1Zpressoをご存知でしょうか?
2014年に台湾で創業したコーヒー器具のメーカーです。
その中でも2019年に発売したZproは、革新的な外ダイヤル方式で多くのユーザーを驚かせました。
そんな感動も束の間、今度は2021年に次世代モデルJPproが登場しました。
JPproは日本限定モデルで、海外ではKproなど他のバージョンも存在します。
実は過去にJPproを検証・紹介しているんですよね
2022年に精度の高い検証方法に刷新したから、JPproの性能を再検証しようって話やな
今回は改めてJPproのの凄さを、検証を通してわかりやすく紹介していきます。
挽き目の目安・分布検証
同一の豆を用いて、最小粒度とそれぞれの抽出方法に適した挽き目を検証します。
ミルの表記について
▪︎C2(TIME MORE):T.M-C2
・通常版:N
・ロイヤルブルー:RB
・シャンパンゴールド:CG
▪︎C3(TIME MORE):T.M-C2
▪︎栗子X(TIME MORE):T.M-X
▪︎slim+(TIME MORE):SLIM-P
▪︎ポーレックス:PORLEX
▪︎Barista Pro(Zassenhaus):Z,H-BP
極細挽き・細挽き
検証概要
▪︎豆量:10g
▪︎目開き:600/700μm
JPproの最小粒度は15クリックとなっています。
でも豆が詰まって全然出てこないから、25クリックからスタートするで!
検証した結果「35」~「38」あたりが適正範囲でした。
「25」~「30」周辺はトルココーヒーに使用できるくらい細かいですね
ある程度微調整ができるため、エスプレッソにおける適正は高いと言えます。
後程、エスプレッソ検証でどこまで抽出適正か確認しよ〜
中挽き
検証概要
▪︎豆量:20g
▪︎目開き:500/800/1100/1400μm
中挽きの定義は様々ですが、当サイトはカルディの挽き目「8」を基準にします。
入手しやすくチェーン系列の中で一番粒度が均一なため、中挽きの基準として参考にしやすいです♪
検証の結果、中挽きの基準は「80」が適しています。
コマンダンテと比較すると「1101~1400μm」の分布に大きな違いがあるね〜
全体的にクリアな仕上がりになりやすく、コマンダンテと味が違うのも納得できる数値です。
似ている分布やと、C2MAX(TIME MORE)やな
比較するとJPproの方がC2MAXより調整幅に優れ、純粋な上位互換のような性能です。
粗挽き
検証概要
▪︎豆量:10g
▪︎目開き:1400/1600μm
JPproは粗挽きにも優れ、挽き目「125」を粗挽き比較の上限値として設定しています。
X liteの登場までは、粗挽きの均一性が手挽きミルの中で最も高かったからやな
30種類以上のミルを検証してきましたが、JP proの均一性を超えたのはX liteが初めてです。
それまでは、以下のような挽き目のミルが多くを占めていました。
極細~粗挽きまでできて均一性も高いなんて、とんでもない性能ですね
微粉量検証
検証内容
▪︎豆量:20g
▪︎目開き:400μm
▪︎スクリーニング時間:3分
当サイトでは、400μm以下を微粉として扱います。
400μmとは、ターキッシュ(トルコ式)コーヒーに使用される超極細の粒度です。
小麦粉よりも少し大きめの細さやで
お湯に溶かすとこのようにドロ状になります。
上記を踏まえてJPproの中挽き・粗挽きの性能をチェックしよ〜
検証の結果、微粉量は平均値よりも少ない事がわかりました。
ちなみに0.1gでもこれだけ違うので、案外軽視できませんね
JPproであれば、微粉が気になるプレスやメッシュフィルターも気兼ねなく楽しめるでしょう。
エスプレッソ抽出検証
- 機材:Francis Francis X3
- 粉量:16g
- 圧力:9気圧以上
- 抽出時間:20秒以上を目標
- タンピング圧:10~15kg
- バスケットサイズ:49mm
機材自体は優秀ですが、相応の性能を持つミルでないと抽出はできません。
検証したところ、39クリックで20秒になりました。
挽き目の検証数値通りの結果になりましたね!
微調整も難なくこなせるため、どんなエスプレッソマシンでも対応できる事がわかります。
家庭用レベルならまず困る事はないな
グラインド速度比較検証
検証概要
▪︎豆量:20g
▪︎挽き目:30
上記内容でJPproの回転数とグラインド時間を測定します。
確認した結果27秒(54回転)という結果になりました。
現状手挽きミルの中でも最速ですね
噛み込み量が桁違いですが、早い代わりに硬い豆のグラインドには注意が必要です。
水平挽きはハンドルが非常に固くなるため、斜めに持つことをオススメします。
これで快適にグラインドできるで!
1Zpresso「JPpro」の評価
手挽きミル評価軸(◎・○・△・×)
■挽き目の範囲:◎(極細~粗挽き)
■微粉量 :○(少ない)
■挽き心地 :○(挽き方に工夫必要)
■メンテナンス:△(複雑・コツが必要)
■粉砕速度 :◎(速い)
■持ち歩き :△(やや重い)
JPproは、高級ミルとして値段に見合う性能である事がよくわかります。
家庭用の万能ミルとしては最高位で、本当に何でもできちゃうね〜
特に、エスプレッソ抽出や中~深煎り豆が好きな方にはオススメです。
JPproは性能・味共に個性的やから、役割が他のミルと被らないのもええな
是非、他のミルと比較検討してみて下さいね!
他にも1Zpressoのコーヒーミルについては動画コンテンツも複数用意しているので、興味が湧いた方はチェックしてみて下さい。
良ければ、チャンネル登録・高評価もお忘れなく~
リクエスト・質問があれば、サイトやSNSからお気軽にご連絡ください。
ACCESS
それではまた次回の検証でお会いしましょう。
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