世界最高峰のミルと名高いCOMANDANTE(コマンダンテ)C40
多くのコーヒー好きが絶賛するミルで、登場して8年以上経過した現在でも人気です。
近年はMAZZERやTIMEMOREなど競合先が増えて、悩みますよね
そんな中、コマンダンテから「C40 MK4」が登場しました。
前モデルMK3のマイナーアップグレードモデルで、中身にほとんど変化はありません。
ですが、MK4になってからコマンダンテばかり使っています。
性能面では他社のミルも負けてないけど、めっちゃ使いやすいんよな
というわけで今回は、未だに最高峰と言われるコマンダンテの良さについてご紹介します。
検証結果を元に「C40 MK3」との違いも書いていくね〜
COMANDANTE(コマンダンテ)とは?
コマンダンテはドイツのブランドで、元々コーヒー好きのエンジニアBernd Braune氏が立ち上げました。
コーヒー畑出身やなくて、エンジニアなんか!
「こんなミルがあったら良いな」をエンジニア目線で実現した究極のミルだったんですね。
そんな2013年から登場したコマンダンテは瞬く間に有名になり、今では世界最高峰と言われています。
COMANDANTE「C40 MK4」の基本情報
▪︎名称:C40 MK4
▪︎容量:40g程度
▪︎重量:581g(ハンドル込/樹脂粉受け)
▪︎寸法:(高さ)15.2cm(直径)6.1cm
▪︎ミル刃:コニカル刃(ニトロ・ブレード)
▪︎挽き目:35段階程度
C40はMK3.MK4共に背が低く横が太めの構造です。
安定感があり、倒れる心配がありません。
ハンドル装着時の高さもあまり変わりませんね
また、粉受けの軽量化により50gほど軽くなりました。
ペットボトルよりも僅かに重い程度まで軽くなったんやな
高級ミルの中でも比較的軽量なので、扱いやすい部類といえます。
COMANDANTE「C40 MK4」の特徴
取り回しの良い粉受け
MK4の大きな変更点の1つに、粉受けの材質変更があります。
従来のMK3は粉受けがガラス製で、重さや破損等の心配がありました。
それがポリマーガラスに変更になったんやんな
強度と重量の課題を解決した上、掃除も楽になりました。
従来のガラスビンは、くびれ部分の粉が中々落とせず苦戦してましたね
新型の粉受けは傾斜が無くなり、この問題を解決しています。
豆を投入しやすい
MK4の素晴らしい点として、豆の投入のしやすさがあります。
スリムなミルはカッコいいですが、その反面豆を入れ辛いという悩みもあります。
僕はファネル等を使って豆を投入しやすく工夫してますね
従来のMK3ではミルの上部ギリギリまでフレームがあったため、投入には気を遣いました。
また軸が埋没しているため、豆の破片やチャフが入ってしまう欠点もあります。
正直これのせいで使用頻度が下がったな
MK4はこのフレーム問題を改善し、格段に使いやすい仕様に進化しました。
ユーザビリティの重要性を教えてくれる改善ポイントだね〜
挽き心地がいい
C40全般に言えるのは、挽き心地が非常に良い事です。
数ある高級ミルでも、最上位クラスと断言できますね
- 刃の切れ味が良い
- 粉受けが外れにくい
- グラインド音が心地良い
- 一度に豆を噛み込む量が少ない
- 適度なグラインド時間
C40は豆を噛み込む量が少ないため、軽い力で豆をカットできます。
代わりに回転数が多いから、本来時間がかかるよな
しかしC40のハンドルは他のミルより短く、早く回転させる事ができます。
なので、意外とコマンダンテのグラインド時間は短いです。
挽きやすさと速さを両立している点で、C40は優れたミルと言えるでしょう。
でも、本体がツルツルやから恩恵を感じにくいんやけど
ご安心を!MK4には標準でラバーバンドが付属してます!
MK3には無いラバーバンドが追加された事で、C40の恩恵を最大限引き出せます。
これがきっかけで、C40が大好きになりました。
挽き目の目安がわかりやすい
C40の挽き目は、正直分かりづらい部分がありました。
0点(原点)をどこにするか、中挽きがどこなのかは手探りです。
0点の基本的な考え方として、締め切らない事がポイントやな
自重でハンドルが回らなくなった時点を0点とし、そこからクリック数を数えます。
そして挽き目の目安は、説明書に記載されています。
MK4にはちゃんと目安が記載されているので安心ですね!
ちなみに「こまめ家」で判定した中挽きの目安は「24」です。
なんと工場出荷時の初期設定と同じ挽き目が基準点になりました。
ちゃんとフィルター向きのレンジ内で目安判定出来てるな
また、この目安は栗子X lite(TIMEMORE)のフィルター挽きの推奨粒度「15」と一致します。
つまりコマンダンテとタイムモアの粒度の認識が近い事がわかりますね!
極細~粗挽きまで対応
C40は極細挽き~粗挽きまで満遍なく対応できる数少ない万能ミルです。
でも最近極細挽き~粗挽きできるミルって増えてない?
商品説明には書いていても、実際には条件を満たさないミルが意外に多いんですよ
- エスプレッソマシン毎で抽出可否が分かれる
- 細挽き以外の粒度のバラつきが激しい
要は極細挽きに調整幅があり、粒度も平均値程度に整ったミルが望ましいです。
C40は全体の調整段階はあまり多くないものの、エスプレッソに適した粒度で粉が挽けます。
後述のカスタマイズで、よりエスプレッソ向きの性能にできるで!
カスタマイズできる
C40は以下のような追加パーツで性能を変化させる事が可能です。
公式の説明書によると、純粋に挽き目の段階を2倍増やす事ができます。
より細かい段階調整ができるって事やな
特にエスプレッソ挽きを主体にしたい場合に役立ちますね!
ハンドルの長さを大幅に変更できるアイテムです。
他のミルのハンドルと比較しても、非常に長い事がわかります。
元々挽き心地が軽いC40にそんなんいるか?
エスプレッソ挽きなど、短いハンドルが不利になる場合に有効ですよ
上記のように、C40はカスタムできる点で通常のミルにない楽しみを味わえます。
ブラッククランクみたいに後々から出るのもあるから今後も楽しみね〜
メンテナンスが楽
高いクオリティを誇るC40ですが、メンテナンス面でもユーザーに優しいです。
- 軸まで分解できる
- パーツの上下が無い
- パーツ数が少ない
- 内部にブラシが入りやすい
数あるミルの中でも、軸まで分解できる上パーツ数が少ないミルは珍しいです。
徹底してシンプルな構造なんやな
多くの高級ミルは、細かい部品や複雑な構造が多くて分解に慣れが必要ですからね
また、胴回りが太いのでブラシも入りやすく、綺麗好きな方にもオススメできます。
MK3よりフレームの面積が減ったので掃除しやすくなったな
後程メンテナンスの動画があるので、チェックしてみてくださいね〜
COMANDANTE「C40 MK4」の評判・口コミ
発売されて間もないため、ECサイトではMK4のレビューは少なめです。
MK3のレビューでは絶賛の嵐やから、C40そのものの評価は高いやろな
僕個人の評価としては、MK3よりも全然良いですね
正直、使用頻度が変わるレベルの素晴らしいアップグレードだと思います。
COMANDANTE「C40 MK4」分解・清掃方法
MK4の分解清掃はとにかくシンプル。
とりあえず見ればわかるで!
パーツを取り出し、磨いて戻す。
注意するとすればワッシャーの向きです。
ワッシャーの凸部分が向き合うようにつけるんやで
C40なら、分解・清楚まで楽しくマメにできますね〜
COMANDANTE「C40 MK4」の評価
メリット・デメリット
- 挽き心地が非常に良い
- 幅広い挽き目に対応できる
- メンテナンスが簡単
- カスタマイズできる
MK4は扱いやすく粒度にも優れた絶妙なバランスが魅力的なミルです。
グリップと内部のフレーム変更だけで使い心地は別次元。
元々の性能の高さと使い心地の良さが合わされば、鬼に金棒やな
- 部品含め価格変動が激しい
- 狙った色が手に入らない
性能面で文句のつけようがないMK4ですが、反面その人気の高さから常に品薄です。
特に日本では、正規の価格で手に入れる事は困難やで
店頭に並ぶような事があれば、瞬時に蒸発するレベルですね
その上、欲しい色が販売されない事もよくあります。
こまめの本来欲しかったカラーはこれでしたが、購入当初ありませんでした。
購入直後に販売再開したよな〜
C40 MK4をオススメしたい人
▪︎何でもできる万能ミルが欲しい
▪︎一度に多くコーヒーを挽きたい
▪︎挽き心地を重視したい
▪︎木製の手挽きミルが欲しい
▪︎高級ミル選びに迷っている
MK3では思いませんでしたが「迷ったらとりあえずコマンダンテ」かなと。
性能は他の高級ミルも横並びなため、使い勝手を総合的に考えるとMK4が最も無難です。
初心者でも簡単に扱えるので、初めて高級ミルを買うなら選択肢に入ります。
あとは見た目の好みとかやな
または特化した用途を求める場合も、他のミルが優位になることがあります。
例えばドリップだけに特化するなら、栗子X liteとか
ミル選びでコマンダンテの性能を基準にすると、他のミルの特徴や良さも判定しやすいしな
COMANDANTE「C40 MK4」レビューまとめ
入手や価格に難はあるものの、MK4はコストに見合う価値があります。
OMEGA(MAZZER)が税込5万円超えで、Amazon価格で考えると同程度ですね
ちなみにOMEGAは粒度がC40とほとんど同じ。
細かい調整はC40より優れますが、扱いやすさはC40が勝ります。
レッドクリックスを装備すれば調整幅もほぼ同じになるけどな
というように優秀な競合相手が登場しても、C40の魅力は褪せることがありません。
逆に比較できるからこそ、改めて良さを実感できますね
C40 MK4をチェックする
↓↓↓↓↓
今回の紹介の前提となった検証については、下記の記事で詳しく数値を割り出しています。
購入のご参考にどうぞ〜
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コメント
コメント一覧 (2件)
いつも楽しく記事を拝読させていただいております。質問なのですが、当記事にあるファネル、漏斗を探しても見つけられなかったので、どこの商品かご紹介頂けないでしょうか?
アメリカンプレスのファネルですね!楽天で販売されていますよ