最近コーヒー店でオススメされている、近未来的な外見の電動ミルを生産する会社です。
その名も
svart nymalt(スヴァート ニマルト)


なので今回はsvartがどのような性能なのかを検証し、実際の性能を確認していきます。
wilfa(ウィルファ)とは?

海外の公式サイトによると、1948年に設立した小型電気製品(家電)を販売するノルウェーの会社とのこと。
主力はコーヒー関連の商品で、設立当初はドリップメーカーを開発して人気になりました。
一時は低迷して忘れられた会社でしたが、突き詰めたデザインと機能性を追求した商品作りが功を奏し市場に復帰しました。
以降、デンマークなどマーケットを広げて活躍している成長企業でもあります。
svartのような、独特でメカニカルな外観がwilfaのデザイン力を表しています。
wilfa「svart(スヴァート)」の特徴
▪︎名称:svart nymalt(スヴァート ニマルト)
▪︎容量:250g(粉受け:約120g)
▪︎重量:2kg
▪︎高さ:28.5cm
▪︎幅 :17.2cm
▪︎奥行:12.6cm
▪︎ミル刃:ステンレス製(コニカル刃)
▪︎挽き目:33段階
▪︎生産国:ノルウェー
▪︎特殊機能:オートオフ機能(タイマー式)
▪︎ケーブル長:0.8m
横に幅広く独特な構造
多くの電動ミルは縦に長くスリムな印象を与えますが、svartは幅の広い方が正面になります。
横向きにすると凹凸の少ないスリムなデザインであることがわかります。
また、粉受けも本体に内蔵されているため移動時に中に溜まっている粉が飛散する事もありません。
直感的な挽き目調整が可能
svartの挽き目はホッパーを回転させる事で調節できます。
目盛り通りにとまらないので、基本はクリック数で挽き目を判断するのがベストです。
グラインド速度が速い
svartの最大の特徴はグラインド速度。
通常のコーン式グラインダーと比較しても、明らかにsvartはグラインド速度が速いです。
具体的な速度比較については、後の検証で確認しましょう。
使い勝手の良い粉受け
svartの粉受けは、本体と一体になったデザインが特徴。


粉受けを叩きながら一点に集めれば、安全に移せます。
分解・掃除が簡単
svartは分解できる箇所が3つだけあります。
▪︎外刃
▪︎コンテナ
特に電動ミルで1番面倒な刃の掃除については、wilfaのミルが1番簡単です。

刃へのアクセスが早く、直接汚れを落とせる点が非常に優れています。

その悩みを一切感じないsvartは非常に使い勝手が良いミルと言えます。
コンセントが収納可能
svartはコンセントを底面に収納できる構造になっています。
収納を重視した一方で、ケーブル長は80cmと電動ミルの中では短い部類に入ります。
▪︎ネクストG:1.85m
▪︎ボンマック:1.3m
▪︎svart nymalt:0.8m
▪︎ナイスカットG:1.8m
▪︎Cores「C330」:1.3m
横置きな事もあり、移動時に突っ張ります。

タイマー式のオートオフ機能
svartは最大30秒までのグラインドが可能。

ちなみに、タイマー機能がある事で得られる恩恵は以下の通りです。
▪︎(同じ豆を使う場合)定量化できる
▪︎モーターの過熱防止になる
オートオフのおかげで、グラインド終了後に「電源を切る」という作業が不要です。
Wilma「svart」の評判・口コミ
▪︎頑丈かつ優れたデザイン性
▪︎挽き目が均一
▪︎音が気になる
svartを購入する方は既にミルを買っている方が多く、過去のミルと比べて粒度の均一性を実感しているようです。
wilfa「svart」検証
挽き目・粒度の検証
商品説明では「フレンチプレスからエスプレッソまで」と記載されていますが、果たして本当でしょうか。
最近は家庭用エスプレッソマシンでギリギリ作れるか怪しいものも「エスプレッソが作れる」と書かれていることがあります。
というわけで、今回は以下の検証を行います。
②粗挽きはどこまで実用的?
③中挽きはどのあたり?
①エスプレッソ(極細)挽きは可能?
svartの挽き目「1(0クリック)」で10g挽いた際の粒度を検証すると、下記の数値が得られました。
▪︎601~700μm:2.1g
(※検証の過程で多少ロスが発生します)
上記粒度でエスプレッソが抽出できるかを、下記の条件で検証しました。
▪︎豆量:20g
▪︎圧力:9~10気圧
▪︎バスケットサイズ:46mm
▪︎抽出目標時間:45秒

▪︎豆量:16g
▪︎圧力:9気圧
▪︎バスケットサイズ:49mm
▪︎抽出目標時間:20秒〜25秒
このマシンは圧力が十分にかかっていないと、15秒以内に抽出が終わります。

②粗挽きはどこまで実用的?
粗挽きの目安としてJPpro「125」と比較して、どこまでが実用的か検証します。
最大粒径の範囲は広いので、プレス用にも十分な性能を有してます。
③中挽きはどのあたり?
中挽きの定義は様々ですが、当サイトはカルディの挽き目「8」を基準にします。

微粉量検証
svartの微粉量を確認するため、以下の方法で検証しました。
▪︎500~1400μmの篩(ふるい)にかける
上記の条件で検証した結果、以下のようになりました。
▪︎1401μm以上:2.4g
▪︎1101~1400μm:5.7g
▪︎801~1101μm:5.1g
▪︎501~800μm:4.1g
▪︎500μm以下 :2.5g

▪︎1401μm以上:2.7g
▪︎1101~1400μm:5.0g
▪︎801~1101μm:4.8g
▪︎501~800μm:3.8g
▪︎500μm以下 :3.0g
挽き目「16」における粒度バランスが特に良く、電動ミルの中でも優秀な精度を誇ります。
グラインド速度比較検証
特徴でも説明した通り、svartで豆を30gグラインドすると17秒で挽き切れました。
▪︎C330 :22秒
▪︎ネクストG:42秒
▪︎ボンマック:14秒
▪︎Grinder Go:56秒
▪︎ナイスカットG:22秒
静音性比較検証
騒音計を用いて、豆を挽いた時の騒音レベルを比較しました。
▪︎50db:静かな事務所
▪︎60db:普通の会話
▪︎70db:掃除機・電話のベル
▪︎80db:地下鉄の車内・セミの鳴き声
▪︎90db:犬の鳴き声・大声
▪︎100db:電車が通るガードの下
svartの音を計測した結果、動画のような結果となりました。
▪︎ボンマック:90~93db
▪︎ネクストG:88〜90db
▪︎デバイスタイル:87~90db
▪︎Cores「C330」:94〜95db
▪︎バリスタブレイン:93~96db
他と比べても音と振動が大きく、夜中や早朝に使用するのは少し気が引けます。
wilfa「svart」の評価
メリット・良い点
▪︎オートタイマーで手間が削減できる
▪︎粉が飛び散らず、掃除が楽
▪︎スマートに収納できる
svartは無駄な凹凸がなく収納性も高いため、他の電動ミルと比べて持ち運びも簡単です。
性能面も十分なので、家庭用だけでなくイベント用でも活躍します。
デメリット・気になる点
▪︎ちょっとした移動が面倒
▪︎音・振動が気になる
個人的に気になるのはコンセント周りです。
他の電動ミルの長さに慣れているので、少し動かすだけでコンセントを引っ張ります。
また、コンセントを出す穴に常にケーブルを引っ掛けておく必要があります。
wilfa「svart」をオススメしたい人
▪︎メンテナンスが楽な電動ミルが欲しい
▪︎イベント等でコーヒーを振る舞いたい
▪︎スマートに収納できるミルが欲しい
▪︎ハンドドリップがメイン
簡潔に言うと、svartはペーパーやプレスがメインの人に向いています。
家庭からイベントなどシーンを選ばず、頻繁にコーヒーを淹れる人なら満足できる性能です。
wilfa「svart」のレビューまとめ
正直、2万円台でこのクオリティの電動ミルは素晴らしいと思います。
▪︎挽き目の精度
▪︎収納等の扱いやすさ
全てが丁度いいバランスで纏まっており、コーヒー店がオススメするのも納得できました。
クセの少なさや使いやすさ等、ユーザビリティを考慮した設計は現代のミルに相応しい仕上がりとなっています。
あなたのスタイル・好みに合わせてsvartも検討してみてはいかがでしょうか?
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