
コーヒー沼の底からこんにちは!こまめです!
SCAJ2024が終わってちょっと経ちました。


最後の思い出はJHDC2024のジャッジでした。





2023年はJCTCでブルブル震えてたのが良い思い出やな
皆さんは今年のSCAJにどんな思い出、或いは期待がありましたか?



今回はSCAJに行けなかった方のためにも、抜け目なく取材をして皆さんに情報を共有しますね!
その中でも、おそらく気になるであろう業務用のコーヒーミル達の詳しい現状をご紹介します。


前回の記事で電動ミルのオススメで挙げていた器具も出てきますが、アップデート情報もあるのでご期待下さい。





それじゃ早速行ってみよ〜
Lagom casa 65mm刃は2025年発売予定か?
今人気過ぎて入手困難なLagom casaの65mm刃は来年発売とのこと。





問い合わせもらう事もあるんだけど、casaは以前発売していたlagom miniとは刃が違うんやな
miniではmoonshine burrを使用していましたが、casaはOPTION-Oオリジナルの刃Mizenに変更されています。



という事はminiとは別物と考えていいのね~
また、R&Dの本田さんによるとcasaは浅煎りエスプレッソを挽く前提で作られているとの事。





今まで家庭用ミルでは歯が立たなかった領域のエスプレッソに挑戦しやすくなったんやな!
多くの万能系コーヒーミルで浅煎りエスプレッソの使用可否に悩まされていましたが、その心配も無くなりました。





浅煎りエスプレッソなら20万円くらい検討しないとダメだったもんね~
それが半分以下の価格で実現できるようになったというのは驚くべき事です。



これからもOPTION-Oの進展が楽しみですね!
Lagom P100とLagom 01の違いとは?
現状質問をもらう事が多いLagom P100と01の違いについて本田さんに聞きました。


そもそも、P100は販売が終了して01に切り替わるそうです。



lagom miniがcasaに入れ替わるのと同じ感じなんやな
そんな01の特徴はざっとこんな感じ。
- 刃が98mmではなく102mm
- アタッチメントで98mmにも変更可能
- 静電気除去装置が装備されている



この中でも今回は刃に着目して解説しますね!
01は刃の径が102mmというOPTION-O独自の規格になりました。



刃もOPTION-Oが作ったMizen burrが使われてるな



そういえば最近OPTION-Oが作り出したMizenって何が違うの~?
Mizenは一般的な鋳鉄刃ではなくステンレス鋼で作られており、独自の加工を施した刃です。





摩擦係数を減らして極限までフレーバーの損失を防ぐ目的らしいな



特に損失が起きやすいエスプレッソ挽きにおいて、Mizenの真価が発揮されそうですね!
このMizenの検証については、海外のサイトも参考にしています。
Light roast espresso is where the Mizens shine the most. I pull mainly 1:2 ratio shots, and I’ve found traditional timing to work best with these burrs. Shots are super sweet and well balanced, retaining a wonderfully creamy body without sacrificing clarity.
https://www.home-barista.com/grinders/option-o-98mm-mizen-burrs-user-experience-t89110.html
浅煎りエスプレッソは、Mizenが最も輝ける場所です。私は主に1:2のレシオで(エスプレッソを)ショットし、これらの刃が最も機能する習慣的な時間管理法を見つけました。ショットは非常に甘くてバランスが良く、(フレーバー或いは酸の)鮮明さを犠牲にせず、素晴らしくクリーミーなボディを維持しています。



ベタ褒めやな



MizenはOPTION-Oの目指すテーマを遺憾なく発揮している事がわかりますね
一方で「98mmの刃を替えて遊びたいんじゃい」という方も居るはず。


そんな方のために、98mm刃を装着できるキットも来年あたり発売するかもしれないとのこと。



とにかく、P100は希少品になるってことやな


P100を試したい方はこまめ家に是非遊びにきてください。
WPM ZP-1 高い利便性が好評
以前オススメ電動グラインダー6選でも紹介したWPMのシングルドースグラインダーZP-1がSCAJで好評な模様。


実際に触ってみて思った以上に便利ということがわかり、喜ぶユーザーが続出しています。



ワンタッチ分解が容易なことが差別化に繋がり、P64とは違った面で話題になりつつあるようですね



刃の交換が簡単にできるし、SSP用の対応ツールまであるのは嬉しいな
刃による味の違いを探求するのは、マニアックなホームユーザー層にとっては楽しみの一つと言っても過言では無いでしょう。





業務用なら、エスプレッソ用とドリップ用の2機で刃だけ変えて使い分けとかも考えられるな
現状はZP-1の専用替え刃のDLC刃というコーティング刃がフジ産業株式会社の公式サイトから購入可能です。


DLCはダイヤモンドライクカーボンの略称で、耐久性向上(最低3000kgに耐える)と摩擦熱の発生軽減でコーヒーの風味を保持することができるとのこと。



1日1kg挽くとしても8年保つってことか・・・
性能を存分に発揮するのであれば、やはり小規模店舗やイベントを想定して活躍させてあげるのがベストかもしれません。
また、ZP-1専用のベローも存在します。


使用しない際の蓋にもなる上、この規模のシングルドースグラインダーではあまり見かけない備品です。



横向きのフラット刃だと、やはり粉残りはしやすいのでベローの存在はありがたいですね
他にグラインダーに関する不明点などあれば、当店まで気軽にご相談下さい。




Varia VS6予約販売開始と性能が判明
VS3で爆発的に有名となったVariaから、新たに業務用グラインダーとしてVS6が12月頭にリリース予定です。





形はほとんどそのままな感じやな
見た目は似ていますが、その中身は大きく異なります。
- 消費電力300Wのハイパワー
- 刃が全8種類(予定)
- 500~1600RPMの変速設定可能
- 独特なノッカー機能有
- ベロアー前提の機構
- 高い静音性能



消費電力でいえば、P64と同じってわけか





変速機能も最近のミルには装備されてきてるもんね~
もはや機械的な性能については大差をつける事は難しいため、注目すべきはコンセプトでしょう。
刃が全8種類で付け替え可能
VS3の特徴といえば、刃を簡単に付け替えできる事です。





第一世代の時は付け替えに苦労したけど、第二世代からはキット化して手間が無くなったよな
VS6はVS3同様、刃を変更できる機能を持ち合わせています。





しかも、フラット刃とコニカル刃を入れ替えできるっていうのが衝撃よね~



VS3はコニカルだったのに対して、標準装備がフラット刃みたいですね


フラット刃もコニカル同様キット化されており、58mmという独自規格の径が特徴的。
一方でコニカル刃は63mmと倍近く大型化しており、従来の38mmよりも早く多くの豆を挽けるようになっています。





でもフラット・コニカル合わせて種類が8種以上ってなると悩むよな
ビックリドッキリ仕様でインパクト絶大ですが、業務用で頻繁に刃を変えるかは何とも言えません。





ユーザーの皆さんのご意見もコメントでお聞かせください!
ちなみに個人的には、換装して検証するのが非常に手間なので刃違いの個体を複数置きたいというのが本音です。



案件お待ちしてま~す(小声)
変速設定が可能
既に目新しい機能ではなくなってきましたが、VS6は500~1600RPMの間で速度調整が可能です。


ここで特にお伝えしたいのは、コニカルだと早い回転数では使用できないという点です。



確かにフラット刃では変速できるけど、コニカルの電動ミルで変速できるヤツは見たことないしどうなるかわからんな
VS6の場合は早すぎると豆を弾いてしまい挽けなくなるリスクがあるため、最低回転数の500RPMがオススメとのことでした。





VS3が190RPMらしいから、最低速度でも倍以上早くなってるね~



コニカル刃についてはまだ試作段階みたいなので、もしかしたら少し噛み込みが良くなるかもしれませんね
独特なノッカー機能
ミルに付着したコーヒー粉を除去するために重要なノッカーがVS6には装備されています。





え?どこ?



このノズルを引っ張るんですよ


ピローンピローンと引っ張れるという独特の機構が、何故か面白い。


初見だったら絶対に2度見するので、お客様に見えるように配置するだけで会話が弾むかもしれません。



無駄に引っ張ってしまいそうな中毒性がありますね・・・!
ベロー前提の機構
VS3が人気になった理由として、ベローの存在も大きかったと思います。





今までの電動ミルって、中開けて掃除するしかないって感じやったから感動したよな
正直実用性関係なく、心理的な面でもこういったオプションの存在は非常に重要な要素とも言えるでしょう。



ともかくVS3ではこのベローが大活躍し、中にはベローの上に蓋を置いてそのまま使うというユーザーも多く見受けられましたね
そしてVS6はというと、、、





あ、もう乗せる前提やんこれ



VS3ではベローの上に蓋を乗せると、何かの拍子にポロッと金属製の蓋が落下してケガをするリスクもありますからね
VS6では蓋をホールドする形になったことで、ベローをつけたままコーヒーを挽くことができます。





こういった気遣いが垣間見えるアップデートがVariaのいいところよね~
高い静音性能
イベント時は周囲の騒音もあったので改めて検証が必要ですが、明らかに稼働音は静かでした。





起動してるのかどうかすらわからんかったよな



これらも最近の電動ミルでは当たり前になりつつありますね
また静音性が高くても甲高い音が響くのも苦手という方もいるため、敢えて低速回転を選択するケースもあります。


低速グラインド+コニカル刃で最大限の静音性を獲得できる可能性があるので期待できそうです。



静かな雰囲気を意識した店舗にいいかもね~
まとめ
というわけで、SCAJ2024の電動ミルアップデート情報でした。



Varia VS6については発売時期もほぼ確定やからワクワクするな





価格帯も165,000円(税込)と20万円台の64mm電動ミルとは別路線なのもいいですね
現在充足しつつある電動ミル界隈の新しい選択肢として切り込めるので、この価格帯はVS6が基準になりそうです。







あとはCasaの65mm刃がいつ入るかで、戦況も変わりそうやな





10万円前後で浅煎りエスプレッソも可能な電動ミルとなると、他企業も次のコーヒーミルをどうするか頭を抱えそうですね
皆さんはどんなコーヒーミルに期待していますか?



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