あなたはTIMEMORE(タイムモア)を知っていますか?
コーヒー好きの間では有名なコーヒー器具メーカーです。
中でもC2やC3は高コスパで人気が高く、手挽きミル界隈で猛威を振るっています。
2021年もC2MAXや栗子Xで話題になったけど、2022年も更に強烈な商品を展開してるで
その一つとして登場したのがこちらのコーヒーミル。
TIMEMORE「栗子X lite」
名前を直訳すると、栗子Xの軽量版モデルという事になります。
簡易化されてる感じだね〜
ですが、中身の性能は全くの別物です。
大袈裟と思われるかもませんが、革命的な進化を遂げています。
コーヒーミルとしては新世代と言っても過言ではない性能ですね
そんなX liteの魅力を、検証結果を踏まえて徹底的にお伝えしていきます。
栗子X liteの基本情報
▪︎名称:栗子X lite
▪︎容量:30g程度
▪︎重量:約600g(ハンドル込/)
▪︎寸法:(高さ)16.3cm(直径)5.3cm
▪︎ミル刃:コニカル刃(ステンレス製)
▪︎挽き目:48段階
▪︎生産国:中国
X liteは前モデルのXと比較しても160g軽くなりました。
代わりに折り畳みハンドルが無いため、収納に関しては一般的なコーヒーミルと同じ。
粉受けの容量は30g程度と、2~3杯分を一度に作れる容量を確保しています。
20gの粉受けだと、深煎り豆が入り切らないとかよくあるからな
容量は確保しつつ、ペットボトルより少し重い程度になったので扱いやすくなりましたね
栗子X liteの特徴
独特な形状の刃を採用
栗子X liteなどは、タイムモアが独自に設計した刃「S2C」が使われています。
S2Cは「Spike to Cut(突き刺して切る)」という考え方をコンセプトにした刃です。
このコンセプトは栗子Xと栗子C3等の刃が該当するで
S2Cは材質・直径・形状により以下の3種の分類に分かれます。
- 栗子X:S2C 860(SUS440/42mm)
- 栗子lite:S2C 880(SUS440/42mm)
- 栗子C3:S2C 660(SUS420/38mm)
C3のS2C刃は全体的にXより小さく、刃の長さに違いが見られます。
形が違うだけで、性能がめちゃくちゃ変わるって凄いな!
細挽き~粗挽きまで対応
X liteの適正粒度は細挽き~粗挽きまでです。
一応極細挽きもできますが、推奨粒度の範囲外になります。
もし推奨範囲外の使用で刃が破損した場合、補償の対象外になります
要は自己責任になるな
正確かつ均一な粒度
X liteの粒度は、今まで登場したどのミルよりも高い精度を誇ります。
0〜1180μmまでは似たような軌跡になるけど、以降の粗い粉量は顕著に少ないな
つまり、コーヒー粉の均一性が著しく高いと言えます。
コマンダンテ「C40」とSCAプロトコルの粒度で合わせると、明らかに線形が異なりますね
代わりに極細挽きはできないため、ドリップやプレスにおいては最高レベルの均一性といえます。
微粉量が非常に少ない
X liteの精度の高さは、微粉量にも大きな影響を及ぼしています。
こまめ家では300μm以下を微粉として扱い、中挽きの適正範囲における微粉量を割り出しました。
お湯に溶かすとドロ状になるんやで
X liteの中挽きにおける微粉量は9〜12%と、全コーヒーミルの中でも最も少ない値を出しました。
コマンダンテも10〜12%とトップクラスの微粉量の少なさでしたが、並ぶことはあってもそれ以上に少ないミルはXlite以外ありません。
とりあえずとてつもなく精度が高いのは伝わったわ
実用性の高い凹凸ボディ
X liteは、凹凸状の滑り止め加工がされています。
C2はダイヤモンドパターン加工という無数の凹凸がグリップの役割を果たしていますが、X liteはスリット状です。
デザインを担保しつつ、挽き心地を損なわない工夫が施されていますね
逆に栗子Xはボディがツルツルやったから、挽き心地の改善は嬉しいな
掃除しやすい構造
X liteは以下の理由から掃除がしやすい構造といえます。
- パーツ数が少ない
- 刃が大きくブラッシングしやすい
- ボディフレームがシンプルで無駄が無い
- 粉受けに引っ掛かりがない
実際の掃除の様子
↓↓↓↓↓
唯一バネの向きに気をつけるだけで、パーツ数は少なめでシンプル。
一応ダイヤルは分離できますが、無理に外す必要はありません。
また、ボディの内部はシンプルで粉を綺麗に落としやすい構造です。
多くのミルは3点で支えますが、X liteは2点のみで支えています。
そのため内部のスペースが広く、ブラシが届きやすいんですね!
カラーバリエーションは2色
栗子X liteは黒・緑の2色展開となっています。
緑といっても、抹茶のような深い色合いで落ち着いた印象です。
コーヒーの茶色と相性が良く、メタリックな外観が渋さとカッコ良さを演出します。
個人的には黒も好きで、ガチガチにセットを固めたい時に重宝してますね
実は黒の方が3,000円くらい安いんです。
安く考えたい時は、黒のモデルがええかもな
「栗子X lite」の評判・口コミ
発売されて間もないため、ECサイトではレビューがほとんどありません。
ですが、既にX liteを持つユーザーの間では非常に評判が良いです。
粗挽きを中心に使う人や、普段からドリップしている人は味の違いも実感してるみたいやな
餅は餅屋という事でコーヒー店でもドリップして頂きましたが、バリスタからの評価も非常に高かったです。
非常に鮮明で輪郭のある味に仕上がるため、コーヒーの繊細な風味を感じやすいですね!
「栗子X lite」の評価
メリット・良い点
- 他のミルでは味わえない風味が出せる
- 高級ミルの中では比較的掃除が簡単
- グリップ力があり挽き心地が良い
- 微粉が少なくプレスにも向いている
- 1度に3杯分程度のコーヒー豆が挽ける
栗子Xで感じていた痒い部分の多くが改善されていて、liteの名に相応しい仕上がりになっています。
代わりにハンドルが固定化され、極細挽きには対応できません。
正直これは戦略で、今後折り畳みハンドルタイプのX lite NEOなるものが出るんじゃないかと‥
ここまでユーザーを驚愕させる開発力を持つTIMEMOREならやりそうやな
デメリット・気になる点
- 極細挽きが対応できない
- 金属感が苦手な人には向かない
万能なミルを求める場合は、JPproやコマンダンテが優位。
ドリップ中心なら全然問題にならんな
あとは、フルメタルなため金属感が気になる人も居るかもしれません。
特に粉受けを締める時の金切り音が代表的です。
金属製のコーヒーミルでもネジ切りが細かいタイプはよく音が鳴ります。
その場合は、粉受けが簡易的なG1やコマンダンテが選択肢に入るな
使っていてストレスが無い事はとても大事ですからね!
栗子X liteをオススメしたい人
- コーヒーの風味を更に引き出したい
- プレスやメッシュフィルターで抽出したい
- とにかく性能の良いミルが欲しい
- 挽き心地の良いミルが欲しい
性能を追い求めるのであれば、栗子 X liteは確実に候補に入ります。
グリップ性能も素の状態で良いから、浅煎り豆のグラインドもストレスなく楽しめるで!
また精度の高さを生かして、微粉が入りがちなペーパー以外の抽出にも最適。
ドリップ・プレスの選択肢としては一択レベルの性能ですね
TIME MORE「栗子 X lite」レビューまとめ
X liteは高級ミルの価格帯より低いコストにも関わらず、高いパフォーマンスを有します。
まさにコスパが高いと言えますね
C2すら発売当時1万円クラスのミルに匹敵すると言われたのに、X liteは最高級クラスに匹敵どころか凌駕しています。
少なくとも、極細挽き以上では現状均一性において最強。
もはや価格破壊の申し子みたいな立ち位置やな
エスプレッソ用ミルとX liteの2台体制なら、いつでも最高レベルのコーヒーを楽しめるようになります。
こんな素晴らしいミルを生み出すタイムモアは次に何をリリースするか楽しみですね
というわけで、今回の検証は以上です。
TIMEMORE製品は多数あるから、是非比較しながらチェックしてみてね〜
また、味の比較についても動画にて解説しているので、購入の参考にお役立て下さい。
他にも収集して欲しいデータ・検証リクエスト等承りますので、何かあればコメント欄や各種SNSにご連絡お願いします。
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コメント
コメント一覧 (2件)
XのハンドルをX LITEに移植する魔改造は出来そうですかね?そしたら最高なんですけどねぇ…。
やってみたんですが、Xliteの方が軸が太いので入りませんでした(´・ω・`)