2012年に中国で創業したコーヒー器具のメーカーです。
最近ではC3まで登場し、そのラインナップは更に増えています。
その中でも、今回は栗子G1plusというコーヒーミルに着目してみましょう。
見た目だけでなく刃も
E&B(Espresso&Brew)仕様になっています。
同じE&B刃を持つslim plusもG1plusとは異なる性能です。
そんなG1plusについて、実は過去に検証していました。
つまり、再検証です。
他のコーヒーミルの分布と比べながら、栗子G1 plusの性能を詳しく確認しましょう。
挽き目の目安・分布検証
同一の豆を用いて、最小粒度とそれぞれの抽出方法に適した挽き目を検証します。
▪︎C2(TIME MORE):T.M-C2
・通常版:N
・ロイヤルブルー:RB
・シャンパンゴールド:CG
▪︎C3(TIME MORE):T.M-C2
▪︎栗子X(TIME MORE):T.M-X
▪︎slim+(TIME MORE):SLIM-P
▪︎栗子G1(TIME MORE):T.M-G1
▪︎ポーレックス:PORLEX
▪︎Barista Pro(Zassenhaus):Z,H-BP
極細挽き・細挽き
▪︎豆量:10g
▪︎目開き:600/700μm
G1plusの細挽きの挽き目推奨は10クリックです。
後程、エスプレッソ検証でどこまで抽出適正か確認しましょう。
中挽き
▪︎豆量:20g
▪︎目開き:500/800/1100/1400μm
中挽きの定義は様々ですが、当サイトはカルディの挽き目「8」を基準にします。
数値的には平均的で、特に中挽きが苦手という印象はありませんでした。
VariaやBarista Proは細挽き寄りの性能なため、分布が大きく異なることがわかります。
粗挽き
▪︎豆量:10g
▪︎目開き:1400/1600μm
▪︎1601μm~:3.3g
▪︎1401~1600μm:2.2g
他のミルの数値と比較すると、少しバラつきがあるように感じます。
微粉量検証
▪︎豆量:20g
▪︎目開き:400μm
▪︎スクリーニング時間:3分
当サイトでは、400μm以下を微粉として扱います。
上記を踏まえて栗子G1plusの中挽き・粗挽きの性能をチェックしましょう。
ちなみに0.1gでもこれだけ違うので、案外軽視できません。
エスプレッソ抽出検証
▪︎機材:Francis Francis X3
▪︎粉量:16g
▪︎圧力:9気圧以上
▪︎抽出時間:20秒以上を目標
▪︎タンピング圧:10~15kg
▪︎バスケットサイズ:49mm
機材自体は優秀ですが、相応の性能を持つミルでないと抽出はできません。
そのため「8」クリックを中心に粉の比率を減らす形になるかと思います。
一粒の粉から出る成分量が増加するので、豆によっては抽出が難しくなるかもしれません。
グラインド速度比較検証
▪︎豆量:20g
▪︎挽き目:21
上記内容でG1plusの回転数とグラインド時間を測定します。
刃の形状が同じslim plusと比較すると、噛み込み量の違いで回転数に違いが見られます。
ドリップ検証
今回は協力を得て、以下3種をブラインドで3度味比較しました。
▪︎Zpro(1Zpresso):39クリック
▪︎JPpro(1Zpresso):80クリック
▪︎栗子G1(TIME MORE):21クリック
検証した結果、明らかに違いを感じたのはJPproでした。
逆に、G1plusとZproの違いは判定が難しかったです。
G1plusはボディ感が強くなるため、中~深煎り豆の方が向いているかもしれません。
TIME MORE「栗子G1plus」の評価
■挽き目の範囲:◎(極細~粗挽き)
■微粉量 :△(粗挽きの微粉が多い)
■挽き心地 :△(ハンドルノブが外れやすい/滑りやすい)
■メンテナンス:○(比較的簡単)
■粉砕速度 :○(やや速い)
■持ち歩き :△(やや重い)
G1plusは細挽き~中挽きに向いたミルという事がわかりました。
細挽きも早く挽けるので、個人的には細挽きレシピのドリップがオススメです。
栗子X liteをチェックする
2022年に登場した次世代のコーヒーミルがX liteです。
値段ではG1plusとほぼ同じで、単純な性能比較であれば圧倒的にXliteが有利。
浅煎りコーヒー好きなら、一度はチェックしておきたい器具です。
■挽き目の範囲:◎(極細~粗挽き)
■微粉量 :◎(非常に少ない)
■挽き心地 :◎(非常に良い)
■メンテナンス:◎(非常に簡単)
■粉砕速度 :△(やや遅い)
■持ち歩き :△(やや重い)
Q2をチェックする
1Zpresso社が販売するQ2は、高いメンテナンス性と広い挽き目が特徴的。
分解方法にも独特の機構があり、メンテナンス性についても非常に優れます。
■挽き目の範囲:◎(極細~粗挽き)
■微粉量 :○(少ない)
■挽き心地 :○(良い)
■メンテナンス:◎(2通りの分解が可能)
■粉砕速度 :○(速い)
■持ち歩き :○(良い)
Varia hand grinderをチェックする
G1plusを更に細挽きに特化させたようなミルです。
■挽き目の範囲:◎(極細~粗挽き)
■微粉量 :×(非常に多い)
■挽き心地 :△(硬い豆に弱い)
■メンテナンス:△(少し複雑)
■粉砕速度 :△(やや遅い)
■持ち歩き :○(良い)
この投稿をInstagramで見る
コメント