【TIME MOREとの違いは?】BALMUDAコーヒーミルの性能を比較レビューしたら、意外な事実が判明!

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皆さんはBALMUDAをご存知ですか?
多分、記憶に新しいものだとコーヒーメーカーとスマホですよね
むしろスマホのせいでコーヒーメーカーが霞んでしもたけど‥
何はともあれ、今も活発にオシャレで新しいものを出そうとする勢いのある企業です。

そんなバルミューダが2021年に末、コーヒーメーカーに続きコーヒーミルを発売しました。

その名も‥

BALMUDA
「コーヒーミル」

え?全然名前捻ってないけど合ってる?
「The Mill」にして欲しかったですね
名称に困るので今回は「BALMUDAミル」と呼称します。

先進的なデザインと唯一無二の機能を持つ衝撃のコーヒーメーカー「The Brew」販売から間も無く、畳み掛けるように登場した本製品。
実を言うとOEMという形でTIME MOREに製造を外注しているんです

そのためほとんどの特徴が「栗子C2」と一致します。
じゃあ「栗子C2」でよくね?

というのも値段は1万円超えのため、セール時の「栗子C2」が2台買えてしまうレベル。

色んなレビューでも「C2買った方がええやんけ!」という声がチラホラ・・・
とは言っても、実は明らかな性能差があることをご存知でしょうか?
当サイトでは検証に検証を重ね、BALMUDAミルと栗子C2の性能に違いがある事を突き止めました。
思い込みを捨てて、BALMUDAと真摯に向き合った賜物やで

今回はそんなBALMUDAミルの特徴と栗子C2との相違点について、詳しく解説します。

目次

BALMUDA(バルミューダ)とは?

皆さんはBALMUDAと聞くとどんな事をイメージしますか?
値段が高い製品が多いので、海外の高級家電メーカーかなと思ってました
バルミューダは、2003年に東京で設立した「クリエイティブ・テクノロジー」がテーマの企業です。
てっきり外国の企業かと思ってたわ
確かにバルミューダの製品デザインって良い意味で日本離れしてますよね

バルミューダ創業者の寺尾社長は17歳に海外を旅したそうで、そこで養った感性がデザインに反映されているのかもしれません。

そんなバルミューダの名が最も知られているのはトースターではないでしょうか?

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BALMUDA
¥28,499 (2024/12/25 20:48:00時点 Amazon調べ-詳細)
2015年に発売されたBALMUDA The Toasterは、20万台を売り上げる空前の大ヒットを生み出しました(リンクは最新型のK05A)。
斬新なデザインはもちろん、性能面も伴った誰もが認める一級品やな

更に2020年には東証マザーズに上場、今非常に勢いがあり注目される企業です。

BALMUDA「コーヒーミル」の特徴

基本情報
▪︎名称:コーヒーミル(BALMUDA)
▪︎容量:20g程度
▪︎重量:453g(ハンドル込・実測値)
▪︎寸法:(高さ)18.2cm(直径)5.4cm
▪︎ミル刃:コニカル刃(ステンレス製)
▪︎挽き目:22段階(実質無段階)
▪︎外注先:TIME MORE

ステンレス刃を採用

ミル刃の材質は大別して以下の3つあり、BALMUDAミルはステンレス刃にあたります。

TIME MORE BALMUDA
刃の材質の種類
▪︎鋳鉄
▪︎セラミック
▪︎ステンレス

ステンレスはセラミックに比べて切れ味に優れ、鋳鉄より錆びにくい特性を持ちます。

最近ではステンレス刃は当たり前になりましたね

またBALMUDAミルはTIME MOREが製造しているものなので、刃は全く同じ形状です。

部品の内容に関しても同様。
という事は、挽き目も全く同じって事?
それが、少しだけ違うんです

ミルは刃だけでなく構造全体が性能に影響を及ぼしており、刃が同じでも多少の違いがあります。
詳しい内容は後述します!

高精度で微粉が少ない

C2(TIME MORE)と同様、BALMUDAミルも高い精度を誇ります。

多くのユーザーが気にする微粉量も少なく、その性能は2万円クラスのQ2(1Zpresso)を超えています。

↓高機能ミルQ2の詳細はコチラ↓

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Q2は広い粒度をカバーできる万能さが優秀ですが、C2やBALMUDAミルは中挽きにおいて高級ミルに匹敵する性能です。

ハンドドリップ等に適しており、BALMUDA「The Brew」のテーマにも上手く合っていますね。

容量は20gモデルのみ

BALMUDAミルのスペック容量は20gと、2人分作れる程度の大きさです。

最近の手挽きミルは大容量化の傾向があるため、この点は少し時代から遅れていると感じました。
特に「The Brew」とセットで考えるのであれば、容量を増やして家庭向きに特化させた方が扱いやすいかなと
一応詰め込んでギリギリ24gまで入るので、最大360ml抽出の「The Brew」の相棒としては及第点。

一方、C2にはバリエーションとしてC2MAXという30g版があります。

 

 

一度に多くコーヒーを淹れたい場合はC2MAXが効率的なので、環境と抽出内容に応じてご検討下さい♪

分解・組立が簡単

BALMUDAミルは、比較的現代のコーヒーミルの中では分解が簡単な方です。

分解した状態も、C2と全く同じ。

パーツ数が最も少ないポーレックス・コマンダンテより難しいですが、慣れれば2分以内に分解・組み立てができます。

倍速無しで、実際に分解~組み立てまでを時間を生放送で計測しました。

動画内で多少もたつきがあるので、手際が良ければ1分前後になるかと思います。
生放送の内容をそのまま使ってるから、ズル無しやで!

BALMUDAコーヒーミルの評判・口コミ

BALMUDAミルは2021年末の発売間もなくのため、口コミはほぼ確認できません。

またTIME MOREの栗子C2より高額なため、今後の売れ行きに注目したいですね

当記事では忖度無しで事実を比較するので、ご購入の参考にして頂ければ幸いです。

TIME MORE「栗子C2」との違い

挽き目の段階が異なる

BALMUDAミルもC2も、ある一定以上細かい挽き目だと豆が噛み込まれません。

どれだけ回しても、この状態で詰まります。
この挽き目の最低基準が、少し違うんです
使用可能な挽き目段階
▪︎バルミューダ:9クリック~
▪︎C2:11クリック~

つまり、BALMUDAミルの方がC2より幅広く調整できるという事になります。

あれ?でもタイムモアは36段階で、BALMUDAは22段階って書いてるで?
これは使用不能な挽き目「1」~「6」を除外した上で、有効なクリック数だけ掲載したと思われます。
説明書では粗挽きは「28」までなので、単純に引き算すると22段階になりますね

後の検証で粗挽きに至るまでの粒度と段階がC2とほぼ同じという事が判明しているため、22段階はあくまでも目安と考えてください。

粗挽き寄りの性能

C2との明確な違いが出たのは、中挽きにおける粒度分布です。

最大粒径の量が揃った時点で「1101~1400μm」の分布がC2より5%増えています。
この傾向は、挽き目の段階を変えても同じでした

多くの手挽きミルはC2寄りの分布ですが、BALMUDAミルだけは極めて異色です。

分布だけで言えば、みるっこ(フジローヤル)に近い印象。

「だから良い」という意味ではなく、他のミルと比較してクリアになる傾向があります。

もしかしたらTheBrewに合わせて調整されてるかもな

気軽にパーツ交換できない

TIME MORE製品が優れる理由の1つに、部品単位の取り寄せができる点が挙げられます。

TIMEMORE コーヒーミル部品
TIMEMORE
Amazonですら部品が販売されているくらい、気軽に手に入ります。
部品を紛失したり破損した場合も、わざわざ修理に出さず自分で直せるんです

しかしBALMUDAミルは日本向けなためか、本家TIME MOREと部品の互換性がありません。

先程紹介した挽き目段階の違いなど、細かな差異が見られるのもそのため。

具体的には軸の太さがC2MAXと同じ(C2より太い)が、長さはC2と同じという絶妙なバランス。
なのでこんな組み合わせもできます
ボディと軸以外は代用可能なので、ワッシャーなど細かいパーツを無くした場合は大丈夫です。
調整ネジはNanoやSlim(右の部品)のものが使われているので、お買い間違え無いようにご注意ください。
BALMUDAからパーツ販売の話はないけど、今後専用のパーツ販売でもするんかな?

というのが、BALMUDAミルの現状です。

BALMUDAミルの分解・掃除方法

バルミューダのミルの掃除は比較的簡単です。

動画で簡単に紹介
↓↓↓↓

パーツの上下も無く、分解した順番通りに組み立てれば初心者でも掃除ができます。
唯一慣れが必要な作業が、軸とダイヤル盤を合わせる作業なんですよね
先にダイヤル盤と刃をくっつけ、ダイヤル盤の穴と軸の形を合わせるように嵌め込みます。

慣れたらサッとできるから、マメな掃除をしたい人にはオススメやで

BALMUDA「コーヒーミル」検証

挽き目の検証

BALMUDAミルはTIME MOREが作っていますが、挽き目の仕様が少し違います。

それを踏まえ、以下のポイントをチェックします
①極細挽きは可能?
②粗挽きはどこまで実用的?
③中挽きはどのあたり?

①極細挽きは可能?

BALMUDAミルはC2のように中挽き寄りの性能のため、エスプレッソには不向きです。

一応量るとこの通り
実際にC2よりも下の段階で挽けますが、粒度自体はC2より粗め。

701μm以上が25%程度あるため、豆量20gでタンピングを強めにすれば家庭用マシンで一応エスプレッソが作れます。

実際に以下の条件で抽出したで
エスプレッソレシピ
▪︎粉量:20g
▪︎湯温:90度
▪︎圧力:9気圧
▪︎抽出時間:45秒以上を目標
▪︎タンピング圧:15kg以上

できる限り体重をかけて粉を固定する事で、湯が素通りする事なくしっかり圧がかかります。

あくまでも「頑張れば作れる」なので、細かい調整などはできません。
エスプレッソのクオリティに拘らない場合は、遊びで使うことはできるかなと

②粗挽きはどこまで実用的?

粗挽きの目安としてJPpro「125」と比較し、BALMUDAミルの粗挽きが何段階目かチェックします。

JPproの分布(挽き目「125」)
▪︎1601μm〜:3.3g
▪︎1401〜1600μm:2.2g
結果、BALMUDAミルは挽き目「30」が実用的な範囲となりました。
大体C2と同程度やな
推奨粒度は「28」までですが、実際にはまだ上の段階も使用可能です。

挽き目「30」を基準に色々試してみてください!

③中挽きはどのあたり?

中挽きの定義は様々ですが、当サイトはカルディの挽き目「8」を基準にします。

入手しやすくチェーン系列の中で一番粒度が均一なため、中挽きの基準として参考にしやすいです♪
検証した結果「20」あたりがベストな挽き目になりました。

1段階上がるとそこそこ粗くなるので、長時間抽出するような抽出法に向いています。

例えばMUGEN(HARIO)とかええな!

↓MUGENをチェックする↓

珈琲器具研究室「こまめ家」
404: ページが見つかりませんでした | 珈琲器具研究室「こまめ家」 コーヒーグラインダーを30種類以上所持する元バリスタによる検証サイト。粒度分布・微粉量等を数値化、メンテナンス方法解説など他では得られない詳細なレビュー情報を手に...
台形一つ穴ドリッパーのように一定の速度で抽出することに長けており、透過式でありながら浸漬式寄りに抽出できるのが特徴の器具です。

微粉量検証

BALMUDAミルの微粉量を確認するため、以下の方法で検証しました。

▪︎豆を20gをグラインド
▪︎500~1400μmの篩(ふるい)にかける
今回は挽き目「20」の数値をチェックしてみましょう
▪︎1401μm以上:2.7g
▪︎1101~1400μm:7.6g
▪︎801~1101μm:4.5g
▪︎501~800μm:3.4g
▪︎500μm以下 :1.9g 

数値上で確認すると手挽きミルの中でも微粉が少ない方です。

前述通り他のミルと比較すると、粗挽き寄りという事がよく分かりますね

みるっこのような独特な特徴を持つ電動ミルと近い分布、非常に興味深いデータとなりました。

他のミルと同じ淹れ方にするとあっさり気味になるので、気になる場合は1段階下で調整してください。

グラインド速度比較検証

BALMUDAミルの挽き目「20」で豆20gを挽いた際の速度を確認します。

結果、32秒で挽き切れました。
比較すると以下の通り
グラインド速度比較一覧
▪︎Q2(1Zpresso):41秒
▪︎BALMUDAミル :32秒
▪︎ポーレックスミル2:1分15秒
▪︎C2(TIME MORE):44秒
▪︎Zpro(1Zpresso):50秒
▪︎JPpro(1Zpresso):30秒
▪︎スマートG(HARIO):2分30秒
▪︎栗子X(TIME MORE):1分30秒
▪︎C40(COMANDANTE):1分4秒

手挽きミルの中ではトップクラスの速度で、手早く挽きたい人には嬉しい性能です。

C2より軸が太いため、挽き心地の安定感が高い点も優秀!

BALMUDAコーヒーミルの評価

メリット・良い点

▪︎微粉が少なくクリアに仕上がりやすい
▪︎グラインド速度が速い
▪︎分解清掃が簡単

TIME MORE製品としての特徴は残しつつBALMUDA独自の強みも加わり、ある意味他にはない面白さがあります。

湯に漬かる時間が長い抽出にも向いているため、用途を絞った使い方も可能です。

デメリット・気になる点

▪︎パーツ交換ができない
▪︎TIME MOREの同等品より価格設定が高い
▪︎家庭用向きだが容量が少ない

TIME MORE製品なら本来可能なパーツ交換が、BALMUDAミルだと一部できない点は痛いところ。

ミル自体は優秀だからこそ、その点は残念。
欲を言えばC2MAXのように容量が30gあれば納得できるけど、20gでC2の倍近い価格なのもネックやな。

BALMUDAミルをオススメしたい人

▪︎抽出の準備を素早く行いたい
▪︎コーヒーメーカーを持っている
▪︎浸漬式でコーヒーを淹れたい
▪︎紅茶のようにクリアなコーヒーが飲みたい

BALMUDAミルは微粉が少ないため、プレスやメッシュフィルター等でも活躍させやすいです。

速度もそれなりで、毎日1~2杯程度コーヒーを手軽に楽しみたいあなたにオススメ!
時間が長すぎると、その分挽くのが億劫になるからな

BALMUDAミルのレビューまとめ

検証の結果、BALMUDAミルにもしっかり特徴がある事が判明しました。

「TIME MOREでええやん」ではなく、BALMUDAミルならではの用途があるという事は確かですね
最新のコーヒーメーカー「The Brew」との相性がいいから、合わせて確認するのもええんちゃうか?
The Brewの性能を確認してみる
↓↓↓↓
珈琲器具研究室「こまめ家」
404: ページが見つかりませんでした | 珈琲器具研究室「こまめ家」 コーヒーグラインダーを30種類以上所持する元バリスタによる検証サイト。粒度分布・微粉量等を数値化、メンテナンス方法解説など他では得られない詳細なレビュー情報を手に...
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ちなみにBALMUDAミルは公式ストアのみの販売なので、もしAmazonや楽天で販売された場合はリンクを追加予定です。

また、栗子C2に興味がある方は是非コチラの記事もチェックしてください!

TIME MORE「栗子C2」をチェックする
↓↓↓↓

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