オシャレな木製ミルとか
メタリックなもの等々・・・
その中でセラミックコーヒーミルと呼ばれる器具をご存じでしょうか?
セラミックは金属より軽く摩耗に強く、錆びないという特性を持っています。
今回はセラミックミルを代表する、
ポーレックス「コーヒーミル2」を紹介します。
「どこが変更されたのか?」
「どんな性能なのか?」
最新のミルと徹底比較して確認していきましょう。
ポーレックスとは?
ポーレックスの正式名称は「ジャパンポーレックス株式会社」
企画・開発・販売を一貫して行う日本のモノづくり精神を体現したメーカーです。
- ★ジャパンポーレックスの歴史
- 私たちジャパンポーレックスは、家庭用品を中心に自社で企画・開発した製品を、日本国内の自社工場で生産をしている会社です。
独自の特殊な成型方法により、精巧なセラミック製品を開発しております。
現在ではすでに広く一般的なものとなりましたが、約25年前より塩、胡椒、胡麻等を挽くセラミック製刃のミル類や、セラミック製おろし、しょうゆ差し等の製品を作っております。
それらを開発・生産するための機械は、全て自社で開発・設計をしております。セラミックの刃は金気が全く無いため、食材の風味をそこなうことがありません。
【引用】http://www.porlex.co.jp
国産に拘り、独自の開発力で2003年に第一世代のセラミックコーヒーミルが登場しました。
その後大手メーカーが続いてセラミックミルを販売し始め、今ではセラミック刃のミルは当たり前になっています。
粗雑な模倣品も増えたためポーレックスは商標と特許を取得し、他社では真似できない技術を守り続けています。
緩やかな螺旋を描く軸頭が、ハンドルの脱落を防止しながら摩耗による軸頭の欠損防止の役割を持ちます。
ポーレックス従来品との変更点
外刃が変更
今回の変更点の大きなポイントが、外刃の変更です。
内刃は大きな変更が無いですが、外刃の変更が他のミルにない差を生み出しています。
調節ネジが変更
調節ネジのデザインを変更し、粉受け無しでも立てて置けるようになりました。
ステンレス刃のミルは粉受け無しで立つものが多いのですが、セラミックミルが粉受け無しで独立するのは珍しいです。
粒度調節段階の変更
粒度の調節段階が従来品の80ミクロンから、37ミクロンと微細な調整ができるようになりました。
- ★ミクロンとは?
- ミクロンとは、1メートルの100万分の1(10のマイナス6乗)を表す長さの単位である。
ミクロンと、同じく長さの単位である「マイクロメートル」は、同義語である。ただ、マイクロメートルは国際単位系(SI)に含まれているが、ミクロンの方は国際単位系に含まれていない。
ミクロン単位の物体の例としては、直径が数ミクロンの赤血球や白血球などを挙げることができる。
【引用】
https://www.google.co.jp/amp/s/www.weblio.jp/content/amp/%25E3%2583%259F%25E3%2582%25AF%25E3%2583%25AD%25E3%2583%25B3
ポーレックス「コーヒーミル2」の特徴
▪︎容量:最大30g
▪︎重量:296.5g
(※ハンドル・滑り止め込み)
▪︎高さ:19.2cm
▪︎直径:4.9cm
▪︎ミル刃:セラミック製
▪︎挽き目:18段階
▪︎生産国:日本
軽くて容量が多い
ポーレックスコーヒーミル2は軽さと30gの容量が魅力。
スマートなボディは、持ち運びに便利でアウトドア向きと言えます。
タイムモア「C2MAX」が同じ容量30gなのですが、重量が510gと200gもの差があります。
自社生産のミル刃
ポーレックスは鹿児島の自社工場でミル刃を生産しており、その精巧な作りはセラミックミルの中でもトップクラス。
外刃が外れる
セラミックミルは、外刃を本体に固定して外せないものと外せるタイプがあります。
これが原因で、外れるタイプのミルは中挽き以降の粒度が安定しません。
外刃に留め具が存在しない
ポーレックスには外刃を留める部品がありません。
ポーレックスの場合はネジを緩めると外刃の動く範囲が広がり、粗挽きはできますが粒度が揃いません。
極細挽きが可能
上記で記載したように、ポーレックスは外刃が動きにくい極細や細挽きが向いています。
腕が疲れるので、日常でエスプレッソを淹れたい方は専用の電動グラインダーがオススメです。
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分解・組み立てが簡単
ポーレックス製品は軒並みメンテナンスが簡単です。
逆にタイムモアのミルは堅牢な反面、組み立てにテクニックを求める部分があります。
外刃も内刃も洗える
ポーレックスはセラミック製なので、内刃も外刃も水洗いできます。
他社のセラミックミルは外刃が固定される代わりに、隙間にコーヒー粉が入って取り出せない事もあります。
刃の交換が可能
ポーレックスのミルは外刃と内刃の交換が可能です。
もしもパーツが摩耗しても、交換すればすぐに使用できます。
ポーレックス「コーヒーミル2」の口コミ
▪︎分解組み立て簡単
▪︎挽き心地がいい
▪︎携帯性が高くて便利
▪︎エスプレッソに使える
やはり日本製・国産という点が評価によく出てきました。
ポーレックス「コーヒーミル2」検証
挽き目検証
公式の説明書を参考に、以下の挽き目が目安になっています。
▪︎5~8:中細挽き
▪︎9~12:中挽き
▪︎13~16:中粗挽き
▪︎17以降:粗挽き
②中挽きはどのあたり?
③エスプレッソ挽きは可能?
④粗挽きの適正範囲
①原点はどこ?
ポーレックスの難しいところは、どこが0点(原点)かわかりにくいという点です。
歯の接触音がしますが引っかかるほどではないので、これで良しとします。
②中挽きはどのあたり?
中挽きの定義は様々ですが、当サイトではカルディが推奨する挽き目「8」を基準にしています。
この基準を元に、ご自身のスタイルに合わせて挽き目を調整してみてください。
③エスプレッソ(極細)挽きは可能?
▪︎豆量:10g
▪︎目開き:600/700μm
④粗挽きの適正範囲(2022年追記)
▪︎豆量:10g
▪︎目開き:1400/1600μm
▪︎1601μm~:3.3g
▪︎1401~1600μm:2.2g
エスプレッソ抽出検証
▪︎粉量:20g
▪︎湯温:90度
▪︎圧力:9気圧
▪︎抽出時間:45秒以上を目標
▪︎タンピング圧:10~15kg
▪︎バスケットサイズ:46mm
▪︎豆量:16g
▪︎圧力:9気圧
▪︎バスケットサイズ:49mm
▪︎抽出目標時間:20秒〜25秒
微粉量検証
今回はポーレックスコーヒーミル2の挽き目「17」で微粉量を計測します。
▪︎マイルドカルディ30gをグラインド
▪︎「#30・#40・#50」のふるいに1回ずつかける
「#30」は1インチ(2.54cm)四方に30個の穴があるという意味です。
#31~40未満:4.0g
#41~50未満:5.4g
#50以下:2.6g
グラインド速度検証
ポーレックスコーヒーミル2を挽き目「17」で挽くと、1分5秒かかりました。
▪︎Zpro:50秒
▪︎JPpro:30秒
▪︎Grinder Go:38秒
▪︎ポーレックス(新型):1分5秒
▪︎ポーレックス(旧ミニ):1分37秒
▪︎オーシャンリッチ:1分26秒
▪︎スマートG(手動):2分30秒
▪︎スマートG(電動):1分15秒
従来品と比べて回す負担も少なくなり、扱いやすくなった印象でした。
ハンドルの軽さ比較
ハンドルの軽さはコーヒーの挽き心地に大きな影響を及ぼします。
今回は以下のミルとポーレックスコーヒーミル2のハンドルの滑らかさを比較します。
▪︎タイムモア「C2」
▪︎1zpresso「JPpro」
▪︎キャプテンスタッグコーヒーミル
▪︎Riversコーヒーミル
▪︎HARIO「スマートG」
↓検証動画はコチラ↓
軸がミニよりも長いので、摩擦が発生しやすくハンドルが固めになっています。
ポーレックス「コーヒーミル2」の評価
メリット
▪︎水洗いできる
▪︎セラミックミルの中では早い
▪︎外刃も取り外し可能
▪︎パーツが交換できる
検証すればするほど、アウトドアに特化している印象です。
得意の挽き目を生かして、マキネッタなど直火式の器具と相性抜群です。
デメリット・気になる点
▪︎挽き目の目安がわからない
▪︎硬い豆との相性が悪い
軸の硬さや得意とする挽き目から、浅煎り豆よりも中~深煎りの豆に向いています。
また、分解は容易ですが本体とミルの間の隙間に粉が入りやすい構造です。
ポーレックスをオススメしたい人
▪︎エスプレッソが大好き
▪︎国産メーカーで器具を探している
▪︎ミルを買うのが初めて
そんな時にポーレックスは最高の力を発揮します。
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コメント
コメント一覧 (3件)
お忙しいところ申し訳ありません。ポーレックスミルについて質問があります。
マイナーチェンジ前のミルを使用しているのですが、外刃、内刃等一式をマイナーチェンジ後ミル2のパーツに変更して、マイナーチェンジ前のミルに組み込むことは可能なのでしょうか?
可能であればパーツを購入してバージョンアップしたいと考えています。
こんばんは!ご質問ありがとうございます!
結論から言うと互換性があります。
先程試しまして、外刃・内刃の径も全く同じでした^_^
さっそくのお返事ありがとうございます。
外刃・内刃等を購入してバージョンアップしたいと思います。
教えて頂いてありがとうございました。