そんなバルミューダが2021年に末、コーヒーメーカーに続きコーヒーミルを発売しました。
BALMUDA
「コーヒーミル」
というのも値段は1万円超えのため、セール時の「栗子C2」が2台買えてしまうレベル。
今回はそんなBALMUDAミルの特徴と栗子C2との相違点について、詳しく解説します。
BALMUDA(バルミューダ)とは?
バルミューダ創業者の寺尾社長は17歳に海外を旅したそうで、そこで養った感性がデザインに反映されているのかもしれません。
そんなバルミューダの名が最も知られているのはトースターではないでしょうか?
更に2020年には東証マザーズに上場、今非常に勢いがあり注目される企業です。
BALMUDA「コーヒーミル」の特徴
▪︎名称:コーヒーミル(BALMUDA)
▪︎容量:20g程度
▪︎重量:453g(ハンドル込・実測値)
▪︎寸法:(高さ)18.2cm(直径)5.4cm
▪︎ミル刃:コニカル刃(ステンレス製)
▪︎挽き目:22段階(実質無段階)
▪︎外注先:TIME MORE
ステンレス刃を採用
ミル刃の材質は大別して以下の3つあり、BALMUDAミルはステンレス刃にあたります。
▪︎鋳鉄
▪︎セラミック
▪︎ステンレス
ステンレスはセラミックに比べて切れ味に優れ、鋳鉄より錆びにくい特性を持ちます。
またBALMUDAミルはTIME MOREが製造しているものなので、刃は全く同じ形状です。
高精度で微粉が少ない
C2(TIME MORE)と同様、BALMUDAミルも高い精度を誇ります。
↓高機能ミルQ2の詳細はコチラ↓
Q2は広い粒度をカバーできる万能さが優秀ですが、C2やBALMUDAミルは中挽きにおいて高級ミルに匹敵する性能です。
容量は20gモデルのみ
BALMUDAミルのスペック容量は20gと、2人分作れる程度の大きさです。
一方、C2にはバリエーションとしてC2MAXという30g版があります。
分解・組立が簡単
BALMUDAミルは、比較的現代のコーヒーミルの中では分解が簡単な方です。
パーツ数が最も少ないポーレックス・コマンダンテより難しいですが、慣れれば2分以内に分解・組み立てができます。
BALMUDAコーヒーミルの評判・口コミ
BALMUDAミルは2021年末の発売間もなくのため、口コミはほぼ確認できません。
当記事では忖度無しで事実を比較するので、ご購入の参考にして頂ければ幸いです。
TIME MORE「栗子C2」との違い
挽き目の段階が異なる
BALMUDAミルもC2も、ある一定以上細かい挽き目だと豆が噛み込まれません。
▪︎バルミューダ:9クリック~
▪︎C2:11クリック~
つまり、BALMUDAミルの方がC2より幅広く調整できるという事になります。
後の検証で粗挽きに至るまでの粒度と段階がC2とほぼ同じという事が判明しているため、22段階はあくまでも目安と考えてください。
粗挽き寄りの性能
C2との明確な違いが出たのは、中挽きにおける粒度分布です。
多くの手挽きミルはC2寄りの分布ですが、BALMUDAミルだけは極めて異色です。
「だから良い」という意味ではなく、他のミルと比較してクリアになる傾向があります。
気軽にパーツ交換できない
TIME MORE製品が優れる理由の1つに、部品単位の取り寄せができる点が挙げられます。
しかしBALMUDAミルは日本向けなためか、本家TIME MOREと部品の互換性がありません。
先程紹介した挽き目段階の違いなど、細かな差異が見られるのもそのため。
というのが、BALMUDAミルの現状です。
BALMUDAミルの分解・掃除方法
バルミューダのミルの掃除は比較的簡単です。
動画で簡単に紹介
↓↓↓↓
BALMUDA「コーヒーミル」検証
挽き目の検証
BALMUDAミルはTIME MOREが作っていますが、挽き目の仕様が少し違います。
②粗挽きはどこまで実用的?
③中挽きはどのあたり?
①極細挽きは可能?
BALMUDAミルはC2のように中挽き寄りの性能のため、エスプレッソには不向きです。
701μm以上が25%程度あるため、豆量20gでタンピングを強めにすれば家庭用マシンで一応エスプレッソが作れます。
▪︎粉量:20g
▪︎湯温:90度
▪︎圧力:9気圧
▪︎抽出時間:45秒以上を目標
▪︎タンピング圧:15kg以上
できる限り体重をかけて粉を固定する事で、湯が素通りする事なくしっかり圧がかかります。
②粗挽きはどこまで実用的?
粗挽きの目安としてJPpro「125」と比較し、BALMUDAミルの粗挽きが何段階目かチェックします。
▪︎1601μm〜:3.3g
▪︎1401〜1600μm:2.2g
③中挽きはどのあたり?
中挽きの定義は様々ですが、当サイトはカルディの挽き目「8」を基準にします。
1段階上がるとそこそこ粗くなるので、長時間抽出するような抽出法に向いています。
↓MUGENをチェックする↓
微粉量検証
BALMUDAミルの微粉量を確認するため、以下の方法で検証しました。
▪︎500~1400μmの篩(ふるい)にかける
▪︎1101~1400μm:7.6g
▪︎801~1101μm:4.5g
▪︎501~800μm:3.4g
▪︎500μm以下 :1.9g
数値上で確認すると手挽きミルの中でも微粉が少ない方です。
他のミルと同じ淹れ方にするとあっさり気味になるので、気になる場合は1段階下で調整してください。
グラインド速度比較検証
BALMUDAミルの挽き目「20」で豆20gを挽いた際の速度を確認します。
▪︎Q2(1Zpresso):41秒
▪︎BALMUDAミル :32秒
▪︎ポーレックスミル2:1分15秒
▪︎C2(TIME MORE):44秒
▪︎Zpro(1Zpresso):50秒
▪︎JPpro(1Zpresso):30秒
▪︎スマートG(HARIO):2分30秒
▪︎栗子X(TIME MORE):1分30秒
▪︎C40(COMANDANTE):1分4秒
手挽きミルの中ではトップクラスの速度で、手早く挽きたい人には嬉しい性能です。
BALMUDAコーヒーミルの評価
メリット・良い点
▪︎グラインド速度が速い
▪︎分解清掃が簡単
TIME MORE製品としての特徴は残しつつBALMUDA独自の強みも加わり、ある意味他にはない面白さがあります。
湯に漬かる時間が長い抽出にも向いているため、用途を絞った使い方も可能です。
デメリット・気になる点
▪︎TIME MOREの同等品より価格設定が高い
▪︎家庭用向きだが容量が少ない
TIME MORE製品なら本来可能なパーツ交換が、BALMUDAミルだと一部できない点は痛いところ。
BALMUDAミルをオススメしたい人
▪︎コーヒーメーカーを持っている
▪︎浸漬式でコーヒーを淹れたい
▪︎紅茶のようにクリアなコーヒーが飲みたい
BALMUDAミルは微粉が少ないため、プレスやメッシュフィルター等でも活躍させやすいです。
BALMUDAミルのレビューまとめ
検証の結果、BALMUDAミルにもしっかり特徴がある事が判明しました。
↓↓↓↓
ちなみにBALMUDAミルは公式ストアのみの販売なので、もしAmazonや楽天で販売された場合はリンクを追加予定です。
TIME MORE「栗子C2」をチェックする
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