TIME MOREという会社を聞いた事はありますか?
コーヒー好きの間では有名なコーヒー器具メーカーです。

そんなTIME MOREで最も人気なのが栗子C2という手挽きミル。


簡単に言うと、安くて高性能がウリやな
その実力は、忖度無しで1万~2万円台のミルに並ぶレベル。


微粉量・粒度分布を確認すれば、その表現が大袈裟でない事がわかります。
↓詳しくはコチラの検証へ↓





で、そんなTIME MOREから新しいミルが出ました!
栗子C2MAX


その名の通り、C2のマイナーチェンジ品になります。
大きな違いは粉受けが30gになったという点。


従来品が20gだったので、物足りなく感じていたユーザーも多かったはず。
その悩みを解決したのが本製品です。



じゃあ容量増えただけで他は一緒なん?
実は前回紹介したBALMUDAミル同様、本製品になった事で変わった点があります。


今回は栗子C2との違いも検証しながら、C2MAXの魅力を確認していきましょう!
TIME MORE「C2MAX」の特徴
- 名称:栗子C2MAX
- 容量:30g程度
- 重量:g(ハンドル込)
- 寸法:(高さ)17.2cm(直径)5.2cm
- ミル刃:コニカル刃(ステンレス製)
- 挽き目:36段階(実質無段階)
- 生産国:中国
ステンレス刃を採用
ミル刃の材質は大別して以下の3つあり、C2MAXはステンレス刃にあたります。
- 鋳鉄
- セラミック
- ステンレス
ステンレスはセラミックに比べて切れ味に優れ、鋳鉄より錆びにくい特性を持ちます。



最近ではステンレス刃は当たり前になりましたね


ちなみにC2MAXの刃は、従来のC2と同じノーマル刃。
刃の性能は同じですが、本体の構造に微妙な違いがあるので挽き目が異なります。



違いは後で詳しく紹介するで
高精度で微粉が少ない
従来品のC2と同様、C2MAXも高い精度を誇ります。


精度の高さで言えば、2万円クラスのQ2(1Zpresso)に匹敵するレベルです。
↓高機能ミルQ2の詳細はコチラ↓


Q2は広い粒度をカバーできる万能さが優秀ですが、中挽きにおいてC2やC2MAXはQ2を凌ぐ性能です。



ハンドドリップが中心なら、C2の性能は非常に心強いな!
実用性の高い凹凸ボディ
C2MAXは、無数の凹凸状の滑り止め加工がされています。





これをダイヤモンド・パターン加工というんや!


nanoやslimも似たような加工が施されていますが、コチラはエッジの利いた強烈な仕様。



掌の皮膚が取れそうなくらい食い込むから、硬い豆を挽くときは注意だね〜
一方C2MAXは円周が大きい分、加工がマイルドで持ちやすさも抜群。





誰でも工夫なしで浅煎り豆をスムーズに挽ける点は、C2の素晴らしい特徴ですね!
粉受けの容量が30g
C2MAXは粉受けの容量が30gまで増量し、家庭での使い勝手が向上しました。





重量が増えて持ち出しは難しくなっていますが、うちカフェブームの現代に沿ったカタチになりましたね


そもそもステンレス刃で容量30gのミルは少なく、今まで高級ミルがほとんどでした。



例え容量が多くても、グラインドが遅いミルやったらストレス溜まる一方やしな
それが手頃な価格で手に入るようになったのは、ある意味革命的と言えるかもしれません。
白と黒の2色展開
C2MAXには白と黒の2色が販売されています。





ここは従来のC2と同じやな
実は白と黒では全く使い勝手が違うんです!
- 黒のような凹凸がない
- 塗装感があり金属臭がしない
- ザラザラとしたマットな質感


黒は剥き出しの金属の質感に対し、白はペンキ塗りたての壁のような質感。



僕は金属感が好きなのと、グリップ力が全く違うため黒を推奨したいですね
硬い豆を挽きやすく、実用面で考えると普段使いは黒の方がストレスは少ないと思います。
分解・組立が簡単
C2MAXは、現代のコーヒーミルの中では分解・組立てが簡単な方です。


パーツ数が最も少ないポーレックス・コマンダンテより難しいですが、慣れれば2分以内に分解・組立てができます。


前回同じTIMEMORE製のBALMUDAミルでタイムアタックをした際は、1分20秒程度でした。
BALMUDAミルもC2と全く同じ構造のため、C2MAXも同様の時間・手順でメンテナンスができます。
パーツの交換が容易
C2MAXは万が一部品を破損しても、スペアを購入できます。


コーヒーミルで一番難点になるのが、パーツの破損。



錆びたり、刃が摩耗したり、何かの拍子にガタツキが出たり色々ありますね



そうなったら、買い直すしかないもんな
現在ではAmazonでスペアパーツが販売されるほど手軽に入手できるようになっています。
今後も交換部品が増える可能性があるので、定期的にチェックしたいですね!
TIME MORE「C2MAX」の評判・口コミ
▪︎グラインドのスピードが早い
▪︎挽くのがとても楽しくなった
▪︎奮発して良かった
C2MAXが日本で発売されたのは2021年6月ですが、2022年2月現在でも多くの口コミが寄せられています。


値段帯が1万円に達していない事から、セラミックミルからの乗り換え層が多い印象でした。
次の段階にステップアップするのに丁度いい価格帯やからな
値段に対する満足度も軒並み高く、値段相応の価値を感じている事が窺えますね
栗子C2との違い・比較
挽き目の段階が異なる
C2MAXもC2も、ある一定以上細かい挽き目だと豆が噛み込まれません。


どれだけ回しても、この状態で詰まります。
この挽き目の最低基準が、少し違うんです
使用可能な挽き目段階
▪︎C2:11クリック~
▪︎C2MAX:9クリック~
つまり、C2MAXの方がC2より幅広く調整できるという事になります。


ってことは極細挽きできるとか?
残念ながらC2MAXは細挽き以上でしか使えません。
ほんの少し、挽き目が細かく調整できるようになったとお考えください。
粗挽き寄りの性能
C2MAXはBALMUDAミル同様C2よりも軸が太いため、粒度に大きな差が出ました。


最大粒径の量が揃えたところ「1101~1400μm」の分布がC2より5%増えています。
この傾向は、挽き目の段階を変えても同じでした
多くのミルはC2寄りの分布ですが、C2MAXはその中でも独特な分布になります。


分布だけで言えば、みるっこ(フジローヤル)に近い印象。
「だから良い」という意味ではなく、他のミルと比較してクリアになる傾向があります。


BALMUDAミルの検証では「もしやThe Brewでの抽出を想定した調整か?」と思いましたが、C2MAXも同様でした。
つまり、BALMUDAミルはC2MAXの20g版ということがわかりましたね。
でも値段はBALMUDAミルのが高いから、あんまり買う意義が無いかもな・・・
ハンドルの長さが同じ
C2MAXはC2よりも単純に大型化していますが、ハンドルの長さは同じです。


個人的には「ハンドルが長くなったらいいな」とは思いますね
という時に少し面白いことができます。


BALMUDAミルのハンドルを拝借してくれば完璧。
BALMUDAミルは容量がC2MAXより少ないにも関わらず、ハンドルはC2MAXより長いという謎のメリットがあります。


これを合体させれば、より快適なグラインドが実現可能!
しかしコストは重く、余程のTIME MORE狂信者でない限り実現は難しいでしょう。
TIME MORE「C2MAX」分解・掃除方法
C2MAXは、C2と同じ構造のため掃除方法も全く同じです。


メンテナンス動画もサックリご覧ください
パーツの上下も無く、分解した順番通りに組み立てれば初心者でも掃除ができます。
唯一慣れが必要な作業が、軸とダイヤル盤を合わせる作業なんですよね


先にダイヤル盤と刃をくっつけ、ダイヤル盤の穴と軸の形を合わせるように嵌め込みます。


慣れたらサッとできるから、マメな掃除をしたい人にはオススメやで
TIME MORE「C2MAX」検証
挽き目の検証
C2MAXはBALMUDAミルと同じような挽き目となっていますが、僅かに違いがあります。


今回は、以下のポイントをチェックしてみましょう。
①極細挽きは可能?
②粗挽きはどこまで実用的?
③中挽きはどのあたり?
①極細挽きは可能?
C2MAXはC2と同じく中挽き寄りの性能のため、エスプレッソには不向きです。


BALMUDAミルと同じ特性を持ち、C2よりも最小粒度は粗め。
C2よりも挽き目の段階は多いのに、最小粒度が粗いなんて不思議やな。
しかも、白・黒のどちらも700μmの割合が30%を超えています。


バルミューダミルよりも粗く、家庭用エスプレッソマシンでは最早抽出が厳しい領域です。
極細挽きは諦めて、中粗挽きに特化したような性能になっていますね
②粗挽きはどこまで実用的?
粗挽きの目安としてJPpro「125」と比較し、C2MAX粗挽きが何段階目かチェックします。
JPproの分布(挽き目「125」)
▪︎1601μm~:3.3g
▪︎1401~1600μm:2.2g


結果、C2MAXは挽き目「29」が実用的な範囲となりました。
大体C2やBALMUDAミルと同程度やな
まずは挽き目「29」を基準に色々試してみてください!
③中挽きはどのあたり?
中挽きの定義は様々ですが、当サイトはカルディの挽き目「8」を基準にします。


入手しやすくチェーン系列の中で一番粒度が均一なため、中挽きの基準として参考にしやすいです♪


検証した結果「20」あたりがベストな挽き目になりました。
BALMUDAミルも同じですが、粗挽き寄りの分布なのでとにかくお湯の抜けが早いです。


この前カリタウェーブフィルターで2杯分抽出しましたが、すぐに湯面が下がります。
逆に湯抜けが悪くなる30g周辺で抽出する場合であれば、ちょうど良い速度です。
なので、抽出量に応じて「19」~「21」で調整する方法がいいかなと思います
微粉量検証
C2MAXの微粉量を確認するため、以下の方法で検証しました。
▪︎豆を20gをグラインド
▪︎500~1400μmの篩(ふるい)にかける
今回は挽き目「20」の数値をチェックしてみましょう


C2MAX「20」の分布
▪︎1401μm以上:2.7g
▪︎1101~1400μm:7.5g
▪︎801~1101μm:4.2g
▪︎501~800μm:3.3g
▪︎500μm以下 :2.0g
多少の誤差はあるものの、BALMUDAミルの分布とほぼ同じでした。


他のミルと比較しても、BALMUDAミルやC2MAXの分布が独特なのがよくわかるな
グラインド速度比較検証
C2MAXの挽き目「20」で豆20gを挽いた際の速度を確認します。


結果、32秒で挽き切れました。
比較すると以下の通り
グラインド速度比較一覧
▪︎Q2(1Zpresso):41秒
▪︎BALMUDAミル :32秒
▪︎ポーレックスミル2:1分15秒
▪︎C2(TIME MORE):44秒
▪︎Zpro(1Zpresso):50秒
▪︎JPpro(1Zpresso):30秒
▪︎スマートG(HARIO):2分30秒
▪︎栗子X(TIME MORE):1分30秒
▪︎C40(COMANDANTE):1分4秒
▪︎C2MAX(TIME MORE):32秒
こちらの結果もBALMUDAと同じで、手挽きミルの中でもトップクラスの速度を誇ります。


C2よりも軸が太く安定感があるから挽きやすいんですよね
またBALMUDAミルよりグリップに勝り、余計な力も必要としない点も素晴らしいです。
TIME MORE「C2MAX」の評価
メリット・良い点
▪︎微粉が少なくクリアに仕上がる
▪︎グラインド速度が速い
▪︎分解清掃が簡単
▪︎グリップ力が高く挽きやすい
▪︎3~4杯分を一度に作れる
C2MAXは従来のC2に比べて速度が上がり、クリアな抽出に向いている印象です。


元々のグリップ力の高さもあり、他社の類似品には無い圧倒的な強みがあります。
増量して用途の幅も広がったし、言う事ないで
速度も上がってるから、大人数に対してコーヒーを振る舞いやすいですね!
デメリット・気になる点
▪︎極細挽きには対応できない
▪︎金属の感触が苦手な人には向かない
▪︎ハンドルが少し安っぽい
性能面では言うことがないですが、外観や感触については好みが別れると思います。


正直鉄臭いと感じることはありませんが、金属の塊を握るので気になる人もいるかもしれません。
また、ハンドルには樹脂が多く使われているため多少安っぽさを感じます。


まぁ廉価版モデルやからそうなるわな
安さと性能の両立を考えるなら、妥協できるポイントかなと
C2MAXをオススメしたい人
▪︎抽出の準備を素早く行いたい
▪︎浸漬式でコーヒーを淹れたい
▪︎紅茶のようにクリアなコーヒーが飲みたい
▪︎コーヒーを振る舞いたい
増量したことで、ちょっとしたパーティーやイベントでも幅広く活躍できるのがC2MAXの魅力です。


従来のC2と総重量は30g程度しか変わらないので、持ち運びも難しくありません。


コーヒーメーカーで多杯抽出したい場合にも素早くグラインドできるため、忙しい朝にも役立ちますね
TIME MORE「C2MAX」レビューまとめ
C2MAXは簡単にいうと、BALMUDAミルの上位互換のようなミルです。


C2MAXの優れたポイント
▪︎容量が多いため幅広い運用が可能
▪︎グリップ力に優れ、浅煎りも挽きやすい
▪︎全パーツが交換できる
でも値段はバルミューダの方が上っていうね‥


入手困難なブランドならいいですが、タイムモアは日本向けの展開が手厚いのでC2MAXとの比較は避けられません。
ハンドルはバルミューダの方が高級感あって使いやすいので、ハンドルだけ販売したら人気が出そうですね!


どうしても合体させたいなら、BALMUDAミルと同時購入がお得!(嘘)


飽きたらplusシリーズに使用されるS2C刃を移植してBALMUDA plusでも作りましょう。
今日もコーヒー好きを楽しませてくれるTIME MOREに感謝です。


あなたも、C2MAXでスマートなコーヒーライフを目指してみませんか?
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