【比較レビュー】TIMEMORE「栗子C3」中挽き目安・微粉量を評価!C2との違いは?

  • URLをコピーしました!

安くて高性能なコーヒーミルといえば?

たろ

勿論C2やろ

C2はTIME MOREという中国のメーカーが開発した高性能手挽きミルです。

今となっては知名度が非常に高く、手挽きミルで検索すれば必ず名前が挙がります。

その理由は、価格以上の性能と使いやすさを持ち合わせているからです。

こまめ

要はユーザーの満足度が非常に高いんですね

しかし、その歴史もこの製品の登場で塗り変わりそうです。

TIME MORE「栗子C3」

たろ

見た目がほとんど一緒やけど、何か違うんかな?

確かに見た目や本体寸法のほとんどはC2と同じですが、刃が全く違います。

栗子C3には、新型のS2C刃が使用されています。

S2Cは「Spike to Cut(突き刺して切る)」という考え方をコンセプトにした刃です。

このコンセプトはslim plusや栗子Xの刃が該当します。

ちなみにplusシリーズはS2Cの考え方に基づいていますが、一般的にE&B刃と呼ばれます。

そして今回のC3に採用された刃は、紛れもなくS2C刃

栗子XのS2C刃との違いは、形状及び材質。

それぞれ、下記のように仕様が分かれます。

S2C刃比較一覧
  • 栗子X:S2C 860(SUS440/42mm)
  • 栗子lite:S2C 880(SUS440/42mm)
  • 栗子C3:S2C 660(SUS420/38mm)
み〜ま

C3のS2C刃は全体的にXより小さめで、刃の径が違うのね〜

たろ

今までのノーマル刃やE&B刃とは全く違う刃に仕上がってるな

Xに相当する刃なら、その性能も近いものになっているのではないでしょうか。

というわけで今回は、中挽き・微粉量の検証を中心にC3の性能を確認してみましょう。

created by Rinker
TIMEMORE
¥9,584 (2024/03/28 13:00:49時点 Amazon調べ-詳細)
目次

C3の挽き目表記について

C3はダイヤルに数字が割り振られていないため、クリックで挽き目の段階を表します。

クリックとは?

1段階ごとにカチカチと音が鳴る事をクリック音と呼び、これを挽き目の段階に当て嵌めて単位として呼称しています。

たろ

ちなみに「0」の決め方は、ダイヤルを締めてハンドルが自重で動かなくなった地点にしてるで

検証内容・方法について

こまめ家は現在、以下のポリシー・定義に従って検証を行っています。

たろ

検証した情報がどれだけ信頼に値するかは、ウチの取り組みをチェックして判断してな

今回検証した項目
  • 中挽きにおける粒度分布
  • 微粉量の測定
  • 挽き心地(ハンドルの負荷値)
  • 挽き終わりまでの時間
  • 粉の拡大写真の撮影

当記事では上記の内容の内、中挽きにおける挽き目の目安と微粉量を主に紹介します。

み〜ま

その他の検証値や分布の具体的数値は、本記事後半のProコンテンツをご覧下さい〜

中挽き目安・粒度分布検証

C3の中挽きにおける粒度分布を検証した結果、以下のようなグラフになりました。

C3はエスプレッソも抽出できるほどの極細挽きができる代わりに、段階ごとの粒度差が大きい特徴があります。

たろ

良く言えば、使い分けしやすいって事やな

こまめ

万能型でありながら、初心者でも挽き目の決定が容易なのは嬉しい点ですよね

そんな C3の中挽きの目安としては、17〜20クリック程度が適正値となりました。

栗子C2との比較

同社を代表するコーヒーミル「C2」と比較したところ、以下のグラフになりました。

たろ

C3の方が601〜850μmの量が多いんやな

ほぼグラフの軌跡は同じですが、味の違いについては下記の動画もチェックしてみてください。

こまめ

実は全然違うんですよね

微粉量検証

C3の300μm以下の微粉量は、全体量に対し10~14%ありました。

たろ

エスプレッソ挽きもできるミルにしては少ない方やな

C2で11〜14%なので、均一性については大差がないと言えます。

TIME MORE「栗子C3」の評価まとめ

栗子C3は栗子C2と比較して挽き目の幅が大きく広がりました。

1万円以内のミルの中では、恐らく最大の範囲です
たろ

代わりに速度がやや落ちた感じやな

こまめ

C2と粒度分布は近いので、どの器具で抽出するかで検討すると良さそうですね

エスプレッソなどにも将来的に挑戦するのであれば、持っていて損はありません。

是非、ご自身の好みに応じて選んで下さい。

created by Rinker
TIMEMORE
¥9,584 (2024/03/28 13:00:49時点 Amazon調べ-詳細)
み〜ま

というわけで、今回の検証は以上で~す

他にも収集して欲しいデータ・検証リクエスト等承りますので、何かあればコメント欄や各種SNSにご連絡下さい。

たろ

LINE登録は記事の更新通知・イベント配信も受け取りやすいからオススメやで!

Proコンテンツ

コンテンツ料をお支払い後は永久的に閲覧が可能なため、更新の都度確認ができます。

また、当有料コンテンツは購入だけでなく「紹介」という形で販売する事も可能です。

こまめ

詳しくは、下記のリンクから方法についての詳細をご確認下さい!

たろ

掲載用のフリー画像とかも用意するからどんどん活用してな〜

更に詳しい情報を確認する

この記事が気に入ったら
フォローしてね!

記事が良かったと思ったらシェアお願いします!
  • URLをコピーしました!
  • URLをコピーしました!

コメント

コメント一覧 (21件)

  • 初めまして。たいへん興味深く読ませていただきました。
    C3とC2MAXで迷っています。
    主にペーパードリップで淹れることが多いのですが、同じ豆を同じ淹れ方にした場合、味にどのような違いが出ますか?
    なるべく美味しくいただきたいです。
    よろしくお願いいたします。

    • コメントありがとうございます!
      今晩全く同じ挽き目で味比較してみますので、お返事にお時間頂いてもよろしいでしょうか?

      よろしくお願いしますm(_ _)m

        • こんばんは!
          検証完了しましたので、内容を明日夕方記事に反映します。
          リクエスト頂きありがとうございました!

          結論だけ先にお伝えしておくと、フレーバーの立ち方はC3がとても綺麗で豆の特徴を引き出したものになります。

          今回味のバラつきが無いようマシンを使用してシングルオリジンで検証しましたが、C2の場合は飲み比べると風味がやや飛んでいると感じました。

          ドリップ後のコーヒー層にも違いがあり、粒度分布が比較的粗い傾向にあるC3の方が薄いのではと感じましたが、抽出液の印象は逆でした。

          この辺りも、詳しく記事に反映したいと思います。

          • ありがとうございます。
            知りたかったことなので本当に嬉しいです。
            夕方楽しみにしております。

  • こんばんは!
    私の知りたかったこと全てを即座に検証してくださって感謝感激です。
    動画も全部拝見させていただきました。
    まだC3のレビューが少なくて迷いに迷っていましたが、これで購入の意思が固まりました。
    Twitterもフォローさせていただきました。
    これからも更新楽しみにしています。
    ありがとうございました。

    • お役に立てて嬉しいです!フォローバックできていると思いますが、もし出来ていないようであればTwitterの方でコメントかDMいただけましたら幸いです^^

  • はじめまして。
    C2 MAXとC3で悩んでおり、こちらの記事にたどり着きました。
    大変参考になりました、ありがとうございます。
    ほぼほぼC3で心が固まりました!

    一点確認させていただきたいのですが、C3の公称容量は25gとなっておりましたが
    こちらの記事でSlimPlusと同じ20gと記載がありました。
    こちらは実際に比較した結果ということでしょうか?
    毎日40g弱引くため、深煎りでも確実に2回で引き終わりたいという考えがあったため気になっています。

    お手数ではございますがよろしくお願いいたします。

    • ご質問ありがとうございます!正直豆の煎り具合によって左右されるのですが、25gはかなりキチキチです。

      念のため説明書を確認しましたが「less than 20g」と記載があるので、最大容量20gが正しいと考えています。

      実際にカルディのブレンド(中煎り)を20g詰めると9割程度は埋まるため、浅煎りの小さい豆なら25g・深煎りだと20gがギリギリです。

      ご参考程度に「グラインド速度検証」の項目に実際の投入後の写真を追加しましたのでご参照下さい(^^)

  • 樹脂製の軸受けが割れる口コミを他で見たのでC2の購入を躊躇っていました。C3の軸受けは製品寿命のボトルネックになるようなものでしょうか?C2と同等のものでしょうか?

    • ご質問ありがとうございます!樹脂製の軸受けは、素材の都合上年単位の使用で破損の可能性はあります。

      ただし、タイムモア製品は全ての部位が交換可能ですのでコストのリスクは最小限で済みます。

      他のステンレス刃を使用したミルでは、パーツ単位での交換が難しい中、メンテナンス面や継続使用に優れているかと思います。

      C3のパーツはまだ日本では販売されていないため、順次実装予定かと。
      現時点で先のことを考慮する場合は、C2が安泰かもしれません。

  • 皆様と同じく、C2かC3か迷っていたのでとても参考になりました。
    素晴らしい記事、ありがとうございました。

    ドリップケトルに関してご相談したいことがあります。
    現在、fellowのプアオーバー ケトルを使用しています。
    (電気ケトルではないタイプ)

    しかし、重くてドリップが少し疲れるという印象です。世間的に評価が高いので、このくらいは普通なのかな?とも思いつつも
    もう少し軽いものの購入を検討しています。

    こまめさん的に、500ml程度を淹れるドリップポットで、
    おすすめはありますでしょうか?

    現在気になっているものは
    珈琲考具 の ツードリップポット Pro
    です。

    • お役に立てて嬉しいです✨
      直火タイプだと珈琲考具、タカヒロあたりかなと思います(^^)

      一応タイムモアもケトルを出していますが、ちょっと重いかもしれません。

  • 詳しい比較とても参考になります。
    始めてのミルにコスパが良いとされるタイムモアにしようと考えており、ミルの容量についてお聞きしたいです。
    普段はコーヒー粉を20〜30g程度でコーヒーを飲んでいます。
    C2やC3は、15g挽く→そのまま豆を10g追加して挽くなどしても粉が出る部分に触れずに貯めることは可能でしょうか?

    • ご覧下さりありがとうございます!
      どちらも最大容量25g(中挽きのブレンド豆において)のため、その挽き方でもギリギリ受けきる事は可能です。

      ややハンドルが浮きますが、25gをそのまま本体に入れる事も可能です。

      • 早速の返信ありがとうございます。
        素人質問ですみません。
        同じ量を2回に分けて挽く場合と1度に引く場合ではなにか違いが生じるのでしょうか?

        • いえ、特に違いは生じません^^
          どちらでも挽きやすい方で選択していただいて大丈夫です!

          • 別の記事も読み、C2の方がハンドドリップにおいては微調整が効くと書かれていたので、C2を購入しようと思います。
            細かな分析ありがとうございました。

          • いえいえ!お役に立てて良かったです!
            不明点があればお気軽にお問い合わせ下さい^_^

こまめ へ返信する コメントをキャンセル

目次