今回の検証方法は、中挽き・微粉量測定の2通り。
中挽きの目安は下記の記事で定義化してるので、ご参照下さい!
こんな感じで、粒度分布の右欄に目安を書くから参考にしてね~
また下記の検証結果から、常に同じ豆を使用するようにしています。
何でこまめ家はマイルドカルディ使ってるん?
カルディが優秀な業務用ミルのDittingを使っていて、その挽き目を目安に検証したいからですね
lagom miniの挽き目設定の定義
lagom miniの挽き目の設定方法や定義について、こまめ家で独自のルールを設けました。
lagom miniは数字を記載した目盛り間に1段階だけ小さな目盛りが割り振られています。
しかも「カチカチ」と挽き目の段階を音で把握できるクリック式ではありません。
細かく目盛りが割り振られているわけではないので、正確な挽き目をお伝えする事が難しいですね
上記の内容を踏まえ、検証にあたって以下の定義を設けました。
- 刃の接触音がした時点から1段階戻した目盛りを0点とする
- 挽き目の表記は1目盛りを「0.5」と数える
- 挽き目の表記は0点から数えた数値とする
こまめ家が扱うlagom miniは、締め切った位置に近い数値が9.5でした。
もし仮に締め切ったところの数字が「1」なら、そこが0点(原点)になるってことやな!
そして9.5を起点として、1周回した時点の9.5は「10」と考えます。
つまり挽き目「18」の場合は1周+7.5の目盛りにセットします。
ダイヤルの数字はあくまでも簡単に挽き目を把握するための目安としてお考え下さい。
中挽き目安・分布検証
Obsidianの中挽きを検証した結果、以下の数値を得る事ができました。
今話題のVaria「VS3」と比較するとこんな感じ。
VS3とほぼ分布は同じやけど、425μmの粉量は総じてObsidianの方が多いんやな
Obsidianの特徴であるボディ感や複雑な風味の起因は、この分布にあるのかもしれませんね
という事はVaria「VS3」の特徴も、必然的にObsidianに近いと考えられます。
両方持っている方は、一度チェックしてみて下さいね~
微粉量検証
下記の検証結果から300μm以下の粉を微粉とし、当サイトでは数値化しています。
Obsidianを検証したところ、下記の数値が得られました。
やっぱりVS3とほぼ同じやな
ステンレスフィルターなど、微粉が透過しやすいフィルター等は不向きかもしれません。
Lagom「mini」(Obsidian)検証まとめ
ObsidianはVaria「VS3」と非常に近い粒度分布であることがわかりました。
公式の紹介にもある通り、エスプレッソで本領を発揮できる刃というのも納得できますね
425μm以下の粒度が多いため、ドリップでは細挽きに寄せた方が味のバランスが取れそうです。
これがMoon shineに変わったら、どんな変化があるか楽しみやな
lagom miniのお陰で、粒度分布の変化と味の変化の関係について理解が進むかもしれません。
今回比較対象として挙げたVaria「VS3」も近い価格帯のミルなので、是非比較しながら今後の動向も見守ってください。
というわけで、今回の検証は以上で~す
他にも収集して欲しいデータ・検証リクエスト等承りますので、何かあればコメント欄や各種SNSにご連絡下さい。
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それではまた次回の検証でお会いしましょう。
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