【比較レビュー】FELLOW「Ode Brew Grinder」を数値検証!0点調整・メンテナンス方法も解説

前回、家庭用電動ミルで最強と名高い
「みるっこ」を紹介しました。

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業務用と同等の性能で、家に導入するならこの上ない高性能ミルですね♪

とは言っても、実はもう30年前の製品です。

現在に至るまでにWilfaの製品など、コニカル刃中心で便利なミルも多数登場しています。
そろそろ、みるっこに匹敵する近代的なフラット刃ミルが出てもええんちゃうか?

その矢先に素晴らしいミルが登場しました。

FELLOW(フェロー)
「Ode Brew Grinder」

Odeってオデ?
オードと読みます

2021年登場の最新技術を集めた電動ミルで「あったらいいな」を反映した機能が多く搭載されています
ただ日本版の輸入は未定で、Odeの性能はそこまで広く知られていません

なので今回は、入手方法から実際の性能検証を通してOdeの魅力を紹介していきます。

FELLOW(フェロー)とは?

フェローは2013年にサンフランシスコで創業したコーヒー器具を販売する企業です。

クラウドファンディングでフレンチプレスのプロジェクトを成功させた事がキッカケだそうです。
今風な起業方法やな
会社は20人程度と少数ですが、凄まじい伸びを見せる事から優れた企画能力を持つ優秀な人材が多いんでしょうね
現在ブルーボトルなど様々な店舗とコラボしており、着実にその名前を伸ばしつつあります。
これからの製品にも是非注目したい企業ですね!

FELLOW「ODE」の特徴

基本情報(海外版)
▪︎名称:Ode Brew Grinder
▪︎容量:80g
▪︎重量:4.5kg
▪︎寸法:(H)24.1cm(W)10.5cm(L)23.9cm
▪︎ミル刃:フラット刃
▪︎挽き目:31段階
▪︎周波数:60HZ(西日本のみ使用可能)
▪︎消費電力:140W(日本では300W前後)
▪︎必要電圧:120V(要電圧調整)
▪︎コード長:1m

スマートな外観

Odeは全体的に角張った構造で、今までのフラット刃ミルとは異なった形状をしています。

カリタやボンマックなどはホッパーという豆をキープするタンクが目立ちますが、Odeは平らな構造。
この構造でホッパーが目立たず、まとまりのある見た目に仕上がっていますね

独特なフラット刃を採用

ミル刃の方式に以下4つがあり、Odeはフラット刃にあたります。

▪︎ブレード(プロペラ式)
▪︎フラット刃
▪︎コニカル刃
▪︎ロールグラインダー
フラット刃は、向かい合うディスク状の回転刃でコーヒー豆を粉砕するんや

粉砕されたコーヒー粉は即座に排出されるため、刃との接触時間が短いのが特徴です。

そのフラット刃の中でも、Odeは明らかに他と違うポイントがあります。
Ode独自の特徴
▪︎64mmの大型刃
▪︎刃の溝が深い
▪︎切れ味が鋭い

ナイスカットGやボンマック「BM-250」の刃は直径60mmに満たない刃で、Odeと比較しても溝が浅いです。

(左)ボンマック(右)Ode

また、刃の先端が鋭く研がれている事が感触でわかります。

包丁の刃先を触っているような引っ掛かりを感じましたね
手袋をせずに触るのはヤバイで

グラインドが速くオートストップ付き

Odeのグラインドスピードは「速い」で有名な「みるっこ」と同等です。

その速度、なんと8秒!

更に、放っておいても自動で停止する機能まで付いています。

電源は正面にあり、プッシュ式な点も嬉しい。
みるっこの場合は一々止めないといけないから、手間が省けて効率UPやな

静音性が高い

Odeはモーターの静音性が高く、ネクストGに匹敵する静かさが特徴。

ネクストGは粉砕に時間がかかるため、5倍近く早く挽けるOdeの方が総合的に静音性に優れています。

挽き目の精度が高い

Odeは微粉が少なく、粒度分布も他の電動ミルの中でトップクラスの精度を誇ります。

その秘密は鋭い刃と、モーターの速度を自動調整する機能です。
OdeのモーターにはPID制御システムという、豆を検知してモーターの回転速度を一定に保つというビックリ機能が搭載されています。
PID制御ってなんやねん
PID制御とは
PID制御(ピーアイディーせいぎょ、Proportional-Integral-Differential Controller、PID Controller)は、制御工学におけるフィードバック制御の一種であり、入力値の制御を出力値と目標値との偏差、その積分、および微分の3つの要素によって行う方法のことである。
【引用】https://ja.wikipedia.org/wiki/PID%E5%88%B6%E5%BE%A1

簡単に言うと、3つの制御機能を併用したシステムです。

この機能は電気ケトルやエスプレッソマシンに用いられ、コーヒー界隈でも珍しい機能ではありません。
幅広く用いられる優秀な制御システムで、ミルのモーターに使用した例はOdeが初と言われています

この機能で、投入した豆の前半部分と後半部分の粒度のバラツキを抑えられるとのこと。

検証で具体的な数値を公開していますが、FELLOWの目論見通り高い精度を実現しています。

挽き目の微調整が可能

Odeは挽き目が31段階と、フラット刃を使用した家庭用ミルの中では細かい調整が可能です。

中挽きに特化した仕様やから、挽き目の幅は狭いけどな
その代わりに、ブリュワーの要望に応えられる高いパフォーマンスが魅力ですね!

粉受けが優秀

Odeは本体だけでなく、粉受けも非常に優秀。

注目したいポイント
▪︎ステンレス製
▪︎左右にエッジがある
▪︎マグネット式

ステンレス製の粉受けといえばカリタですが、Odeは使い手の要望を反映した機能性重視の仕様となっています。

粉受けの中のエッジ部分は斜めに配置されており、粉をスムーズに移すことが可能になっています。

また、裏の磁石はミルの本体に吸い込まれるほど強力で位置合わせをする必要がありません。

適当に配置してもジャストフィット!

一方、注意すべきなのは静電気です。

みるっこと同程度の速度で挽けるとなると、それなりの静電気を帯びます。

静電気が発生して痛い思いをするので、放電してから粉受けを取り出しましょう。

放電には、持ち手が絶縁されているスプーン等を近付けるのが簡単!

FELLOW「ODE」の評判・口コミ

Odeは2021年時点では日本に流通していないため、口コミはほとんど皆無。

2022年に日本版の販売が決まってるけど、現状いつ輸入できるかは不明確やな

販売されたら、恐らくWilfa「svart aroma」同様に完売する可能性が高いと思われます。

「svart aroma」は2019年に登場したミルにもかかわらず、2021年12月時点でも手に入らないレア商品。
変圧器があれば、Odeは海外版を購入できるので「欲しい!」と思う方はフライングゲットできます

FELLOW「ODE」海外版の取扱い方法

日本版のOdeは2022年の輸入が予定されていますが、いつになるかは不明。

輸入・税関

税関の手続きなど、まとめて卸す場合は数ヶ月単位の期間が必要になるためです。
そんなの待ってらんねぇ!
そんな方のためにAmazonで並行輸入品を取り寄せ、周辺環境をどのように整えれば使えるかを紹介します。

使用が困難な環境

Odeは電源周波数が60hzのため、通常の方法だと東日本では使用できません。
電源周波数って何?
電源周波数とは?
家庭用の電気は、交流といって電気の流れる方向が1秒間に何十回も変化しています。この流れの変わる回数を周波数(Hz:ヘルツ)といいます。
日本は静岡県の富士川と新潟県の糸魚川あたりを境にして、東側は50ヘルツ、西側は60ヘルツの電気が送られています。
【引用】https://www.chuden.co.jp/energy/ene_about/electric/chishiki/mame_area/

日本は50hzと60hzの周波数が混在する世界的に珍しい国で、海外製品使用時に注意が必要。
電圧(V)や消費電力(W)は外付けの機器で比較的安価に解決できますが、電源周波数(hz)の変換は難しいそうです。

もしも使用した場合、正常な動作をしないばかりか故障の危険があります。
電気って難しいな・・・

変圧器が必要

海外版Odeを使用する場合は、以下を満たすアップトランスと呼ばれる変圧器が必要です。

▪︎電圧を100Vから120Vに上げる
▪︎消費電力容量が300Wより大きい
アップトランスとは、日本の規格である100Vの電圧を指定の電圧まで上昇させる機器の事。
って事は120V無いと動かないん?
いいえ、一応動きます

ただし、電圧が低いためモーターのパフォーマンスは発揮できないと考えてご使用下さい。

こんな点も注意!

アップトランスは必ずコンセントに直挿しする事。
タップに挿すと抵抗が増えるため、電圧が下がり十分なパフォーマンスを発揮できません。
折角のアップトランスが無駄になってしまうかも
消費電力はなんで300W以上なん?
海外製品の消費電力について
選ぶ際には変圧器の電気使用可能容量が重要です。連続して30分以上製品を使用する場合や、熱を発する製品である場合には、基本的に製品の使用電力の1.25倍~1.5倍の容量を持つ変圧器を選ぶ必要があります。
さらにモーターを使用した製品の場合には、使用電力の2倍以上の容量を持つ変圧器を選んでください。
【引用】https://aqcg.jp/china-electronicgoods/

モーターを使用するミルは消費電力が2倍以上になるため、変圧器の容量を超えた場合使えません。

2~3倍と情報にバラつきもあるので、購入時はケチって300Wギリギリにせず550Wを選びました。
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アップトランスは機能性を求めると各辺20cmで高価格になるため、日章工業の小型昇圧機が個人的にマストだと思っています。
日章工業の変圧器にUPEシリーズがあるけど、220V変換やから誤購入に注意やで

コンセント変換プラグが必要

Odeのコンセントは3ピン仕様のため、2ピンのコンセントにそのまま使えません。

日本の家庭のコンセントは一般的に2ピンで、今回紹介した変圧器も2ピン仕様になっています。
そもそもなんで3ピンってあるん?
漏電防止や電位差の解消などの目的があるそうですよ
オーディオ機器ではノイズ低減ができるため、音質に拘る方は海外製品をあえて使う人も居ます。

Odeは3ピンを2ピンに変更する必要があるため、この変換プラグも必須になります。

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アップトランスにも3ピン仕様がありますが、前述のサイズ問題とオーバースペックなため、僕は候補から外してます。

FELLOW「ODE」0点調整の方法

Odeの説明書には、フラット刃には必須の0点調整の説明が記載されていませんでした。

折角の高性能ミルなのに勿体無い!

というわけで、あちこちこねくり回して方法を見つけました。

調整自体は難しくありませんが、ネジが多いので少し手間はかかります。
あと、手が汚れやすいからグローブは必須やで
ついでにメンテナンス動画も作ったので、説明書を見つつご活用ください

FELLOW「ODE」検証

挽き目の検証

大前提として、Odeでエスプレッソ挽きはできません。

それどころか、細挽きすら怪しいで
中挽きに特化させたミルのため、どの程度の範囲まで対応可能か気になりますね
今回チェックしたいポイント
①マキネッタで抽出可能?
②粗挽きはどの程度まで可能?
③中挽きはどのあたり?

①マキネッタで抽出可能?

Odeの最小の挽き目「1」でマキネッタで抽出できるかどうか検証してみました。

ちなみにOde「1」を10g挽いた際の粒度分布はこちらです。

極細挽きが難しいミルでも「701μm〜」が多くて40%程度でしたが、Odeは60%を超えています。
この割合だと、本当にマキネッタの抽出は厳しそう・・・

一応作れる事は作れましたが‥

うわマズ!いつもの豆やのに何でや!
挽き目が粗くて圧力が足りない証拠ですね。ちゃんと抽出できてません。

水臭さとコーヒーの味が分離したような、何とも言えない味です。

というわけで、Odeでは細挽きが難しい事がわかりました。

マキネッタがお好きな方は、細挽きが得意なボンマックをお勧めします。

ボンマック「BM-250N」の検証はコチラ
↓↓↓↓↓

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②粗挽きはどの程度まで可能?

0点調整後のOdeで、どの程度まで粗くできるか確認します。

粗挽きの目安としてJPpro「125」と比較してみましょう。

結果、最大の挽き目「11」が同程度の粗さになりました。
精度は十分に高いため、更に粗い挽き目を希望の方は0点を粗めに調整してください。

③中挽きはどのあたり?

中挽きの定義は様々ですが、当サイトはカルディの挽き目「8」を基準にします。

入手しやすくチェーン系列の中で一番粒度が均一なため、中挽きの基準として参考にしやすいです♪
Odeの挽き目番号に合わせて、挽き目「4」の1段階上を「4-1」と表現します。
結果「4-2」が目安に近い粒度になりました。
「4」以上はバランスが良いので、まず「4-2」から調整して好みを探ってみるといいかもしれません。

微粉量検証

Odeの微粉量を、以下の方法で検証しました。

▪︎豆を20gをグラインド
▪︎500~1400μmの篩(ふるい)にかける
上記の条件で検証した結果、以下のようになりました

Ode「4-1」
▪︎1401μm以上:2.6g
▪︎1101~1400μm:6.7g
▪︎801~1101μm:4.7g
▪︎501~800μm:3.9g
▪︎500μm以下 :1.7g
Ode「4-2」
▪︎1401μm以上:2.8g
▪︎1101~1400μm:6.8g
▪︎801~1101μm:4.7g
▪︎501~800μm:3.8g
▪︎500μm以下 :1.7g

どちらの分布も微粉の発生が少なく、名機みるっこと同程度の量となりました。

他の電動ミルと比較しても明らかに少なく、現状の家庭用ミルの中で最高位の精度です。
微粉の発生量の少なさから、フレンチプレスや金属フィルターとの相性も良いですね

グラインド速度比較検証

最初に特徴でも記載した通り、Odeで豆を30gグラインドすると8秒で挽き切れます。

グラインド速度比較一覧
▪︎Ode(Fellow) :8秒
▪︎C330(Cores) :22秒
▪︎ネクストG(Kalita) :42秒
▪︎svart nymalt(Wilfa):17秒
▪︎BM-250N(Bonmac):14秒
▪︎ナイスカットG(Kalita):22秒
▪︎R220 みるっこ(フジローヤル):8秒
秒単位ですが、2〜3倍違うと体感でかなり長く感じるレベルです。
一度使うと、元に戻れなくなりそうやわ
みるっこと同等の速度という時点で、Odeのパワーの強さがよくわかりますね

静音性比較検証

各電動ミルで豆を30gグラインドした際に、どの程度静電気が発生するかチェックします。

比較対象一覧
▪︎C330(Cores):94~95db
▪︎Ode(FELLOW):85~87db
▪︎ネクストG(Kalita):88~90db
▪︎BM-250N(Bonmac):90~93db
▪︎R220 (フジローヤル):93~94db
▪︎ナイスカットG(Kalita):92~94db
▪︎バリスタブレイン(OXO):93~96db

Odeは今まで比較した電動ミルの中で最小の音量となりました。

グラインド時間も短いため、マンション等の集合住宅での使用も推奨できます。
静音性に関して、Odeは最上位に位置すると言えますね

FELLOW「ODE」の評価

メリット・良い点

▪︎グラインド速度が速い
▪︎中挽きにおける精度が高い
▪︎好みに合わせた微調整がしやすい
▪︎静音性が非常に高い
▪︎微粉の少なさを生かした抽出が可能
▪︎充実した機能で効率的な準備ができる
すぐに挽けて、オートストップまで付いてるなんて理想的やな
本体も粉受けも全て優秀なため、1台で全て完結できるクオリティです。

今までのミルにない良さが多すぎて、忖度抜きで「凄い!」とひたすら感心するミルでした。

まさに最新技術の塊。注目されるのも納得!

デメリット・気になる点

▪︎海外版は環境を整える必要がある
▪︎東日本での使用は難しい
▪︎静電気でチャフが付着しやすく掃除が必須

日本での入手難度が高いことが予想されるため、海外品で代用するとして周辺環境を整えると総じて5~6万円程度になります。

それでもお釣りが返ってくるレベルの性能やで
静電気でチャフが本体に付着するので、周辺はこまめに掃除した方がいいですね

FELLOW「ODE」をオススメしたい人

▪︎ハンドドリップに拘りたい
▪︎美味しいコーヒーを振る舞いたい
▪︎西日本でのイベント出店を考えている
▪︎ペーパードリップ以外の抽出も拘りたい

用途はみるっこに近いですが、より中挽きに拘りを持った方にオススメしたいです。

最新型なだけあって「欲しい」と思う機能を一通り搭載している点では、みるっこより魅力的に感じますね!

細挽きは苦手なので、幅広い抽出を検討したい方は本機とサブの2つで運用してください。
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FELLOW「ODE」レビューまとめ

Odeはハンドドリップにおいて、家庭用で最高レベルのスペックと言えます。

「速い・均一・便利」と現代のミルに相応しい完成されたミルです。

この便利さを手にしてしまうと、他のミルには中々戻れません。

みるっこは刃が特殊で役割が被らないため、現在は2台体制で豆の出したい味に応じて使い分けています。
あなたもOdeを手に入れて、お洒落でスマートな毎日を送ってみませんか?
日本版が出たら注文が殺到する可能性があるので、海外版の購入も視野に入れてみて下さい。
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海外の平行輸入品は心配になる点も多いですが、こちらは大丈夫だったのでオススメ致します。
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