コーヒー沼の底からこんにちは!珈琲器具研究室こまめです!
皆さんはコーヒーミル界隈に衝撃を与えたミルといえば何を思い浮かべるでしょうか?
COMANDANTE?
TIMEMORE?
Wilfa?
いやいや、Varia「VS3」やろ!
電動ミルで2022年登場以来、VS3の話題は止まる事を知りません。
こまめ家でも、電動ミルの購入相談で必ず「どうですか?」と聞かれますね
結論から言うと、一台で何でも出来てしまう万能マシンです。
電動ミルで、極細~極粗挽きまでオールラウンドに対応できるミルは多くありません。
エスプレッソ挽きがギリギリ対応できるかどうかみたいなミルは多いよな
エスプレッソこそ微細な調整を要求されるので、ギリギリだと厳しいんですよね‥
その心配はVS3にはありません。
家庭用の電動ミルとしては値段も使い勝手もバランスが良く、人気の理由も納得です。
そんなVS3が発売されて1年足らず。
なんとVS3の第二世代型が販売されました。
え?早くない?
異例の早さでVS3は改善モデルが登場し、各方面からは驚きの声が上がっていました。
しかも、値上がりもなく金額は据え置きという点も拍車をかけてましたね
ちなみに第二世代の変更点は以下の通り
- モーターの強化
- 各種マグネットの磁力強化
- 粉受けの容量増加
- 塗装箇所の変更
- 部品の数量変更
- 外刃のユニット化
- 挽き目の統一化
詳しくはYouTubeや別記事にて解説しますが、割と大きめの改良が施されています。
特に問題視していた大幅な個体差については、今回のモデルにて解決されているとの事。
となれば、検証するしかないね〜
それだけの改良があれば、同じVS3でも違う結果になる可能性は十分高いといえます。
今回はそんな第二世代の中挽きの分布・微粉量を検証し、基準値の確認と第一世代との違いも見ていきましょう。
数値上はノーマル刃とそこまで分布変わらんから堪忍してな!
VS3の挽き目表記について
VS3の挽き目の設定方法や定義について、こまめ家で独自のルールを設けました。
VS3は数字を記載した目盛り間に10段階の細かい目盛りが割り振られています。
ただ「カチカチ」と挽き目の段階を音や感触で把握できるクリック式ではありません。
なので、小さい目盛り1つ1つを1クリック扱いとして表記します。
例えば0から数えて5の数字が書かれた挽き目に設定した場合「50」になるってことやな
粒度検証方法について
こまめ家は現在、以下のポリシー・定義に従って検証を行っています。
検証した情報がどれだけ信頼に値するかは、ウチの取り組みをチェックして判断してな
- 中挽きにおける粒度分布
- 微粉量の測定
- 挽き終わりまでの時間
- 粉の拡大写真の撮影
当記事では上記の内容の内、中挽きにおける挽き目の目安と微粉量を主に紹介します。
その他の検証値や分布の具体的数値は、本記事後半のProコンテンツをご覧下さい〜
中挽き目安・粒度分布検証
VS3 ver2の中挽きにおける粒度分布を検証した結果、以下のようなグラフになりました。
今回の検証において、VS3 Ver2の中挽きの範囲は「115」~「135」が適正という結果に。
全体的に細かめですが、特に426~600μmの粉量はやや多い印象です。
でも特筆して微粉量が多いわけでは無いので、コニカル刃の電動ミルとしては良い方ですね
むしろ、こまめ家基準の挽き目においてはバランスも良く中粗挽き近くの方が向いているかもしれません。
VS3 ver1(Hyper Nova)との違い
Ver1とSCAプロトコルの挽き目で揃えた結果、以下のグラフの通りになりました。
正直な話、分布的にはあまり大きな変化はありませんでした。
Ver1でも刃を変更した際の粒度にそこまで変化がないことを確認しているので、ある意味安心感あるね~
逆にVer1の際のノーマル刃とは挽き目の段階が大きく変化していることは気になりました。
Ver1は挽き目が100~105でSCAプロトコルに準拠した挽き目になるので、20段階以上の差異があります。
Ver1と同じ感覚で使ってると明らかに細く感じますね
これが、Ver1で問題提起されてた個体差ってやつか
もしVer1を持っている上でVer2を買う際は、挽き目の確認をして下さい。
微粉量検証
Ver2の300μm以下の微粉量は、全体量に対し9~13%ありました。
普通に少ない方ですね
600μm以下の粉量は多いものの、微粉が特段多いわけではないようです。
これが刃の変更でどう変わるか楽しみやな
Varia「VS3 ver2」検証まとめ
2世代目では多少なり変更がありましたが、しっかり性能を維持していました。
純粋な上位互換として成立していますね
寧ろ値段変わらんのが不思議やで
しかしVS3の魅力はそれだけで終わりではありません。
5万円台でありながら、VS3には更に面白いギミックが用意されています。
替刃ですね
コーヒーマシンを愛するマニアの皆さんならわかってくれるはず。
お気に入りのマシンを自分好みにカスタマイズできてしまうロマン満載の機構。
でも、第一世代では交換が難しすぎて怒りが2ハゼを超えた人もいるとか聞くで
かくいう私こまめも、部品に外刃がガッチガチに固定されて外せなくなりました。
そんな問題を第二世代では全て解決し、手軽に刃を換装できる素晴らしい機構に改善したとのこと。
検証する側からしても、非常に嬉しい仕様変更ですね!
というわけで、次回はVS3の新刃「ultra」に入れ替えて検証したいと思います。
他にも収集して欲しいデータ・検証リクエスト等承りますので、何かあればコメント欄や各種SNSにご連絡下さい。
ちなみにVS3や替刃の販売対応も可能です!
Instagramや問い合わせで直接注文いただければ、お見積りをお出しします。
予約希望や購入希望あればお気軽どうぞ〜
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コメント
コメント一覧 (4件)
いつも有益な情報をありがとうございます。VS3 Gen2の購入を検討しておりますが、新刃Ultraの情報が少なくて困っております。そろそろ検証の結果が出る頃でしょうか?
コメントありがとうございます!
ultraですが、現状日本における入荷は刃の不具合発見以降未定となっています。
もうそろそろと言われていますが、まだ検証できそうにありませんので、入荷次第検証しようと思います。
ultraの検証楽しみに待ってます!
ありがとうございます!