こんにちは!コーヒーミル研究室のこまめです!
先日はリクエストにお応えして、X liteの中挽きの検証を更新しました。
検証した結果、数値的にはMahlkonig「EK43」と挽き目が近い事がわかったんやで
となると、気になるのは味。
粒度分布が同じでも、味が同じとは限りません。
フラット刃とコニカル刃では粉の面の数が変わり、味の出方が変わると聞きますよね
でも粉の形状を見比べても、大きな違いは無かったように見えるね~
人間の目にも限界はあるので、顕微鏡の画像でもわからない違いがある可能性があります。
ということで、実際に抽出される液体を味比べしてみようと思いました。
今回の結果次第では、X liteがEK43に相当するミルになるかもしれません。
逆に異なるとなれば「EK43にしか出せない味」という事で、EK43の価値を再認識できると思います。
どっちに転んでも、面白い結果になりそうやな
検証方法
1人で検証しても偏った意見しか出ないので、コロンビアコーヒー専門店cafetales(カフェタレス)の村上店長と下記内容でカッピングしました。
- 豆量:10g
- 湯量:170ml
- 浸漬時間:4分
- EK43挽き目:130
- X lite挽き目:15
やっぱり餅は餅屋。現役のプロに味判定してもらうのが1番です。
よろしくお願いします~
よろしくお願いします!
今回の検証にあたっては、ブラインドでの検証はしません。
その代わり、思い込み防止のためにコーヒーには疎いけど鋭い舌と嗅覚を持つ僕の奥さんにも協力頂きました。
奥さんは撮影NGなのでご勘弁を・・・
フレーバーテキストを見なくても的確に風味特性を当ててくるので、嗅ぎ分けや近い風味の例示をしてくれます。
どっちがEKとかもわかってないから、忖度のない意見が聞けるな
検証に使用する豆
今回飲み比べする豆は、コロンビアウィラ県にある「ラ・エスペランサ農園」のゲイシャです。
- レモングラス
- ジャスミン
- カカオ
- サトウキビ
- ブラックベリー
なんでゲイシャにしたの~?
風味の繊細な違いがわかりやすいから、と店長に教えて貰ったよ
ウィラゲイシャはレモンティーのようなクリーンさで、カフェタレスでは人気の豆です。
そろそろ仕入れたロットが終了する予定なので、まだ飲んでいない方はチェックしてみて下さいね!
飲み比べの結果
それぞれのコーヒーを飲み比べて感想を集約した結果、以下のような違いを感じました。
- 雑味のない澄んだ口当たり
- グレープフルーツなどの爽やかな酸
- ヨーグルトのような酸味
- ボディ感と丸みのある口当たり
- カカオを感じさせるコク
- マロンペーストのような風味
飲み比べると、明らかに酸の感じ方が違いました。
X liteでは丸みのある風味が先にあり、酸味よりナッツの風味を感じます。
一方で、EKはハッキリと輪郭のある酸味を感じることができました。
何というか、水に成分が適切に溶け込んだような‥ウォータリーではなく透き通った風味って感じ
濁りがなく、旨味もしっかり溶け込んだお出汁のようなイメージですね。雑味がなく口当たりが軽くなるので、グレープフルーツのような爽やかな余韻も感じやすいと思います!
店長はこれを「EKの味」と呼んでいます。
そういえば、過去のインスタコラボライブでブラインドカッピングした際も、Xliteやコマンダンテ含む4種のカップからEK43を当てていましたね
EK43 vs X lite飲み比べ検証まとめ
というわけで、X liteとEK43の分布を揃えても味は同じになりませんでした。
粉の見た目も同じように見えたのに不思議~
なんでやろな?
やはりカットのされ方が違うのではないでしょうか。刃を通過する時間も異なりますし、そこで違いが出るかと
顕微鏡で粉をチェックしても判別できませんでしたが、何か違う要素があるのかもしれません。
今後の粒度検証のために、顕微鏡のチェック方法も改善する必要がありますね
今回の検証で、EK43が世界中でモテモテな理由が少し分かった気がします。
手挽きミルの中でも中挽きにおいて最高性能と考えられるXliteですら、 EK43と同じ味は出せないようです。
コニカル刃とフラット刃の壁は、思った以上に大きいのかもしれません。
改めて、EK43の凄まじさを見せつけられた感じですね
果たしてEK43を超えるミルは出てくるのでしょうか?
そんな期待を胸に、これからもEK43との比較検証を続けたいと思います。
今回の検証は以上で~す
他にも収集して欲しいデータ・検証リクエスト等承りますので、何かあればコメント欄や各種SNSにご連絡下さい。
この記事が役に立ったと思ったら、ブックマーク・シェアをお願いします!
それではまた次回の検証でお会いしましょう。
コメント