TIMEMORE「栗子X lite」中挽き目安・微粉量を比較レビュー！C3との違いは？

最近TIMEMOREはC3を始め新作のミルを多数ラインナップしています。

その中でも「X lite」というコーヒーミルの性能が凄いということで、検証のリクエストをいただきました。

X liteは黒と緑の2色展開で、S2C880というTIMEMORE独自の刃を搭載しています。

S2Cは「突き刺して切る」というコンセプトを持ち、上段下段の形状が異なる刃でコーヒー豆をカットします。

そんな特殊な刃を備えたX liteは一体どのような性能なのでしょうか？

実は過去に検証していましたが、検証データが古かったので最新の検証で再評価します。

今回はX liteの中挽きに焦点を当て、他のミルとの比較を通して中挽きの目安・微粉量を確認していきましょう。

X liteの挽き目表記について

X liteはダイヤルに0〜23の数字が明記されており、数値と数値の間に目盛りが1つあります。

なので、X liteの挽き目は0.5クリック単位で表記します。

粒度検証方法について

こまめ家は現在、以下のポリシー・定義に従って検証を行っています。

当記事では上記の内容の内、中挽きにおける挽き目の目安と微粉量を主に紹介します。

中挽き目安・粒度分布検証

X liteの中挽きにおける粒度分布を検証した結果、以下のようなグラフになりました。

結論から言うと、X liteの中挽きにおける目安は13〜16クリックです。

また、全体的な特徴として1181μm以上の粉量が基準よりも少ないことがわかります。

TIMEMORE「C3」との比較

同社のC3とSCAプロトコルの基準に合わせて比較すると、以下のグラフになりました。

851μm以上の粒度から、グラフの線形が大きく変化していることがわかります。

COMANDANTE「C40 MK4」との比較

世界最高峰と名高いC40とSCAプロトコルの基準に合わせて比較すると、以下のグラフになりました。

微粉量検証

X liteの300μm以下の微粉量は、全体量に対し9～12％ありました。

結果としては、今までのミルと比較してもかなり少ないです。

50機以上のミルを検証した中で、現状X liteに並ぶレベルの微粉量を実現できるものはありません。

TIMEMORE「X lite」検証まとめ

Xliteは評判通り、数値にも明確な違いが表れました。

均一であれば良いというわけではありませんが、手挽きミルとしては他にはない唯一の特徴がX liteの魅力と言えます。

つまりコマンダンテは万能、X liteはドリップやプレスに特化した用途での使用がオススメです。

数値面から見てもトップクラスに優秀であることは間違いないので、X liteは個人的にも強くお勧めしたいミルと言えます。

ちなみに味の違いについていくつかの動画で解説しているので、よりX liteを深く知りたい方はチェックしてみてください。

というわけで、今回の検証は以上です。

他にも収集して欲しいデータ・検証リクエスト等承りますので、何かあればコメント欄や各種SNSにご連絡お願いします。

Proコンテンツ

コンテンツ料をお支払い後は永久的に閲覧が可能なため、更新の都度確認ができます。

また、当有料コンテンツは購入だけでなく「紹介」という形で販売する事も可能です。

• Proコンテンツ一覧
• Proコンテンツ購入・販売方法