今回はリクエストがあったので、ミル対決をしたいと思います。
TIMEMORE「栗子C3」
TIMEMORE「slim plus」
そんなC3と比較するslim plusも、負けず劣らず優秀なミルです。
今回はこの2つの性能を検証し、動画にまとめてみました。
当記事では、動画では紹介しきれない数値情報や詳細な解説をしていきます。
重量の比較
重量が重いと、グラインド時の手の疲れや持ち運びに影響します。
重さで比較した場合、slim plusはC3よりも40g程度軽いです。
またペンライトのような細身形状のため、バックのホルダーにも入ります。
豆の入れやすさ
豆の入れやすさは、コーヒー抽出のストレスに影響します。
この点においてはC3の方が幅が広く有利です。
一方でslim plusは細身のため、一度に入れる豆量が制限されます。
slim plusに合うものを探すか、手で覆うなどで対処する必要があります。
容量の比較
一度に多くの豆を必要とする場面では、大容量であるほど良いです。
![](https://seikatu-goods.com/household/wp-content/uploads/2021/07/水出しコーヒー4-269x300.jpg)
豆の体積で多少前後しますが、当サイトでは中煎りのブレンドで測定します。
その結果、以下のような結果になりました。
・slim plus:21.6g
C3の方がやや多く、大型の深煎り豆でも最低20g以上は挽けます。
![](https://seikatu-goods.com/household/wp-content/uploads/2022/08/B6CCE593-4164-4FC9-87DC-D40C4F7A55F3-300x166.jpeg)
挽き目の範囲
slim plusとC3では、それぞれ粒度の範囲が異なります。
▪︎栗子C3:極細~粗挽き
slim plusもそこそこ細いですが、エスプレッソ用には不向きです。
51mmの小さいフィルターでも、タンピングが弱いと圧力が適切にかかりません。
一方C3は58mmのフィルターでしっかり抽出可能です。
粒度分布比較
中挽きで比較すると、slim plusとC3の分布は以下の通り。
一方粗挽きについては同程度の性能です。
微粉量比較
微粉量は、成分の出やすさや抽出速度などに影響を与える重要な指標になります。
![](https://seikatu-goods.com/household/wp-content/uploads/2022/03/B17333E2-498D-4D57-998B-6BD9C63E9B4A-300x225.jpeg)
逆に粗挽きについてはC3の微粉は少なく、同程度のレベルということがわかります。
挽き心地の比較
栗子C3の優れた点
C3の弾き心地は、数多くのミルの中でもトップクラスです。
その秘密はボディの凹凸。
凸凹が手にフィットし、本体そのものが強力なグリップの役割を果たします。
slim plusの優れた点
slim plusもC3同様の加工が施され、強力なグリップが特徴的。
この加工により、元々強力なグリップが凶悪なレベルに達しています。
更にslim plusの形状は細長く、手の小さな人でもしっかり握れます。
一方で構造上はとても挽きやすいですが、硬い豆には注意が必要です。
柔らかい豆にめっぽう強いですが、硬い豆の時は工夫が必要です。
グラインド速度の比較
忙しい人にとって、コーヒー豆をいかに早く挽けるかはとても重要です。
この点においてslim plusは栗子C3よりも噛み込み量が多く早く挽けます。
全手挽きミルの中でもトップクラスの速度で、JPproに次いで早いです。
メンテナンス性の比較
C3とslim plusはパーツ構成が同じです。
↓動画参照↓
![](https://seikatu-goods.com/household/wp-content/uploads/2022/07/B2670B4C-1FA2-4895-9250-00EF7D1DA734-300x225.jpeg)
他の相違点については、個別に解説します。
栗子C3
▪︎軸
▪︎ワッシャー
▪︎バネ
▪︎内刃
▪︎ダイヤル盤
▪︎調節ネジ
栗子C3は非常にシンプルな構造です。
気になる点を挙げるとすれば、フレームに粉が残る点です。
ほぼ影響は無いですが、完璧に清掃したい方は気になるかもしれません。
風圧で粉を飛ばすので、ブラシが届かない箇所をフォローできます。
slim plus
▪︎軸
▪︎ワッシャー
▪︎バネ
▪︎内刃
▪︎ダイヤル盤
▪︎調節ネジ
パーツ内容は同じですが、バネだけ上下があります。
また、余分なフレームが無く清潔にしやすい点が優秀。
ブラシ素材も柔らかく、製品に傷をつけない点も優秀です。
コーヒーミル評価まとめ
TIMEMORE「slim plus」
▪︎挽き目の範囲:○(細~粗挽き)
▪︎微粉量 :◎(少ない)
▪︎挽き心地 :◎(良い)
▪︎メンテナンス:◎(簡単/狭い/清潔)
▪︎粉砕速度 :★(非常に速い)
slim plusは総合的に見て、完成度が非常に高い手挽きミルです。
また、実は小型モデルnanoのハンドルも装備できます。
↓更に詳しい紹介はコチラ
TIMEMORE「栗子C3」
▪︎挽き目の範囲:◎(極細~粗挽き)
▪︎微粉量 :○(やや少ない)
▪︎挽き心地 :◎(良い)
▪︎メンテナンス:○(簡単/コツが必要)
▪︎粉砕速度 :◎(早い)
優れた挽き目の範囲と挽き心地は、C3の強力な武器です。
更に詳しい紹介はコチラ
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コメント
コメント一覧 (3件)
分かりやすい比較ありがとうございます。どちらかを購入検討中なので助かります。
最近slim plusの後継機種として、c3と同じ刃で本体サイズはslim plusと同じ「slim3」というのがあるみたいなのですが、レビューまたは使用されたことありますでしょうか?
今回の比較のいいとこ取りになってないかな〜と期待しているものの、何故か検索してもSNS、WEBサイト、YouTubeどこにも情報が載っておらず。。。
ご質問ありがとうございます!slim3は所持していますが、正直plusと性能差があまり感じられませんでした。エスプレッソもC3のようには出来ず、どちらかというとドリップ向きな性能です。
超貴重な情報ありがとうございます!!
性能差ないんですね…!
まぁC3と同じ刃なら部品販売はこっちの方が長続きしそうなので、それほど性能変わらないならメンテ性考えてslim3買っとくべきなんですかねぇ。
参考にさせていただきます。