TIME MORE「C2」をご存知ですか?
今やコスパの高いミルとして有名な手挽きミルの代表格です。
「とりあえずコーヒーミルに迷ったらコレ」と言われるほど高性能やねんな
そんなミルを開発しているのが、中国のTIME MORE(タイムモア)という企業です。
あまりの性能の高さから、中国製と言われて驚く人も居るとか居ないとか〜
実際に模倣品や類似品が出回る事から、タイムモアが手挽きミル界隈に与えた影響は多大です。
そんなタイムモアは、製品を単に販売するだけでなく、多くの驚きと楽しみを用意してくれます。
例えばミル刃やパーツのグレードアップなど、かなり積極的に行っている印象です。
そして2022年も、漏れなくサプライズが!
C2シャンパンゴールド
C2ロイヤルブルー
今まで黒・白・赤の3色展開だったC2に、新たな色が追加されました。
色が違うだけでなく、実はそれぞれ性能にも違いがあります。
今回は発売された新色2種の違いを簡単に確認しつつ、シャンパンゴールドを中心に検証するで!
TIME MORE新色2種の特徴
ロイヤルブルー
ロイヤルブルーは、目が覚めるような深く鮮やかな青。
徹底したカラーリングが施されており、粉受けの内側~ネジ溝に至るまでバッチリ染まっています。
赤と違って全体色を統一しているため、目立つ事この上なし!
ただし軸はノーマルタイプのC2より太く、C2MAXと同等である事がわかりました。
となると、挽き目がC2MAX寄りになるかもな
ロイヤルブルーの詳しい検証は次回の記事でご紹介します。
シャンパンゴールド
一方、シャンパンゴールドは‥
なんかクリーム色かシルバーっぽくない?
確かにゴールド要素がないような‥
と、思ったらここにありました。
まさかとは思いましたが、コレはチタンコーティングですね
チタンコーティングは、現在は同社のG1plusかGrinder Goの「S2C刃」のみ使用されています。
それがノーマル刃に使われるのは異例やな
タイムモア信奉者であれば、誰もが血湧き肉躍る激アツ展開です。
更に軸は通常版のC2と同じなので、ここだけでもロイヤルブルーと違いがある事がわかります。
挽き目の目安・分布検証
同一の豆を用いて、最小粒度とそれぞれの抽出方法に適した挽き目を検証します。
構造の違いもあるはずなので、通常版も交えて確認しましょう。
極細挽き・細挽き
検証概要
▪︎豆量:10g
▪︎目開き:600/700μm
まず、C2の最小の挽き目は10クリックとされています。
それ以下だと豆が噛み込まれず、何分回し続けてもこんな感じになります。
シャンパンゴールドも例に漏れず、10クリック以下では適切に挽けません。
一応10クリックの分布を確認すると、思ったよりも細挽きになりませんでした。
正直エスプレッソ挽きではないなぁ
701μmの粒度が20%程度なので、バスケットサイズの小さな機器なら可能かも〜
というわけで、以下の条件で抽出検証を行いました。
Flair presso「pro2」
▪︎粉量:20g
▪︎湯温:90度
▪︎圧力:9気圧
▪︎抽出時間:45秒以上を目標
▪︎タンピング圧:10~15kg
▪︎バスケットサイズ:46mm
上記条件で抽出したところ、10クリックでは2分以上かかりました。
そもそも10クリックは非常に挽き辛いため、抽出できたしても厳しいかなと
次に11クリックでは53秒と丁度いい時間になりました。
挽き心地も10クリックよりも空回り感が少なくていいな
逆に12クリックでは32秒と十分な圧力を得られませんでした。
11クリックなら径の小さなエスプレッソメーカーで使用できることがわかりましたね
正直調整の余地が少ないため、エスプレッソ向きではないという印象です。
中挽き
検証概要
▪︎豆量:20g
▪︎目開き:500/800/1100/1400μm
中挽きの定義は様々ですが、当サイトはカルディの挽き目「8」を基準にします。
入手しやすくチェーン系列の中で一番粒度が均一なため、中挽きの基準として参考にしやすいです。
検証の結果、中挽きの基準は「23」がベストでした。
これは通常盤C2の「21」に相当する挽き目です。
通常盤のC2と比べて11~22クリックまでの調整幅が細かいのかなと思います。
全体的にバランスが良く、バラつきが少なく優秀な点は通常盤と同じです。
粗挽き
検証概要
▪︎豆量:10g
▪︎目開き:1400/1600μm
上記の概要を踏まえてJPproの挽き目「125」と比較し、どの程度粗挽きに対応できるかチェックします。
JPproの分布(挽き目「125」)
▪︎1601μm~:3.3g
▪︎1401~1600μm:2.2g
結果、挽き目「32」が近い挽き目となりました。
通常盤C2の「30」に相当するな
こちらも中挽きと同じく通常盤よりも2段階上になっていますね
「C2シャンパンゴールド」微粉量検証
検証内容
▪︎豆量:20g
▪︎目開き:400μm
▪︎スクリーニング時間:3分
当サイトでは、400μm以下を微粉として扱います。
400μmとは、ターキッシュ(トルコ式)コーヒーに使用される超極細の粒度です。
小麦粉よりも少し大きめの細さやで
お湯に溶かすとこのようにドロ状になります。
今回は、シャンパンゴールドの挽き目「23」と「32」で微粉量を測定しました。
中挽きにおける微粉量に明らかな差がありますね
非常に微粉量が少なく、ドリップやプレスなどの用途でもクリアに楽しめます。
微粉が気になる人には朗報やな
グラインド速度比較検証
検証概要
▪︎豆量:20g
▪︎挽き目:23
上記の条件で他の手挽きミルと速度を比較します。
ちなみに通常盤C2では35秒やったで
シャンパンゴールドのグラインド速度を検証した結果、36秒で挽き切れました。
▪︎Q2(1Zpresso):41秒
▪︎BALMUDAミル :32秒
▪︎ポーレックスミル2:1分15秒
▪︎C2(TIME MORE):35秒
▪︎Zpro(1Zpresso):50秒
▪︎JPpro(1Zpresso):30秒
▪︎スマートG(HARIO):2分30秒
▪︎C2CG(TIME MORE):36秒
▪︎栗子X(TIME MORE):1分30秒
▪︎C40(COMANDANTE):1分4秒
▪︎C2MAX(TIME MORE):32秒
速度では通常版同様、かなり早い方です。
挽き心地もほとんど同じですね
チタンコーティングやから速くなるとかはないな
「C2シャンパンゴールド」の評価
■挽き目の範囲:○(細~粗挽き)
■微粉量 :◎(非常に少ない)
■挽き心地 :○(良い)
■使い勝手 :○(良い)
■粉砕速度 :◎(非常に速い)
シャンパンゴールドは通常盤のC2と比較しても、微粉量が少ない点で優位です。
ただ、挽き目の範囲はさほど変化はないな
比較検討するなら、C2MAXやslim plusが良さそうですね!
白のボディ・金の刃という強烈な個性もあり、理想のコーヒースペース作りも捗ります。
是非、ご自身の好みに応じて選んで下さい。
というわけで今回の検証は以上です。
他にも収集して欲しいデータ・検証リクエスト等承りますので、何かあればコメント欄や各種SNSにご連絡下さい。
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