どうも!OPTION-O中毒のこまめです!
超高性能電動ミルといえば、OPTION-Oのlagomシリーズの名前は間違いなく目にするはず。
現状だとP64とminiがたまに販売されてるよな
で、こまめ家もコツコツと集めてようやく揃える事ができました。
まだP100とかいう化け物が控えてるんですけどね‥
そんなlagomシリーズの中でも、比較的買い求めやすいのがminiです。
値段的にはカリタ「ネクストG」やフジローヤル「R220みるっこ」より少し高い程度。
どんな違いがあるの~?
- 電動ミルの中でも最小クラスの大きさ
- 本体内部の粉残りが少ない
- あらゆる挽き目に対応可能
- 無段階調整で直感的な操作が可能
- 100~240Vの電圧に対応可能
小さくて何でも出来る万能さとパワーがあり、スタイリッシュな見た目も含めて魅力的なコーヒーミルです。
最近は5~7万円で似たミルも増えましたが、lagom miniのようなデザインは唯一無二。
でも、何で2つも持ってるんや?
実は、刃が違うんです。
lagom miniには「obsidian burr」と「moon shine burr」の2種の刃が存在していました。
2022年でobsidianは廃盤となり、2023年以降の販売はmoon shine一本になります。
今の時代に合わせて、より浅煎りを楽しめる刃に変えたのね~
そんなlagom miniのmoon shine burrは、obsidianとどの程度違うか気になりませんか?
今回はmoon shineとobsidianの中挽きを比較し、どのような抽出に適しているかチェックします。
OPTION-Oとは?
OPTION-Oはオーストラリアメルボルンを拠点とする企業です。
コーヒーの聖地といえばメルボルンって聞くよな
OPTION-Oはその中でもコーヒーグラインダーの製造を主としています。
コーヒー器具だけでやっていける企業って凄い~
2016年創業という事で、設立から間もなく超高性能グラインダーを作ったのが驚き。
中でもlagom P64は、斬新なデザインと画期的な機能で個人・店舗問わず大人気。
これからもどんなグラインダーが出るのか、期待大ですね!
Moon shine burrとは?
lagom miniにはObsidian burrと Moon shine burrの2種の刃がありました。
実はそれ以前にも38mmの小さい刃とかもあったんやけど、随時アップデートしてるんよな
ちなみにObsidian burr版は2022年12月末で生産終了。
OPTION-Oによると時代に合わせて、より適した刃を選択したとのこと。
具体的な違いについては、公式サイトで以下の内容が記載されています。
Obsydian Burrs: For espresso and filter, higher body, medium clarity with slightly more blended cup profile (relative to Moonshine)
Moonshine Burrs: For filter and espresso, juicier, higher clarity, medium-high body
https://www.option-o.com/faq-lagom-mini
ObsydianBurrs:エスプレッソとフィルターの場合、より高いボディ、ややブレンドされたカッププロファイル(Moon shineと比較)で中程度の透明度。
MoonshineBurrs:フィルターとエスプレッソ用、ジューシー、高透明、中高ボディ
説明ではObsidianの方がボディ感があり、複雑な風味を表現できるとのこと。
一方でMoon shineは説明が少ないですが、クリアで鮮明なテイストを表現できるため、浅煎りのスペシャルティに向いていると言われていますね
これで粒度分布に明確な違いがあれば、他のミルも浅煎り向きかどうか判断できる材料にもなるかもしれません。
lagom miniの挽き目設定について
lagom miniの挽き目の設定方法や定義について、こまめ家で独自のルールを設けました。
黒は数字が振られていたのですが、今回入手したモデルは数字の割り振りがありません。
区別のため「大目盛」「小目盛」と記載します。
しかも「カチカチ」と挽き目の段階を音で把握できるクリック式ではありません。
そのため、正確な挽き目をお伝えする事が難しいですね
一応大目盛の上側に一つだけ「○」が印字されており、挽き目の基準を設定する手がかりとして使えそうです。
上記の内容を踏まえ、検証にあたって以下の定義を設けました。
- 刃の接触音がした時点から最寄りの大目盛りまで戻した挽き目を「0」とする
- 大目盛りを起点にし、小目盛り1つ分を「○-1」と考える
- 挽き目の表記は0点から数えた数値とする
こまめ家が扱うlagom miniは、締め切った位置に近い大目盛が「○」から数えて右に4つ隣でした。
つまりそこが0点(原点)になるってことやな!
ただ、今がどの挽き目かを瞬時に判断するのは困難なため、0点に小さいシールを貼りました。
見た目を損なわないよう黒のシールを選んだよ~
0点確認に困っている方はこちらのマスキングシールをオススメします。
シールを貼った挽き目から一周すると挽き目「10」になるので、これなら確認が容易。
恐らく0点には個体差があるかと思いますので「自分の持っている個体はこうだった」というのがあれば教えて頂けますと幸いです!
検証方法
今回の検証方法は、中挽き・微粉量測定の2通り。
中挽きの目安は下記の記事で定義化してるので、ご参照下さい!
こんな感じで、粒度分布の右欄に目安を書いてるから参考にしてね~
また下記の検証結果から、常に同じ豆を使用するようにしています。
何でこまめ家はマイルドカルディ使ってるん?
カルディが優秀な業務用ミルのDittingを使っていて、その挽き目を目安に検証したいからですね
「lagom mini」中挽き目安・分布検証
moon shineの粒度分布を検証した結果、以下の数値が得られました。
この結果をobsidianと比較すると、以下の通り。
根本的にグラフの形が違うな
一目で、moon shineの方が細かい粉が少ないことがわかります。
しかも、コニカル刃の電動ミルの中でもmoon shineの粒度分布は例に見ないほど整っていますね
試しにコマンダンテと比較してみると‥
え?ほぼ同じ!?
手挽きミル同士ならわかりますが、まさか電動コニカル刃がここまで到達するとは思っていませんでした。
もしかすると、電動版コマンダンテ登場かもしれません。
風味比較については、後程YouTubeでチェックできるようにしているので、是非ご視聴ください。
微粉量検証
moon shineの挽き目「15」で微粉量をチェックします。
obsidianでは多かった微粉量ですが、手挽きミルと同程度になりました。
まさか刃が違うだけでこんな変わるなんて衝撃やわ‥
電動コニカルはどうしても粒度が細くなりがちなイメージでしたが、moon shineはそんな思い込みを払拭しましたね
OPTION-O「lagom mini」検証まとめ
moon shine burrの存在は、電動コニカルグラインダーが抱える悩みを解決してしまうかもしれません。
どの電圧にも対応できて、手挽き高級ミルに並ぶ粒度の万能小型電動ミルってエグいで
これがみるっこやネクストGに近い価格帯というのは、脅威としか言えませんね
小型で持ち運びもできるため、小規模イベントであれば難なく活躍できます。
- コーヒーの美味しさを知って欲しい
- 手軽なマシンで間借りカフェがしたい
- 知り合いの家で美味しいコーヒーを淹れたい
そんな要望を、lagom miniは叶えてしまうでしょう。
というわけで、今回の検証は以上です。
肝心の味についてはYouTube LIVEにて比較検証しているので、チェックよろしくやで
良ければ、チャンネル登録・高評価もお忘れなく~
それではまた次回の検証でお会いしましょう。
コメント
コメント一覧 (6件)
結果。データ的にも味覚的にもラゴムミニは電動版コマンダンテということですね!笑
もっと味のわかる人が飲み比べると変わるかもしれませんが、様々なミルで飲み比べした中では違いはわかり辛い方だと思いました^_^
こまめ様のおかげでlagom mimiを選ぶ事が出来ました!昨日届いて飲んでみましたが、本当に味が変わるんですね。エグ味がなくなって濃いけどスッキリ飲みやすくなりました。先代のグラインダーも安くはなかったので買い替えには勇気が入りましたが本当に気に入ってます。
満足できる製品に出会えたようで、とても嬉しいです!僕も励みになります(^O^)
不明点などあれば検証するので、お気軽におっしゃって下さい!
一つ疑問に思ってたのですが、粒度の計測をした後、最適な粒度だけでコーヒーを入れたらめちゃくちゃ美味しいコーヒーになるのでしょうか?あるいは複雑さがなくなってベストな美味しさでは無くなるのでしょうか?もし検証頂ければ面白いネタかな、と思いました。急ぎませんのでご検討いただければと思います。
リクエストありがとうございます!
それは僕も疑問に感じていました。
先にはなりますが、いずれ検証していきたいと思います!