Cores
コーングラインダー「C330」
その名前の通り、三角コーンのような形状の内刃が特徴的な刃の仕様を指します。

今回はそんなC330にしかない魅力を、検証を通してご紹介していきます。
Cores(コレス)とは?
Coresは「株式会社大石アンドアソシエイツ」の自社ブランドです。
2000年以降はイギリスで有名な家電ブランド「RussellHobbs(ラッセルホブス)」の販売代理店をしています。
そして2000年当初、日本では馴染みのない電気ケトルの流通に乗り出したのが「大石アンドアソシエイツ」でした。

主力のゴールドフィルターを始め、現在ではグラインダーやマグカップなどの開発にも精を出しています
Cores「C330」の特徴
▪︎名称:Coresコーングラインダー「C330」
▪︎容量:(ホッパー)240g (コンテナ)130g
▪︎重量:2.5kg
▪︎高さ:34.5cm
▪︎横幅:12cm
▪︎奥行:23.0cm
▪︎ミル刃:ステンレス製(コーン式)
▪︎挽き目:42段階(実測値)
▪︎駆動音:92~95dB(グラインド時)
▪︎生産国:中国
▪︎特殊機能:オートオフ機能(タイマー式)
▪︎ケーブル長:1.3m
刃の位置が独特
C330の大きな特徴が、直下式と呼ばれる刃の配置方法です。
C330は刃と排出口が一体化しているため、挽いた直後に粉受けにそのまま落ちます。
この構造のおかげで、以下のようなメリットがあります。
▪︎粉が飛び散りにくい
▪︎適度な静電気で薄皮が自動除去できる
排出口には粉のようなものが付きますが、多くは薄皮(チャフ)と微粉です。
パーツがシンプルで整備しやすい
C330は各パーツがシンプルで、他のミルと比べて整備性に優れています。
ホッパーや刃をユニット化しているため、技術も不要で清掃手順も単純化できます。

ホッパーを取り付け
グラインドユニットを装着。


受け皿が外せる
C330は粉受けの下の皿が外れます。

②受け皿を外す
この手順だけで、毎回綺麗な状態でコーヒーを挽けます。

大容量のコンテナ
Coresは約130gものコーヒー粉が入るコンテナが付いています。

コーヒーを振る舞う場合や、コンテナを頻繁に水洗いしたい方にはオススメです。
それ以外の場合は、高さ8cm以内の陶器・ガラス製のカップで代用できます。

タイマー式のオートオフ機能
C330は10秒単位で自動停止する機能を備えています。
そんな疑問をお持ちの方のために、考えられるメリットをまとめました。
▪︎(同じ豆を使う場合)定量化できる
オートオフのおかげで、グラインド終了後に「電源を切る」という作業が不要です。
挽き目を変えやすい
C330はダイヤルを軽い力で動かせるため、直感的に挽き目を変更しやすいです。
ただし、ダイヤルの数値とダイヤルノブが留まる位置に多少ズレが発生します。
製品説明では「無段階」と記載されていますが、全部で42段階あることが確認できました。
パーツが交換可能
C330は以下のパーツを交換することができるため、長期的な使用も視野に入れて使うことができます。
▪︎ホッパー
▪︎コンテナ
▪︎グラインドユニット
C330はユニット付け替えるだけで簡単に切れ味を取り戻せるので、電動ミルの中では手軽で長く使える仕様といえます。
Cores「C330」の口コミ・評判
▪︎掃除がしやすい
▪︎挽き目が均一で安定している
口コミでは粒度の均一性や清掃面について高評価な印象でした。
Cores「C330」検証
挽き目・粒度の検証
商品説明では「極細~粗挽きまで無段階設定」と記載されていますが、果たして本当なのか気になります。
というのも「極細挽き対応=エスプレッソが作れる」ではないことがあるからです。
口コミの挽き目の範囲についても言及があるため、今回は以下の検証を行います。
②粗挽きはどこまで実用的?
③中挽きはどのあたり?
①エスプレッソ(極細)挽きは可能?
C330の挽き目「1(0クリック)」で10g挽いた際の粒度を検証すると、下記の数値が得られました。
▪︎601~700μm:2.9g
▪︎600μm以下 :5.0g
(※検証の過程で多少ロスが発生します)
結論から言うと、家庭用エスプレッソメーカーでギリギリ抽出できる粒度です。
試しに下記の条件で抽出します。
▪︎圧力:9~10気圧
▪︎バスケットサイズ:49mm
▪︎抽出目標時間:45秒
粒度分布の通り、丁度45秒程度で抽出が完了しました。
②粗挽きはどこまで実用的?
粗挽きの目安としてJPpro「125」と比較して、どこまでが実用的か検証します。
調節段階は多いですが、フレンチプレスのような粗挽きを調整するには少し幅が狭いかもしれません。
③中挽きはどのあたり?
中挽きの定義は様々ですが、当サイトはカルディの挽き目「8」を基準にします。


微分量検証
C330の微粉量を確認するため、以下の方法で検証しました。
▪︎500~1400μmの篩(ふるい)にかける
上記の条件で粒度を検証した結果、以下のようになりました。
▪︎1401μm以上:2.0g
▪︎1101~1400μm:4.8g
▪︎801~1101μm:5.7g
▪︎501~800μm:5.0g
▪︎500μm以下 :2.4g
▪︎1401μm以上:2.3g
▪︎1101~1400μm:5.2g
▪︎801~1101μm:5.6g
▪︎501~800μm:4.1g
▪︎500μm以下 :2.9g
粒度分布はタイムモア「slim plus」と近いですが、500μm以下の微分量が少し多め。
グラインド速度比較検証
C330で豆を30gグラインドしたところ、22秒で挽き切る事ができました。
▪︎C330 :22秒
▪︎ネクストG:42秒
▪︎ボンマック:14秒
▪︎Grinder Go:56秒
▪︎ナイスカットG:22秒
スピードはナイスカットGと同等なので、電動ミルの中では早い方です。
静音性比較検証
騒音計を用いて、豆を挽いた時の騒音レベルを比較しました。
▪︎50db:静かな事務所
▪︎60db:普通の会話
▪︎70db:掃除機・電話のベル
▪︎80db:地下鉄の車内・セミの鳴き声
▪︎90db:犬の鳴き声・大声
▪︎100db:電車が通るガードの下
C330の音はどうなのかを計測した結果、動画のような結果となりました。
そこそこ大きな音なので、マンション住まいの方なら夜中の使用は非推奨。

Cores「C330」の評価
メリット
▪︎初心者でも扱いやすい
▪︎グラインドスピードが早い
C330は電動ミルの中でも、初心者に優しい構造と性能が印象的。
このユニット形式を採用しているのは、他にもポータブル電動ミルのOceanrich「G2」などがあります。
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どちらにしても誰でも扱える手軽さがあり安全性も高いため、ご家族の居る家庭で安心して使えます。
デメリット・気になる点
▪︎ユニットの清掃を怠ると粉が詰まる
▪︎コンテナのキャップが汚れやすい
C330の構造上、グラインド音が非常に気になります。
また、グラインドユニットはマメに清掃しやすい分サボると粉が詰まります。

Cores「C330」をオススメしたい人
▪︎初めて電動ミルを買う
▪︎コーヒーの消費量が多い
▪︎安全性の高いミルが欲しい
C330はコーヒー豆を1日に多く使う方と相性が良いです。
Cores「C330」のレビューまとめ
C330は細挽き~中粗挽きが得意で、ユーザビリティの高い電動ミルということがわかりました。
操作性と性能が揃っているため、電動ミルの入門から長く使える点がC330の魅力。
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