タイムモア「栗子X」はコマンダンテに近い?「C2」「栗子G1」との違い・評判をレビュー

世界最高峰の手挽きミルといえば?

おそらくコマンダンテ「C40」の名前が挙がるのではないでしょうか。

↓最高峰と言われる理由はコチラをチェック↓

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ですが、そんなコマンダンテを越えようと現在いくつかのミルが名を挙げています。

その内の1つが
タイムモア「栗子X」

タイムモアといえば、高性能でコスパの良いC2で有名になりつつあります。

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そんなタイムモアで2020年に開発された最高傑作のミルが「栗子X」です。

栗子Xは画期的なアイデアが詰め込まれたミルですが、マイナーで高額なためレビューが少ないのが現状です。

今回はそんな謎の多い「栗子X」の性能を、詳しく検証していこうと思います。

TIME MOREとは?

栗子XはTIME MOREというメーカーが、ミル刃から全て自社製造しています。

タイムモアは2012年に設立した中国のコーヒー器具メーカー

中国製と聞くと身構えるかもしれませんが、最近は様々なメーカーが製造委託してるのは中国です。

やっぱ日本の商品は品質が良い!

と思っているその商品は、中国で製造・組み立てた商品かもしれません。

さらに中国はコーヒー需要が加速し、様々な企業が器具販売に注力し始めました。

そんな国から生まれたタイムモアの製品は、上海のスタバで取り扱われるほど高品質であると認められています。

ユーザーの声を反映したアップデートも都度行っており、現在も躍進中のタイムモアから目が離せません!

TIME MORE「栗子X」の特徴

【基本情報】
名称:栗子X(chestnutX)
容量:最大35g
重量:761g(ハンドル込み)
高さ:(ハンドル込み)16cm
幅 :5.5cm
ミル刃:ステンレス製(SUS420)
挽き目:(外ダイヤル)24段階
    (内ダイヤル)5段階
生産国:中国

栗子Xは大部分が金属なので、同じ容量のミルの中でも最重量級です。

折りたたみ式ハンドルで収納性は抜群やけど、持ち歩くには重すぎやな
ビジュアル面はインテリアとの親和性も高いので、家庭用としての用途が合いそうですね

2段構造の大型刃

栗子Xはタイムモアが独自に設計した刃「S2C」が使われています。

「Spike to Cut(突き刺して切る)」という考え方で、上下異なる角度の刃が特徴。
従来の刃も優秀やのに、変える必要あったん?

同業他社の多くが似た刃を使い始めたので、差別化が必要だったんです
「S2C」は「G1」や「nano plus」というモデルでも使われていますが、大きさが違います。

G1は38mmに対し、栗子Xは42mmと大型化。

刃の比重が重いと振動による粒度ブレが減ると聞きますが、その実力の程は…。

後程確認してみましょう

滑らかなフルメタルボディ

栗子Xは、金属の質感や統一感が大好きな人にとって最高のツールと言えます。

主要パーツが全て金属製で、凹凸の無い滑らかなボディがとんでもなくカッコイイ。
塗装のレベルが高いので、金属臭さがなく手触りも最高!

ただ、手が乾燥気味だと滑りやすいので落下には要注意。

心配ならレザーカバーもあるで!

画期的な折り畳み式ハンドル

タイムモアの技術の高さを伺わせるのが、この折り畳み式ハンドル。

他メーカーも折り畳み式ハンドルがありますが、構造はタイムモアが最も優秀です。

オシャレかつ機能的!

この構造は本機の他に「nano」で採用されており、携帯性重視の方と相性抜群。

基本的にハンドル付けたまま収納できるので、フタの役割も果たしてくれます。

もう全シリーズこれにしてほしいくらい便利!

近代的な粉受けの構造

栗子Xはネジ式と磁石の混合で、グラインド中に粉受けが脱落しません。

C2とかで油断してる時にやらかすんですよね・・・
もうそんな心配は不要!心置きなくグラインドできるで!

ただし、2点だけ気になる事があります。

▪︎くびれに粉が溜まる
▪︎ネジ溝に微粉が詰まる

このくびれた部分に粉が溜まりやすく、綺麗好きな方は気になると思います。

緩やかなカーブを描く構造なので、ティッシュか布で拭き取れば綺麗になります。

細かいケアが必要なんはネジ溝やな
この微粉が溜まり過ぎると、黒板を引っ掻いた音が出ます。
ネジの塗装が剥げると症状が酷くなるので、マメに掃除して下さい!

斬新なダイヤルの構造

栗子Xの粒度調節ダイヤルは、内側と外側の2段階あります。

外側のダイヤルは0~23まで数字が印字され、内側は5段階調節可能。
数字が書かれているのは凄くありがたいですね♪

どちらも時計回りに動かすと細かくなり、外側で大まかな粒度を決めて内側で調節していきます。

って事は24段階×5段階で120段階調節できるん?
説明書では刃を傷めないように5以上を推奨しているので、もうちょい少ないかと。

外ダイヤルは23段階以上回せるため、使う人によって範囲は変わります。

後程検証で、どの程度が有効な調節幅なのかも確認していきましょう

ハンドルが軽い

栗子Xは従来のC2や栗子G1に比べてハンドルが非常に軽くなりました。

一度に豆を噛み込む量が減り、硬い浅煎り豆でも軽い力でグラインドできます。
感触がコマンダンテに近いんちゃうか
豆が跳ねやすいので、落ち着いてゆっくりグラインドするのがオススメです。

豆が最後まで噛み込まれず残る時もあるので、時折振りながら挽いて下さい。

TIME MORE「栗子X」の評判・口コミ

残念ながら、栗子Xの評判や口コミは2021年10月時点であまり見かけません。

流石に3万円を超えるミルの購入は慎重になるやろな。
宣伝が上手い1Zpressoや、安くてハイレベルなC2のお陰で影が薄いかも。

この記事を機に、栗子Xの良さが多くの人に伝わったら嬉しいです。

TIME MORE「栗子X」検証

挽き目検証

栗子Xはダイヤル数が「23」までありますが、更に回して粗くする事も可能です。

実際にどこまで使えるか気になるな

なので以下の点を検証して、実用的な範囲を探っていきます。

①エスプレッソ(極細)挽きは可能?
②粗挽きはどこまで実用的?
③中挽きはどのあたり?
④内ダイヤルを「-1」にするとどうなる?

①エスプレッソ(極細)挽きは可能?

栗子Xは極細挽きも余裕でできます。

ギリギリエスプレッソが作れるキャプテンスタッグの挽き目「3」と比べて断然細い。

↓キャプテンスタッグの検証はコチラ↓

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しかし以下2つの理由から、極細挽きでの使用はオススメしません。

▪︎ハンドルが重くなる
▪︎時間効率が悪い

栗子Xの良さが無くなる上、豆の噛み込みが少ないため効率が悪いです。

良さを生かす場合は、コマンダンテと同じく細挽き以上が良いと感じました。

②粗挽きはどこまで実用的?

粗挽きの目安としてJPpro「125」と比較して、どこまでが実用的か検証します。

結果「25」が近い範囲になりました。

粒度分布も他と比べて大きな差がないため、粗挽きも特に問題なく使用できます。

③中挽きはどのあたり?

中挽きの定義は様々ですが、当サイトはカルディの挽き目「8」を基準にします。

入手しやすくチェーン系列の中で一番粒度が均一なため、中挽きの基準として参考にしやすいです♪

検証した結果、栗子Xは「17」が最も近くなりました。

「18」で内ダイヤルを弄りましたが、「-1」以外最大粒径の量がどうしても合わないので「17」が妥当だと思います。

また、何度か検証した結果「18/-1」は「17」より良い結果になりませんでした。

粒度の分布は「17」に近くなったんやけどな
内ダイヤルがどの程度正確なのか不明なため、基本使う必要性を感じませんね

微粉量検証

栗子Xの挽き目「17」で微粉量を検証した結果、以下のようになりました。

▪︎#30より大きい:21.0g
▪︎#31~#40未満:3.3g
▪︎#40~#50未満:2.9g
▪︎#50より小さい:2.8g

他のミルと比較すると、平均的な結果となりました。

逆に栗子G1の数値どないしたん?
G1は新型の刃に変更されてから粒度のバラツキが大きくなり、最大粒径を揃えるとこんな結果に・・・。

その証拠に旧刃のままのC2は分布だけで見ると優秀。

自社生産で独自性の高い刃を作るのは、それだけ難しいということかもしれません。
そんな扱いの難しいS2C刃を、実用性の高い形まで昇華したのが栗子Xに関心しました!

グラインド速度比較検証

栗子Xの挽き目「17」で豆を20g挽いた結果、下記の値が得られました。

▪︎時間:57秒
▪︎回転数:約120回転

挽いた感触はコマンダンテと似ていて、タイムもほとんど同等です。

早く回すと逆に遅くなるので、落ち着いて回すと上手くグラインドできます。
コマンダンテとは違って、金属の重厚感や音が独特の感触でクセになりますね!
手挽きミルというより、マシン感あってカッコええな。

メンテナンス性の検証

栗子Xは以下3点の理由により、手挽きミルの中ではメンテナンスが面倒な部類です。

▪︎ダイヤル盤の嵌め込みに苦戦する
▪︎50%の確率で嵌め込みに失敗する
▪︎上下に気をつけるパーツが2つある

分解は簡単ですが、最後の組み立てが難所。

説明書だけではパーツの上下の判断が不安で、解説動画などを見ながら組み立てる事になります。

↓メンテナンス詳細はコチラで解説↓

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頻繁に分解しないし、都度確認するのも面倒です

また、ダイヤル盤を軸とミル刃両方の接続部に合わせる必要があります。

タイムモアのミルは全てこの形式で、組み立ての中でも一番の難所です。

さらに栗子Xの場合はダイヤルに数字が印字されているので、嵌め込み方向を間違えると原点が「11」になリます。

その場合は一度外してダイヤル盤の数字を上下反転させ、締め直し。
確率50%なので、考えるより適当に締めた方が効率が良いです♪

栗子Xの評価

メリット・良い点

▪︎硬い豆も軽い力で挽ける
▪︎挽き目調整が楽
▪︎収納性が高い
▪︎容量が大きい
▪︎近代的なデザイン

性能面では及びませんが「便利になったコマンダンテ」という印象です。

ダイヤルを一々0に戻さなくてもいいし、ハンドルも折り畳めるのも斬新。

挽き心地も近く、豆を丁寧にカットするため風味も損ないにくいです。

使った印象では「コマンダンテの代用として、そこそこ通用するのでは?」と感じる部分もありました。
風味はJPproと同じくコマンダンテと比較する予定なので、お楽しみに!

デメリット・気になる点

▪︎メンテナンスが煩雑
▪︎重量が重く滑りやすい
▪︎内ダイヤルの用途が難しい
ぶっちゃけ言うと、内ダイヤル使う機会がない・・・。

外ダイヤルを動かす時に戻し忘れることもあり、調整する利点が少ないのは事実。

ただ元々のポテンシャルが高いため、不便に感じることはありません。

寧ろメンテナンスの方がシビアです。

よっぽど面倒な場合は、分解せずに清掃できるクリーナーの使用をオススメします。

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コマンダンテのような清掃の簡単なものよりも、手間のかかる栗子XやZproで使うのがベストですね!
また、ネジの粉詰まりを防止するためにブロワーとお友達になっておくと助かります。
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栗子Xをオススメしたい人

▪︎浅煎り豆が好き
▪︎家庭でコーヒーを淹れる機会が多い
▪︎金属感やデザインを重視したい
▪︎コマンダンテに代わるミルが欲しい

栗子Xはコマンダンテより安く簡単に手に入るため、コストを考慮して探すなら十分な性能とビジュアルだと思います。

今タイムモアのミルを買うなら、C2か栗子Xで考えた方が良さそうやな。
またいずれ刃のアップグレードもありそうですし、他の製品も期待したいですね

見た目だけじゃないタイムモアの傑作
栗子X

一生に一度の買い物の選択肢として、検討してみてはどうでしょうか。

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黒の方が2,000円近く安いので、緑に拘らない場合はコチラがオススメ。
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