
そんなあなたにこのミルがピッタリです。
BONMAC「BM-250」
最近は見かけませんが、Wilfaが登場する前はイベント等でも活躍していたミルです。
実は今でも安価で優秀なマシンとして電動ミルの購入候補に挙がる事があります。
今回はBM-250Nの性能を検証し、誤解されがちな点についても解説します。
BONMAC(ボンマック)とは?
BONMACは、1982年に株式会社ラッキーコーヒーマシンが立ち上げたブランド名。
中でも家庭用の「BM-250N」は、そのモットーを体現したような電動ミルです。
BONMAC「BM-250N」の特徴
▪︎名称:BM-250N
▪︎容量:250g
▪︎重量:3.3kg
▪︎高さ:36cm(ホッパー込み)
▪︎幅 :12cm
▪︎奥行:20cm
▪︎ミル刃:ステンレス製
▪︎挽き目:15段階
▪︎生産国:台湾
▪︎ケーブル長:1.3m
フラット刃を採用
ミル刃の方式に以下4つがあり、ボンマックはフラット刃にあたります。
▪︎フラット刃
▪︎コニカル刃
▪︎ロールグラインダー

またフラット刃にも2種類あり、縦・横の配置によっても性質が変わります。

一方、家庭用で知られるフラット刃は基本縦型。
故に、コーヒー粉の構造が角切り状になりクリーンな味になる傾向があります。
逆にコニカル刃は、豆を段階毎に粉砕するため角の取れた多面構造になります。
またBM-250NはナイスカットG等と違い、刃の中央が凹状になっている事が特徴。
トップクラスの粒度範囲
ボンマックはフラット刃で極細~粗挽きにまで対応できる珍しいミルです。

粗挽きも十分な粒度なので、電動ミルの中では最高クラスの粒度範囲を持ちます。
グラインド速度が速い
BM-250Nは優れたグラインド速度を誇ります。
家庭用マシンの中では高速の部類で、イベント等でも重宝されています。
慎重な挽き目調整が必要
BM-250Nを細挽きに調整する際は、必ずモーターを動かしながら1段階ずつ挽き目を下げてください。

- ★ヒューズとは?
- ヒューズ(英:fuse )は、定格以上の大電流から電気回路を保護、あるいは加熱や発火といった電気火災事故を防止する電気・電子部品である。電気回路内に置かれ、普段は導体として振る舞う。しかし何らかの異常によって電気回路に定格以上の電流が流れると、ジュール熱により内蔵する合金部品が溶断(ようだん)し、回路を開くことにより回路を保護する。
【引用】https://ja.m.wikipedia.org/wiki/ヒューズ
ヒューズはモーターを守るための部品です。
これはBM-250Nが細挽きに対応出来るため起こります。
仮にモーターを止めたまま中挽きから細挽きにすると、複数の欠片が刃を固定します。

調整の際は、モーターを回しながら落ち着いて1段階ずつ動かしましょう。
BONMAC「BM-250N」の評判・口コミ
▪︎挽き目が均一
▪︎音が思ったより静か
▪︎粉の付着が気になる
ナイスカットG同様にプロペラミル等から乗り換えた方が多く、高評価のレビューが非常に多い印象でした。

毎回掃除するので粉の付着は気になりませんが、BM-250Nはフラット刃の中でも静電気が酷いとは感じません。
BONMAC「BM-250N」0点調整の方法
ナイスカットGやネクストGなど、フラット刃のミルは必ず0点調整が必須です。
ナイスカットGやネクストGなどはそれだけでいいですが、ボンマックは違います。
詳細は下記動画をご参照下さい。
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豆をまとめて入れてもちゃんと排出されるようになれば、調整は完了です。
BONMAC「BM-250N」検証
挽き目・粒度の検証
そう疑うのも無理はありません。

一応作れるけど、ギリギリ‥というミルも多数あります。
というわけで、今回は以下の検証を行います。
②粗挽きはどこまで実用的?
③中挽きはどのあたり?
①極細挽きは可能?
BM-250Nの挽き目「1」で10g挽いた際の粒度を検証すると、下記の数値が得られました。
▪︎601~700μm:1.1g
(※検証の過程で多少ロスが発生します)
701μm以上が全体の20%近くあると家庭用エスプレッソの抽出は厳しいですが、ボンマックは圧倒的な極細性能を実現しています。

②粗挽きはどこまで実用的?
粗挽きの目安としてJPpro「125」と比較して、どこまでが実用的か検証します。
細挽きに強いミルは、粗挽きになると粒度差が出やすい傾向があるようです。
③中挽きはどのあたり?
中挽きの定義は様々ですが、当サイトはカルディの挽き目「8」を基準にします。

微粉量検証
BM-250Nの微粉量を確認するため、以下の方法で検証しました。
▪︎500~1400μmの篩(ふるい)にかける
上記の条件で検証した結果、以下のようになりました。
▪︎1401μm以上:2.9g
▪︎1101~1400μm:6.1g
▪︎801~1101μm:4.5g
▪︎501~800μm:3.9g
▪︎500μm以下 :2.1g
ナイスカットGとほぼ同じ数値で、中挽きの精度も問題ありません。
見た目上は、細かい粉が最後に出てくるので微粉が多く見えてしまうようです。
グラインド速度比較検証
BM-250Nで豆を30gグラインドすると14秒で挽き切れました。
▪︎C330(Cores) :22秒
▪︎ネクストG(Kalita):42秒
▪︎svart nymalt(Wilfa) :17秒
▪︎BM-250N(Bonmac):14秒
▪︎ナイスカットG(Kalita):22秒
あっという間に挽けるので、作業効率を上げたいユーザーにもオススメです。
静電気検証
各電動ミルで豆を30gグラインドした際に、どの程度静電気が発生するかチェックします。
▪︎ネクストG(Kalita)
▪︎ナイスカットG(Kalita)
▪︎BM-250N(Bonmac)
▪︎みるっこ(富士珈機)
BM-250Nは排出時に粉が横に広がるものの、周りに飛び散る程ではありません。

一方で、みるっこの飛び散り方をご覧ください。
モーター回転の風圧と静電気で、ミル周辺が粉まみれ。

掃除道具が揃っていればマメに掃除するのも苦ではありません。
愛用している掃除具
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静音性比較検証
騒音計を用いて、豆を挽いた時の騒音レベルを比較しました。
▪︎50db:静かな事務所
▪︎60db:普通の会話
▪︎70db:掃除機・電話のベル
▪︎80db:地下鉄の車内・セミの鳴き声
▪︎90db:犬の鳴き声・大声
▪︎100db:電車が通るガードの下
BM-250Nの音はどうなのかを計測した結果、以下の結果となりました。
▪︎ボンマック:90~93db
▪︎ネクストG:88〜90db
▪︎ナイスカットG:92〜94db
▪︎デバイスタイル:87~90db
▪︎Cores「C330」:94〜95db
▪︎バリスタブレイン:93~96db
モーター音は甲高く感じますが、騒音としては他のミルの中でも少ない方です。
BONMAC「BM-250N」の評価
メリット・良い点
▪︎値段以上の性能でコスパが高い
▪︎効率良く作業ができる
BM-250Nは、あらゆる抽出方法に対応できる万能ミルとして非常に優秀です。
「幅広くコーヒーを楽しみたい」という方には理想的なミルと言えます。
デメリット・気になる点
▪︎分解・清掃に慣れが必要
▪︎挽き目の調整方法に慣れが必要
松屋式のような粗挽きメインのドリップをする方には、粗挽き主体のネクストGの方がオススメです。
「BM-250N」をオススメしたい人
▪︎コスパの高い電動ミルが欲しい
▪︎とにかく早い電動ミルが欲しい
▪︎イベント出店を考えている
忙しい時でも、BM-250Nとコーヒーメーカーがあれば即座にコーヒーを淹れる事ができます。
BONMAC「BM-250N」のレビューまとめ
BM-250Nはコーヒーミルの性能と価格を考える際に必ず選択肢に入れて欲しいマシンの1つです。
扱いのクセだけ考え物ですが、性能面はハイクラスのミルに匹敵します。

あなたのコーヒーライフに、BM250Nを検討してみるのはどうでしょうか?
BM-250Nをチェックする
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