
今日はそんなイメージを覆す、家でも外でも優秀なコーヒーミルを紹介します。
1Zpresso「Q2」
今回はそんなQ2の優れている点に注目し、魅力をお伝えしたいと思います。
1Zpressoとは?
1Zpressoは、
台湾で2014年に創業した企業です。
そのためか、1Zpressoの製品は精度と堅牢さが飛び抜けて高い特徴があります。
そして1Zpressoを代表するミルといえば、Zproです。

その人気の秘密は、
斬新な構造にあります。
手挽きミルの課題点だった挽き目調整の手間をカットする事に、いち早く成功していました。
斬新な発想を形にしたコーヒーミルのパイオニア。それが1Zpressoです。
1Zpresso「Q2」の特徴
▪︎名称:Q2
▪︎容量:15~20g
▪︎重量:403g(ハンドル込)
▪︎寸法:(高さ)14.5cm(直径)4.6cm
▪︎ミル刃:コニカル刃
▪︎挽き目:80段階程度(実質無段階)
小型で携帯性に優れる
Q2はステンレス刃を使ったミルの中では軽量な部類です。
携帯性に優れるslim plus(TIME MORE)と比較すると30g程度軽いです。


グリップがオシャレで優秀
Q2の木目のような部分は、シリコン製のグリップになっています。

ステンレス刃を採用
Q2はステンレス刃を採用しながらも、軽量な事が大きな特徴です。
見た目はほとんど同じ。
手挽きミルの刃の材質は大別して以下の3つあり、Q2はステンレス刃にあたります。
▪︎鋳鉄
▪︎セラミック
▪︎ステンレス
ステンレスはセラミックに比べて切れ味に優れ、鋳鉄より錆びにくい特性を持ちます。
しかし、ステンレス刃を採用するとミルの重量は重くなりがち。
外刃を簡単に外せる
Q2の最大の特徴がメンテナンス性の高さ。
この状態でブロワーなどを使って簡易清掃ができます。

Variaも外刃を外せるミルですが、まず内刃を外さないと外刃は外せません。
幅広く微調整可能な挽き目
Q2の挽き目は極細~粗挽きまで約80段階程度あります。
また、極細挽きも難なく対応できます。
ダイヤル番号基準で「11(33クリック)」段階周辺がエスプレッソに適した粒度です。

1Zpresso「Q2」の評判・口コミ
▪︎非常に軽い力で挽ける
▪︎速く挽けて精度も高い
レビューにあるように、サイズ感や重量が丁度良く高評価です。
また、Q2独自の構造によるメンテナンス性の高さも魅力。
1Zpresso「Q2」検証
挽き目の検証
特徴でも紹介した通り、Q2は広い範囲の粒度をカバーできます。
今回は実測を元に以下の目安を確認します。
②粗挽きはどこまで実用的?
③中挽きはどのあたり?
①極細挽きはどこまで可能?
Q2は挽き目「8(24クリック)」から使用可能ですが、細過ぎて時間がかかります。
なので今回の検証では「9(27クリック)」からチェックしています。
▪︎粉量:16g
▪︎湯温:90度
▪︎圧力:9気圧
▪︎抽出時間:45秒以上を目標
▪︎タンピング圧:10~15kg
上記条件で丁度良い仕上がりになりました。
②粗挽きはどこまで実用的?
粗挽きの目安としてJPpro「125」と比較し、Q2の粗挽きが何段階目かチェックします。
③中挽きはどのあたり?
中挽きの定義は様々ですが、当サイトはカルディの挽き目「8」を基準にします。
検証した結果「21(63クリック)」あたりがベストな挽き目になりました。
中挽きの検証について最新の検証方法に更新しました。


微粉量検証
Q2の微粉量を確認するため、以下の方法で検証しました。
▪︎500~1400μmの篩(ふるい)にかける
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▪︎1101~1400μm:6.3g
▪︎801~1101μm:4.7g
▪︎501~800μm:3.7g
▪︎500μm以下 :2.2g
似た刃を待つC2(TIME MORE)と比較すると、ほぼ同じ粒度です。
以上から、Q2の分布は現在活躍しているミルの中でも平均的な分布と言えます。
グラインド速度比較検証
Q2の挽き目「21」で豆20gを挽いた際の速度を比較します。
検証の結果Q2は41秒で挽き切れました。
▪︎Q2(1Zpresso):41秒
▪︎ポーレックスミル2:1分15秒
▪︎C2(TIME MORE):44秒
▪︎Zpro(1Zpresso):50秒
▪︎JPpro(1Zpresso):30秒
▪︎スマートG(HARIO):2分30秒
▪︎栗子X(TIME MORE):1分30秒
▪︎C40(COMANDANTE):1分4秒
Q2は口コミ通り、グラインド速度に優れている事がわかりました。
1Zpresso「Q2」のメンテナンス方法
Q2は外刃だけを外す方法と、完全に分解する方法の2種類でメンテナンスが可能です。
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完全分解メンテナンス用
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1Zpresso「Q2」の評価
メリット・良い点
▪︎優れた性能かつ軽量
▪︎挽き目がわかりやすい
Q2は小型でありながら、粒度の範囲と構造面で他を寄せ付けない強力な利点があります。
また、ダイヤル盤の存在で現在の挽き目がどの程度か確認しやすい点も優秀です。
デメリット・気になる点
▪︎構造自体は複雑で全分解に慣れが必要
「3人分くらいは挽けるミルがいい!」という方は、下記のミルが該当します。
また、簡易清掃は可能なものの本格的にメンテナンスとなると少し複雑な構造です。

1Zpresso「Q2」をオススメしたい人
▪︎家でも外でも使える優秀なミルがいい
▪︎どんな挽き目も対応できるミルが欲しい
▪︎エスプレッソのクオリティも拘りたい
▪︎掃除しやすいミルを選びたい

同価格帯でG1があるので、比較したい方はこちらの記事もご覧下さい。
1Zpresso「Q2」レビューまとめ
多く存在する手挽きミルの中でも、Q2のような良さを持つ小型ミルは希少です。

影に隠れてはいますが、Q2も紛れもなく優秀なミルの1つです。
1Zpresso「Q2」をチェックする
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コメント
コメント一覧 (6件)
[…] 1Zpresso […]
いつも参考にさせていただいております。
多数の検証と有用な情報をありがとうございます。
1Zpresso「Q2」検証―挽き目の検証―③中挽きはどのあたり?
上記の項目の検証結果について、確認をさせてください。
「21(63クリック)」あたりがベストな挽き目 とのことですが、
私の手元のQ2と結果が乖離しております。
感覚としては半周~一周位、違います。(+15~+30クリック程)
※スタートは0にならず、押し込むと0から-1(-3クリック)です。
私のQ2は先月に買ったものなのですが、ここまで違いがあるので1度メーカーの品質保証を受けようか考えております。
保証を受ける前に、私のQ2が不具合(?)を起こしているのか少しでも確証を得たく、
こちらの記事にある結果「21(63クリック)」を再確認いただけますと幸いです。
ご連絡ありがとうございます!コメントの件に関して2点返答します。①検証方法が旧版のため、改めて新規の方法で検証し直します。ただ、ズレがあるとしても多少のレベルだとは思います。②お手元のQ2の挽き目の目安は、何かを基準として定めたものでしょうか?私はDittingの挽き目「8」を基準に決めているため、h2so4さんの基準とする挽き目のレベルに乖離がある可能性があります。
挽き目の再検証については、各ミルで追々行うつもりでしたので、今回リクエストとして新バージョンの方法で検証いたします。今週中を目安に記事を更新しますね!
早速の確認と返信をありがとうございます!
私の挽き目の確認方法なのですが、お恥ずかしながら、カルディで中挽したものとQ2で挽いたものを目視で比べております。
ふるい等を使っていないので、正確性に欠けることは承知しているのですが手元のQ2「21(63クリック)」と目視レベルでも明らかに違いがあるため、手元のQ2の品質を疑っている次第です。
記事を更新される予定とのこと、楽しみにしております!!
こんにちは!Q2の件、コチラで再検証しました→
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