コーヒー沼の底からこんにちは!いつの間にかFELLOW信者になっていたこまめです
最近何かと器具関係でアツいFELLOW。
今年はOPUSが特にヤバいな!
驚異的な性能とコストパフォーマンスを両立した万能ミルOPUSは、家庭用ミルとしては文句無しのマシンです。
とりあえず家庭用の電動ミルで最初に選ぶならコレ!と言えてしまうくらい便利ですよね
今まで低価格帯の電動ミルで実現が困難だった広範囲の挽き目に対応できるという点で、あらゆる家庭用ミルを凌駕しました。
少し前に64mmのディスクカッターを搭載したOde Gen2が日本で登場したばかりでしたが、その話題が霞むレベルで凄いです。
じゃあこれからはOPUS一択なんか?
いいえ、Gen2も負けていません。
値段は6万円台とOPUSの約1.8倍の価格ですが、それに伴う魅力的な機能があります。
- グラインド速度が速い
- 100gまで挽ける
- 静電気が少ない
- ノッカーがついている
- 刃を変えられる
刃の交換は日本のメーカー保証対象外になるので覚悟が必要ですが、FELLOW本体のサイトにはSSPの刃が販売されています。
つまり刃を換装する事で、より細挽きに特化したグラインダーにもできてしまうポテンシャルを秘めているという事です。
また、100g挽ける点とグラインド速度の速さから挽き売りにも便利。
ホッパーを含めて全体的に凹凸の少ない構造だから、イベントとか小規模店舗には最適なんだよね~
業務用で使うと保証対象外になるから推奨はされてへんけど、よくイベントでは見かけるよな
今回はそんなFELLOW「Ode Gen2」の中挽きの粒度分布と微粉量をチェックし、過去作Gen1と比較しながら紹介します。
Gen1、Gen2共に0点調整済み。
ode gen2の挽き目表記について
ode gen2のダイヤルは1~11まであり、数字の間には2つ目盛りが割り振られています。
つまり1目盛りを1段階と数える場合は31段階あるって事やな
今回はダイヤルに数値が割り振られているため、数値を元に挽き目を紹介します。
この場合は「4-1」ということになりますね!
粒度検証方法について
こまめ家は現在、以下のポリシー・定義に従って検証を行っています。
検証した情報がどれだけ信頼に値するかは、ウチの取り組みをチェックして判断してな
- 中挽きにおける粒度分布
- 微粉量の測定
当記事では上記の内容の内、中挽きにおける挽き目の目安と微粉量を主に紹介します。
その他の検証値や分布の具体的数値は、BASEデジタルコンテンツをご覧下さい〜
中挽き目安・粒度分布検証
gen2の中挽きにおける粒度分布を検証した結果、下記のグラフになりました。
黄色・赤線はコマンダンテを用いた挽き目の基準値を示しており、緑の線がGen2の分布です。
粒度のバランスはコマンダンテの方が良いですが、711~850μmにおける粉量はGen2が非常に多い印象。
挽き目が上がる毎に1番粗い粉が増えやすいのはGen1と共通やな
Gen1との比較
Gen1とGen2でSCAのプロトコルに沿った挽き目を比較しました。
中挽きに特化しているGen1よりもGen2の方がバラつきが少なくなってるんやな!
数値で確認するだけでも、圧倒的な違いを感じさせますね
ただ、Gen2はGen1よりも幅広い挽き目に対応するよう作られているため、1段階毎の粒度の変動はやや大きめ。
結果的に中挽きの適正範囲は「6」~「7」の4段階程度でした。
市場だと挽き目が幅広い方がお得感あって売れるんかな
特化しても、マニアにしか売れなかったら台数確保できないですからね‥
微粉量検証
300μm以下を微粉とした場合、Gen2の微粉量は前モデルの Gen1と同程度。
全体量に対し微粉量は9~11%でした。
家庭用ミルではかなり少ない部類やな
幅広い挽き目に対応すると、途端に微粉が増える印象があるもんね~
個人的には安心したというか、嬉しい結果となりました。
Gen1の購入を断念して様子見していた方にとって、安心材料にはなりますね!
FELLOW「Ode Gen2」検証まとめ
というわけで、Gen2に関するメーカーの商品紹介に間違いはありませんでした。
粒度も範囲もしっかりと改善されており、明らかにGen1より良くなっています。
出始めの頃は「6万かぁ‥」と少し及び腰でしたが、使うほど評価が上がるんですよね
ぶっちゃけこれと同じパフォーマンスの家庭用ミルって今の日本に無いしな
家庭用ミルとは言えど、最初にお伝えしたように家庭以外の用途で使えてしまう点が個人的には評価が高い理由です。
むしろ家で1~2人用でしか使わない場合はオーバースペックかもとか思っちゃいますよね
家でエスプレッソやドリップを幅広く楽しみたいという人なら、OPUSがオススメよ~
しかし、64mmという刃のメリットを存分に享受したい人なら話は別。
SSPという様々な刃を開発するメーカーが、64mmのサイズの刃を多数販売しているからですね
FELLOW公式で購入できるのは多目的(MP)のみですが、理論上は他の刃も装備可能です。
勿論モーターへの負荷は未知数やから、遊んでぶっ壊したら終わりや
それを理解した上で、道なき道を進むのもロマンというもの。
刃を変更するだけでも刺激的な器具体験であり、コーヒーの楽しみ方は無限で多角的だと気付かせてくれます。
あなたはシンプルにコーヒーを楽しみますか?
それとも、刺激的なコーヒーの世界へ飛び込みますか?
道を極める第1歩として、Ode Gen2は相応しい役割を担えます。
ちなみに、いくつか購入できる手段はあるねんけどAmazonは保証関係が怪しいから自己責任でな
こまめ家であれば保証サービスもバッチリ対応しているので、安心して購入できます。
もしトラブルあった場合は、対処法とかも記事に積み上げできるからウチから購入してよね〜
というわけで今回のレビューは以上です。
他にもOde Gen2に関する感想や疑問、検証の要望があればコメントやSNSにお願いします。
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コメント
コメント一覧 (4件)
いくつか質問させてください。
電動グラインダーの買い替えを考えています。当初、私はハンドドリップしかやらないので、ハンドドリップに特化しているということでGEN 2の購入を考えていました。
高い買い物なので、しばらくはYouTubeなどで情報収集していました。
しかし、ほとんどの方は明らかに忖度が感じられるような、当たり障りのない中途半端なコメントが多く、参考になりそうもないものばかりで決められずにいます。
そこで質問なのですが、ほとんどの方が言われている「クリーンな味わい」というのがイメージできないのですが、極端にいうと「薄い」というような感じなのでしょうか?
また、GEN2は浅煎に向いていて、中~深煎りは向いていないというコメントが多いようですが、その通りなのてしょうか?
刃の違いはありますが、同じ豆を何の先入観もなく飲み比べた場合、GEN2 とOPUS ではどちらが美味しいと感じられますか?
何かヒントでも良いのでアドバイスいただけるとありがたいです。
コメントありがとうございます!
クリーンというのは、それぞれの方の解釈で誤った表現もございますので最初に定義しておきます。
クリーンがクリーンカップを指している場合、コーヒー豆が持つ風味特性をどの程度最後まで維持しているかを意味します。
薄さ・濃さを指す場合はボディの強度(intensity)の話になります。
例えば最初に明瞭なストロベリーフレーバーを感じるのに、飲み終えたらすぐにフレーバーが消えた場合は「クリーンではない」と言えます。
その前提でお話をすると、同じ粒度で他のミルと飲み比べするとボディの強度は薄く(軽く)感じます。
故に深煎りコーヒーでは、濃厚さを出したい場合に軽くなりすぎて「深煎りコーヒーが表現したいテーマに合わない」と結論づけられるのはわかります。
おいしさを比較した場合、豆によりけりになってしまいます。
OPUSでは酸の表現に限度がありますが、甘さやボディ感を感じやすく、明るい酸とスッキリしたボディを楽しみたい場合Odeが向いています。
以上の情報で参考になりますでしょうかm(_ _)m
面倒で変な質問に、とても解りやすく丁寧な解説ありがとうございます。
このお話を踏まえて、もう一つ面倒な質問お願いします。
ハンドドリップ中~深煎りにおいて、クリーンさとボディや甘さの両方を求めるとしたら、GEN2 とOPUS どちらがやりやすいですか?
引き続き変な質問ですが、どうかよろしくお願いいたします。
全部となると難しいですが、中〜深煎りであればOPUSがいいかと思います。
クリーンさについては正直Odeの方が上なのですが、比較的軽く感じる可能性もあるので中〜深煎であればOPUSが無難です。