電動グラインダー・コーヒーミルの選び方はココをチェック!オススメのポイントをプロが解説!

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こまめ

コーヒー沼の底からこんにちは!こまめです!

当店はあらゆるコーヒーミル・ドリッパー・ケトルを取り揃えたコーヒー器具の比較体験ができる研究・トレーニング施設です。

たろ

ドリップ・焙煎・センサリートレーニング何でもできるで!

当店は店舗を構えるロースター・バリスタをはじめとして焙煎理論や抽出理論についてマンツーマンで教える事がほとんど。

現在はオンラインでも焙煎指導を予約制で承っています。
こまめ

大会選手や審査員としても活動しているので、最新の情報を常にお伝えしています!

こまめの実績はコチラ!

そんな中でも当店のルーツとなるのがコーヒーミルの比較と検証です。

現在ではEK43・EG-1・Lagom P100も店舗に配備し、業務用グラインダーの比較すら可能にしました。

たろ

店内設備だけで大会開けるよな

こまめ

スポンサーとして貸し出しもできるので、ご興味あればお声がけくださいね!

そして現在相談を多く頂くのが家庭用と半業務用レベルの電動グラインダーです。

み〜ま

相談内容の多くは「コーヒーミルを選ぶにはどこをチェックすればいいの?」って話よね~

こまめ

今や電動ミルの価格帯も3~20万円でのラインナップが充実してきたので、選択肢が多い分悩みも増えましたね

そして当店で様々な電動ミルを比較する中で、本当に重要だと思える要素がようやく見えてきました。

  1. 価格
  2. 機能面の違い
  3. 拡張性の有無
  4. 故障時のサポート

今回は一般的な内容から一歩進んで、電動ミルの選び方について詳しく解説します。

目次

コーヒーミルの価格相場について

2024年時点で日本の代理店を通して購入可能コーヒーミルのザックリした価格範囲は手挽き・電動で以下の通り。

コーヒーミルの価格相場の範囲
  • 手挽きミル:3,000~70,000円
  • 電動ミル:20,000~70,0000円
たろ

こう見ると値幅がヤバいな

こまめ

手挽きの方は値上がりしたコマンダンテC40が引き上げていますね

この中でも、電動ミルで当店に相談を貰う事が多い価格帯は30,000~200,000円程度です。

み〜ま

開業のスタートアップとかイベントでの用途が多いね~

もちろん小規模店舗なら30,000円のミルを頑張って使う事もできますが、求める内容によっては桁1つ変わります。

こまめ

自分が求めている機能だと、どの程度の価格が妥当なのか知っておくのは重要ですね

たろ

性能が追いつかなくて早期破損したり、不要なスペックのミルを買うかもやしな

では、何に注目していくべきか次に紹介していきます。

機能面の違い

コーヒーミルで多くの方が気にしているのは、味や粒度といった情報です。

しかし、ハンドドリップ大国の日本においては重要性が低い情報だと現在は感じています。

たろ

ハンドドリップは抽出効率を左右する要素が粒度以外で多いから、極論どんなグラインダーでも美味しく抽出できるな

しかも、現在はコーヒーミルの進化が著しく刃のOEM技術も進んでいる事から、大きな性能差を生むことは困難です。

では、本当に電動ミルで気にするべき機能は何かチェックしてみましょう。

機能面でチェックすべきポイント
  • 対応できる挽き目の幅
  • モーターの性能
  • 掃除のしやすさ
  • グラインドの早さ
  • 一度にコーヒー豆を挽ける量

対応できる挽き目の幅

コーヒーミルの性能をチェックする際には粒度の均一性よりも、対応できる幅を勘違いしない事が最も重要です。

特に致命的なのが、ドリップ用でしか使用できないミルを極細挽きできると勘違いしてしまう事でしょう。

例えば小さいポルタフィルターサイズ限定でギッチリ詰め込めばエスプレッソ抽出可能なども同様です。

または、激しい個体差によってある個体は挽けて一方の個体が挽けないという現象もあります。

み〜ま

もし心当たりあるコーヒーミルがあればコメントでこっそり教えてね〜

これらを防ぐためにも、エスプレッソ用の挽き目を希望する場合はギリギリではなく余裕で挽けるものを選ぶべきです。

たろ

最低でもOPUSみたいに「9気圧のエスプレッソマシンを想定してる」ってメーカーが断言してないと信用できひんな

よく「極細~粗挽きまで対応」という文言は多くのコーヒーミルに用いられますが、大抵は具体性がありません。

み〜ま

どんなレベルのエスプレッソマシンを想定しているのか、書いていない場合は問い合わせとか確認を取った方が無難かな~

また、万能である事が決していいわけではありません。

特定の挽き目に特化する分、均一性やコスト面・その他の性能に優れる等で優位になる可能性があります。

たろ

現実的に考えてフレンチプレスとかエスプレッソを淹れる機会があるか、しっかり考えなあかんな

モーターの性能・パワー

電動ミルをチェックする中でも、故障にも繋がる重要なパーツがモーターです。

たろ

でも実際の耐久性を推し量るのは難しいよな

一応モーター毎に寿命の目安はありますが、コーヒーミルのように局所的に高い負荷をどれだけ与えるかで寿命は変わります。

モーターの事を知りたい方はコチラ!

特にグリースやコンデンサなどは、温度が上昇する事で寿命がどんどん短くなるとのこと。

たろ

つまりイベントとかで無茶させると、その場は乗り切っても後に響くんやな

なので機材の説明書にも「連続推奨グラインド時間」等の名称で目安が記載されています。

み〜ま

という事は、お店とかイベント規模で電動ミルを使う場合はどれくらいの頻度で提供するか考えないといけないのね~

逆に頻度が少ない場合は、理論上は店舗でも家庭用ミルを使えるということです。

たろ

もちろん保証とかも関わってくるから、業務で家庭用ミル使う時は注意してや

また、エスプレッソ挽きなどをお考えの方はモーターのパワーについても考える必要があります。

み〜ま

浅煎り豆を極細挽きしたいって人も少なくないからね~

こまめ家には硬度計がありますが、硬度70という生豆レベルで表面が硬い豆は要注意です。

こまめ

一気に投入すると安全装置が働いて停止したり、モーターの軸部分が破損したりしますね

そのため、浅煎りエスプレッソを淹れたい場合は必然的に業務用クラスのグラインダーを求められます。

たろ

安心できるレベルを求めるなら20万円前後のグラインダーやろなぁ

メンテナンス・掃除のしやすさ

業務用でも家庭用でも、掃除が簡易である方が嬉しいのではないでしょうか?

たろ

性能も大事やけど、利便性も気になるよな

性能の進化が著しい現在では、大きな差異を生み出す事は非常に難しいと言えます。

こまめ

そこで創意工夫を凝らして差別化できるのが利便性という事ですね!

特に先行して革新的な機器が生み出された時、後発で似たような性質の製品が登場する事があります。

たろ

今なら64mmのフラット刃を使った電動ミルが流行してるよな

み〜ま

性能がほぼ同じ、価格もほぼ同じだったら先に出した方が有利だよね~

となると、後発品は価格帯を下げたり先発品の課題点を解決する等の工夫で差別化を図る必要があります。

中でも分解が簡易である事や、掃除がしやすいというポイントは非常に訴求力が高いです。

たろ

代表的なのはPhilosとかZP-1やな

こまめ

工具なしでワンタッチ分解は、多少の性能を犠牲にしたとしてもメリットの方が上回りますね

グラインドの早さ

電動ミルを選ぶ時にストレスに直結するのがコーヒー豆を挽く早さです。

こまめ家ではCOEカッピング会にて短時間に30カップ分挽く事もあるため、挽く速度が遅いと時間が押してしまいます。

み〜ま

連続稼働時間も伸びるからモーターの負荷も気になるね~

カッピング会に持って行けるくらいの規模感と早さ・耐久性を考慮して、現状こまめ家ではMAZZER「Philos」を使用しています。

2024年9月に台湾COEカッピング会でPhilos使用
こまめ

イベントや業務の内容によって、どの程度のスピードが必要か概ね確認しておいた方がいいですね!

たろ

逆に速度を求めない場合は、選択の幅が広くなるって事やな

一度にコーヒー豆を挽ける量

店舗を運営する場合や、水出しコーヒーを作る際にストレスに影響するのがコーヒー豆を挽く量(ドース量)です。

最近はシングルドースという一度に使い切る豆だけを入れるスタイルが主流のため、コンパクトでスタイリッシュな電動ミルが人気です。

しかしながら、一度に多量の豆を挽く事ができないという弱点も持ち合わせています。

たろ

大抵30~40gくらいの粉受け容量しかないもんな

一応純正ではない粉受けで連続挽きする等の対処法はありますが、製品の雰囲気に合致せず折角のスタイリッシュさも失われます。

み〜ま

粉受けによっては静電気で粉まみれになるしね~

コーヒーを多量に挽きたい場合は、ホッパーと粉受けの容量をチェックしておきましょう。

たろ

一応粉受けの容量だけで言えば、FELLOW「Ode Gen2」はギリギリ100g挽けるよな

静電気も比較的少なめでグラインドも早いため、水出しコーヒーをよく作る方には家庭用として最適かもしれません。

拡張性の有無

今後電動ミルや手挽きミルでも期待できる要素は拡張性ではないかと考えています。

拡張性と言えば最近登場したコマンダンテの折り畳みハンドルが記憶に新しいです。

これは現状で「少ない」と感じるポイントです。

電動ミルも現在の手挽きミル同様に、開発が進み過ぎて革新性が感じられなくなるかもしれません。

たろ

2024年時点で、みんな64mmのミルと刃で殴り合ってるもんな

そんな中で、ユーザーの声を聞き取って機能を拡張できるミルは差別化に繋がると考えています。

例えば、Varia「VS3」は刃を4種類も交換できるという点で一気に人気になりました。

み〜ま

その後、追加で新しい刃も出たよね~

VS3専用替刃 ultra burrの商品ページもチェックしたい方はコチラ!
たろ

交換が楽になるようにキット化してたし、ユーザーの声を素早く反映してたな

このように継続的に楽しめる工夫は、高額帯ミルの差別化において重要な要素になってくるはずです。

こまめ

個人的にはコマンダンテみたいに、各所パーツ交換で見た目や性能をある程度好きに変えられるのが理想ですね!

故障時のサポート

高いミルやマシンを買う時に一番気をつけておきたいのがサポートです。

こまめ家でもAillio購入者の故障時対応サポートも行っています。

海外製の場合、故障や修理対応できる代理店が日本に無いと手続きに苦労します。

たろ

日本語対応してないとか、海外発送とかの壁があるから「もういいか‥」ってなりそうやしな

こまめ

大前提として日本に代理店が存在する事は確認した方がいいですね

その上で、下記の点は把握しておく事をオススメします。

サポート体制のチェックポイント
  • 代理店・メーカー・商品の存続性
  • 故障時の代替機の有無
  • 保証範囲
み〜ま

その商品を扱うメーカーや代理店が存続するかって結構大事よね~

代理店やメーカーが取り扱いを辞めれば、場合によってはサポートを受けられなくなるかもしれません。

たろ

販売終了してもサポートは継続するって企業もあるけどな

ただし他の家電と同様に部品製造は終了するため、部品が無くなれば修理ができない可能性はあります。

こまめ

設立して間も無い企業や、今まで開発した事がないジャンルの製品であれば、そこに投資するのかどうか慎重に判断して下さいね!

また、保証対応については説明書に記載されている注意点をチェックしておいて下さい。

み〜ま

家庭用ミルだと、家庭用の用途以外で使用したら保証対象外になるとか書いてるよね~

まとめ

というわけで、電動ミルの選び方については以上です。

たろ

よくミルの相談貰うけど、最近はオーバースペックなものを検討するユーザーが増えてる気もするな

み〜ま

20万円のミルを検討している方の話を聞いてみたら、8万で済んだとかあるもんね〜

よくよく考えれば、本来コーヒー豆を粉にする事が目的の器具です。

コーヒー豆を挽くだけのマシン(60万円)

毎回挽き目が大幅に違う等は安定抽出に問題が出ますが、最低限の精度さえあれば思い通りのコーヒーを抽出できます。

たろ

要は他の器具や知識にもお金をかけなあかんから、ミルに固執せんでええって事やな

もちろんスポーツカーや時計のように、自分の好みを優先するのも自由です。

こまめ

今回ご紹介した選び方と好みで、あなたの理想の電動ミルを見つけてくださいね!

み〜ま

コーヒーミルの比較セットもあるからチェックしてみてね~!

たろ

気になってるコーヒーミルや教えて欲しい事があったら、コメントかDMよろしくな!

問い合わせ先・リンク一覧(クリックするとリンク先へ移動)

それではまた次回の記事でお会いしましょう。

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