最近「極細挽き対応」と書かれたミルでも、非常に怪しいものが多数存在します。
なので今回は、値段も安くてしっかりエスプレッソにも対応できるマシンを紹介します。
DeLonghi「KG366J」
今回は、デロンギが自信を持って送り出したKG366Jの実力をチェックしていきましょう。
DeLonghi(デロンギ)とは?
デロンギ(De’ Longhi S.p.A.)は、イタリアを拠点とする電気機器メーカーです。
そんなデロンギは1970年までは部品メーカーとして、以降はオイルヒーターを始めとした自社製品を主力に世界的に有名になりました。
そのデロンギが1990年代に、ヒーターのノウハウからコーヒーマシンを開発し始めました。
DeLonghi「KG366J」の特徴
▪︎名称:KG366J
▪︎容量:110g
▪︎重量:1.6kg
▪︎寸法:(H)29cm(W)13.5cm(L)19.5cm
▪︎ミル刃:コニカル刃
▪︎挽き目:16段階
▪︎コード長:1.8m
コニカル刃を採用
ミル刃の方式に以下4つがあり、KG366Jはコニカル刃にあたります。
▪︎ブレード(プロペラ式)
▪︎フラット刃
▪︎コニカル刃
▪︎ロールグラインダー
コーン式はプロペラ式やフラット刃と比べて、流通している比率が最も多い方式になります。
軽くコンパクトなボディ
デロンギのグラインダーは場所を取ると聞いていましたが、想像しているよりも小柄でした。
極細挽き~細挽きが得意
KG366Jは極細挽きに対応できます。
この値段帯で安定した細挽きができる電動ミルは数少ないため、貴重な存在と言えます。
代わりに粗挽きは苦手なため、範囲は極細~中粗挽き程度という感じです。
タイマー式電源スイッチ
レンジように、タイマーと電源が一体化したスイッチが特徴的。
静電気が少ない
KG366Jは粉受けが帯電しにくく、粉の付着が気になりません。
メンテナンスが簡単
KG366Jはメンテナンスが比較的簡単にできます。
ホッパーを外し
外刃を取り外して
内部の粉を外に出す
DeLonghi「KG366J」の評判・口コミ
▪︎旧式より静電気が起きなくなった
▪︎満足なエスプレッソができた
▪︎本体内の粉残りが気になる
ユーザーの多かった旧モデルのKG364Jと比較が多くあり、概ね高評価でした。
DeLonghi「KG366J」検証
挽き目の検証
KG366Jは旧モデル同様、細挽きに強い印象があります。
というわけで今回は、以下のポイントをチェックしてみましょう。
②粗挽きはどこまで可能?
③中挽きはどのあたり?
①極細挽きはどの程度可能?
KG366Jは極細挽きが可能な機種ですが、対応可能なのは「1」~「3」までです。
▪︎湯温:90度
▪︎圧力:9気圧
▪︎抽出時間:45秒以上を目標
▪︎タンピング圧:10~15kg
「2」は抽出に1分半かかったので、粉量16gで十分な抽出が期待できると思われます。
逆に「3」は40秒程度に収まりました。
このように調整の幅が利くため、KG366Jは自分に合った抽出を楽しむ事ができます。
②粗挽きはどこまで可能?
粗挽きの目安としてJPpro「125」と比較し、KG366Jがどの程度の粒度かチェックします。
③中挽きはどのあたり?
中挽きの定義は様々ですが、当サイトはカルディの挽き目「8」を基準にします。
粒度・微粉量検証
KG366Jの微粉量を確認するため、以下の方法で検証しました。
▪︎500~1400μmの篩(ふるい)にかける
▪︎1101~1400μm:6.5g
▪︎801~1101μm:4.1g
▪︎501~800μm:3.4g
▪︎500μm以下 :2.2g
ドリップでも十分なクオリティを確保できている証拠なので、安心してお使い頂けます。
グラインド速度比較検証
各電動ミルの中挽きで、豆を30gグラインドした際の速度を比較しました。
▪︎Ode(Fellow) :8秒
▪︎C330(Cores) :22秒
▪︎KG366J(DeLonghi):21秒
▪︎ネクストG(Kalita) :42秒
▪︎svart nymalt(Wilfa):17秒
▪︎BM-250N(Bonmac):14秒
▪︎R220 (フジローヤル):8秒
▪︎ナイスカットG(Kalita):22秒
足は遅い部類ですが、現在家庭用で使用されるミルの中では平均的な速度です。
静音性比較検証
騒音計を用いて、豆を挽いた時の騒音レベルを比較します。
▪︎50db:静かな事務所
▪︎60db:普通の会話
▪︎70db:掃除機・電話のベル
▪︎80db:地下鉄の車内・セミの鳴き声
▪︎90db:犬の鳴き声・大声
▪︎100db:電車が通るガードの下
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▪︎C330(Cores):94~95db
▪︎Ode(FELLOW):85~87db
▪︎ネクストG(Kalita):88~90db
▪︎KG366J(DeLonghi):85~87db
▪︎BM-250N(Bonmac):90~93db
▪︎R220 (フジローヤル):93~94db
▪︎ナイスカットG(Kalita):92~94db
▪︎バリスタブレイン(OXO):93~96db
数値上は他と比べて優秀ですが、本体が軽量なため振動音の方が気になりました。
静電気検証
実際にコーヒー豆を30gグラインドした際の粉の付着具合を検証しました。
総じて、他の電動ミルと比較すると静電気はそこまで気にならず優秀な方です。
DeLonghi「KG366J」の評価
メリット・良い点
▪︎他の粒度も実用的なバランスを実現している
▪︎静電気が発生しにくい
▪︎分解・メンテナンスが容易
KG366Jは、極細~中粗挽きまで対応できる優秀な電動ミルです。
デメリット・気になる点
▪︎振動音が気になるため要対策
▪︎粗挽きには対応していない
最も気になるのは、やはり掃除です。
毎回ブラシで擦るのも面倒なので、簡易的な方法としてエアダスターがオススメできます。
DeLonghi「KG366J」をオススメしたい人
▪︎使う豆が大体決まっている
▪︎コスパの高い電動ミルが欲しい
プレスを使う予定がない方には十分な性能で、寧ろ優秀と言えます。
Bonmac「BM-250N」をチェック
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DeLonghi「KG366J」レビューまとめ
少しハードル高めのエスプレッソも、KG366Jがあるだけで楽しく抽出できます。
あなたもKG366Jで、素敵なエスプレッソライフを初めてみませんか?
DeLonghi「KG366J」をチェックする
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コメント
コメント一覧 (3件)
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youtubeからきました!
デディカ用に購入を検討していたのでとてもとても参考になりました!
ありがとうございます!
こちらこそ、コメントまでいただきありがとうございます!困ったことがあればお気軽におっしゃってくださいね!^^