コーヒー沼の底からこんにちは!こまめ家です!
いよいよSCAJ2024が開催!
開催期間は10月9日~12日までとなっており、11日までコーヒー器具や生豆業者が集う西展示棟がオープンしています。
みんなは何日に行く予定かな〜?
今回はコーヒーメディア・大会審査員として参加します!
2024年は下記の大会で決勝審査員を務める予定です
- JSC(ジャパンサイフォニストチャンピオンシップ)
- JHDC(ジャパンハンドドリップチャンピオンシップ)
9日と11日に各ブースを練り歩いて撮影も予定してるで!
見かけたら声かけてね~
さて、SCAJの醍醐味といえば各所からメーカーが集まり様々な機材をチェックできる事です。
とりあえず適当にぶらつくのもいいけど、できれば効率的に回りたいですよね!
今回はそんな方のために、SCAJに行く前にチェックしておきたい電動ミルのブランドを器具マニア目線でご紹介します。
ちなみに、電動ミルの選び方についてはこっちにもまとめてるからチェックしてや!
財布が緩くなりがちなSCAJですが、是非記事をチェックして購入検討の参考にしてみてください。
SCAJ2024の出店リスト
SCAJに行く場合は、行き当たりばったりより事前に行く場所を決める事をオススメします。
1つのブースでも魅力的なものが複数あるから、気付いたら閉館時間なんて事が毎回あるよね~
実際去年もタイムモアブースで立ち話してたら閉館したからな
という事で、SCAJ2024の出店リストとマップリンクを下記に載せておきます。
ブース番号と照らし合わせながら、是非マップをチェックしてみて下さい!
電動ミル・グラインダーリスト
WPM ZP-1
WPMは2005年に香港で設立したメーカーで、特にミルクスチーマーとミルクピッチャーが非常に有名です。
WPMってWelhome Professional Machineの略やねんな
日本はエスプレッソ文化が根付いていないから、馴染みは薄いかもね~
しかし、小規模からスタートアップを検討しているカフェにとっては強い味方となるのがWPMです。
特にミルクスチーマーは、シングルボイラーの家庭用エスプレッソマシンを使用する方にとっては必要不可欠。
シングルボイラーは抽出からスチームの温度に切り替えるのに時間かかるからな
そんな必需品を提供するWPMが新たに販売を開始したのがZP-1です。
ん?なんか見たことある構造やな
去年のSCAJ2023の振り返りでもチラッと登場したLagom P64に似た形状のグラインダーです。
海外ではこの類の形状が大ウケした事もあり、DF54のような安価で似たような形が複数見受けられます。
こういった明らかに後発である事がわかるグラインダーは、比較を避けて通る事はできません。
ZP-1の場合、金額的にも安いグラインダーとは言えんからな
ちょうどR&Dも出展していてP64も見れるので、これはSCAJで絶対見比べて欲しいですよね
そんなZP-1は以下のような特徴を持っています。
- 分解・メンテナンスが工具不要で簡単
- 替え刃を前提とした設計思想
- 簡易的なノッカー有
- マグネット付きの粉受け
- 回転数の変速が可能
価格はP64より安く、使いやすさを向上させる方面で作られてる印象がありますね
実際に、ワンタッチで簡単に刃にアクセスできる構造は革新的と言えます。
あと、内側が金色っていうのも気分が上がるな
これって業務用?家庭用なの?
代理店としては業務用でも使用可能とのこと。
でも業務用の場合はグラインドスピードも求められるから、MAZZER philosがその点優秀すぎるんよな
一方でZP-1やP64などはコンパクトかつ高性能であることが強みなので、小規模の店舗でスペースを節約したい場合に強力な戦力となります。
あとは、刃を気軽にチェンジしたいっていうマニアックな家庭用ユーザーにはオススメできるな
正直、ハンドドリップなら抽出メソッドそのものが影響力が強いから違いは感じにくいけどね〜
どちらかというと浸漬式の抽出で味の違いを表現しやすいため、クレバーやプレス系を使用するユーザーには向いています。
ただ浸漬式抽出器具でも最後に撹拌が起こって効率が上がりすぎるから、本来はカッピングの上澄を濾すのがオススメやな
手間はかかりますが、その場合カッピングブルーワーが浸漬式の中で最も合理的に抽出ができます。
こまめ家でも体験できるので、SCAJで興味を持った方は是非味の比較もしてみてくださいね!
ブース番号:3302(フジ産業株式会社)
Mazzer Philos
個人的に今年のMVPはコレかなと思っています。
- ノッカー有
- 分解は工具不要・簡単
- マグネット式の粉受け標準装備
- 挽き目全対応
64mmフラット刃のグラインダーの中で、速い・分解簡単・堅牢という小規模店舗なら買って損はない超優秀マシンです。
P64よりはちょっとスペース取るけど、カッピングとか素早い作業が必要ならコレ一択ちゃうかな
FELLOW「Ode」も速いですが、連続稼働に難点があるため業務使用を想定する場合はPhilosは最良の選択と言えます。
また、分解面でも簡易なため一瞬で掃除が完了するという点も業務効率向上に繋がります。
このクラスのミルを家庭用よりも簡単に分解できるって反則やろ
逆に言うと、ホームユースでは過剰なスペックになるかもしれませんね
例えば将来的に開業を考えていたり、イベントにおける連続使用を想定している方にはオススメできるミルと言えるでしょう。
ブース番号:5311(株式会社ディーシーエス)
OPTION-O Lagom casa
小型でハイパワーなコーヒーミルとして大人気だったLagom miniの後継機として登場したのがcasaです。
- ノッカー有
- 挽き目全対応
- 将来的に刃の切替が可能
- オートストップ
- マグネット式の粉受け標準装備
- 蓋が不要
従来の小型コニカルグラインダーでは信じられない程に性能が向上し、miniと比較するまでもない程に強力なグラインダーに進化しました。
miniより大型化して価格も8万円台になったけど、納得して買えるレベルやな
48mmのコニカル刃のグラインダーですが、将来的に65mm刃にも換装できるという点もワクワクしますね
グラインドスピードこそコニカル刃らしいゆったりした印象ですが、速さを求めない環境下であれば堅牢かつ万能なミルとして活躍できます。
ホームユースでエスプレッソまで想定しているユーザーは金銭面でもcasaを購入する恩恵は大きいね~
案外10万周辺でいい感じのミルって少ないもんな
小規模店舗で多くの杯数を想定していない場合も省スペースなcasaは相性がいいので、店舗でも採用を検討できるかもしれません。
店舗でも比較検証もできるので、購入相談はこまめ家へ!
ブース番号:3201(R&D ESPRESSO LAB)
TIMEMORE Sculptorシリーズ
タイムモアといえば手挽きミルのイメージが先行しますが、電動ミルが登場したのはご存知でしょうか。
Sculptorシリーズは手挽きミルにて大きな信頼を獲得したタイムモアが新たに挑戦した電動ミルで、世界的にも多くの反響が寄せられました。
- ノッカー有
- マグネット式の粉受け標準装備
- 回転数の変速が可能
- 高い静音性
- 独自開発の刃を使用
- バリエーション豊か
キックスターターというクラウドファンディングでは7億円という金額を達成し、同社のミルがいかに期待されていたかを垣間見る事ができるでしょう。
とは言っても実際にリリースされるまでの期間が遅れたことと物価高の影響から、やや勢いが落ち着いている印象です。
また、想定以上に構造が複雑な事もあって気軽に分解できない点がネックとして挙げられています。
コーヒーミルの傾向がユーザビリティー重視になっているのも向かい風になってるよね~
でもホームユースなら高い静音性と粉の飛び散りも少なくて使いやすいグラインダーやけどな
また、当製品は64mm刃と78mm刃それぞれの径によってネーミングが064・078と分けられています。
064Sのように型番の後ろに「S」が付くと無段階&細挽きに強い仕様になることも覚えておいてください。
タイムモアは基本的に自社工場で開発・製造を行う事もあって刃の構造も独特ですよね
ドリップ特化のターボ刃とか面白い構造してるよな
家庭用でも、一風変わったコーヒーミルをお探しの場合にチェックしてみてはいかがでしょうか。
ブース番号:2305(TIMEMORE/ブランディングコーヒー)
FELLOW Ode Brew Grinder Gen2
64mmのフラット刃グラインダーが少ない時代に話題となったドリップ特化型のコーヒーミルがOdeです。
- ノッカー有
- 回転数の自動制御機能有
- マグネット式の粉受け標準装備
- オートストップ機能有
挽く速度が速いのと、PID制御による回転数の自動調整という斬新な機能が付いている点が特徴的な電動ミルです。
過剰な使用さえ避ければ一度に100g程度をすぐ挽けるため、多杯抽出や水出しコーヒーがメインの方にオススメできます。
逆にスピード拘らず万能なミルが良いなら、同社のOPUSとかもチェックしておくといいですね!
ブース番号:5201(kigu)
FELLOW OPUS
OPUSは上記のFELLOW Odeの後に登場した革新的なコニカルグラインダーです。
- 挽き目全対応
- 挽き目微調整用のインナーリング搭載
- マグネット式の粉受け標準装備
- ノッカーの代わりに蓋がベローになる
- ワンタッチで分解可能
- タイマー式でオートストップ
OPUSは、今まで同価格帯の電動ミルが成し得なかった機能を実現している点で非常に優秀と言えます。
できないのにエスプレッソ対応とか謳ってたりカオスな時代があったよな
恐らくこの価格帯が「できる・できない」の境界ギリギリなミルが多いイメージです。
それらを圧倒的に超えて万能かつ利便性に優れたマシンがOPUSでした。
58mmのポルタフィルターを使うエスプレッソマシンでも余裕で調整できるもんな
グラインド速度は他のコニカルグラインダー同様遅めですが、ホームユースであれば問題になりません。
また、ワンタッチで分解ができる点や蓋がミル内の粉を排出する機能を持つなどユーザビリティーも非常に高いです。
この価格帯でここまで全て兼ね備えたミルは無いから、安価で万能なミルといえばOPUS一択やで
ブース番号:5201(kigu)
まとめ
2023年のSCAJで予想した通り、今年は64mmのフラット刃が出揃った状態となりました。
正直もう64mmはお腹いっぱいやな‥
価格帯もホームユースよりも事業者向けのものが増えてきましたね
もし家庭用ハイエンドで出てくるとすれば、スピードを求めない特殊なグラインド方法のミルが登場してくるかもしれません。
4段挽きとかが現実的になってきたかもね~
皆さんの予想もあれば是非コメント欄にご記載下さい。
またSCAJで見てきて欲しいものや紹介・検証して欲しいミルがある方もコメントお願いします。
案件も待ってるで!
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コメント
コメント一覧 (2件)
1980〜1990年代にレーサーレプリカというオートバイが大人気になっていました。レーサーレプリカの技術は、レース用バイクに近いものが取り入れられ、性能がどんどん向上しましたが、その結果、一般のライダーにとっては過剰なスペックとなり、特に街中や日常の使用では、フルに活かせないほどの性能になり、多くのライダーが使いこなせないと感じました。また、高性能化に伴い、価格もどんどん上昇し、一般の人にとってもはや購入できるバイクではなくなりました。その結果、ユーザーが置き去りにされる形となり、どうせ買えない、と興味も無くなりレーサーレプリカのみならずオートバイそのものまで人気が衰退していきました。
コーヒーグラインダーが同じ道を辿らなければいいですが…。
他の業界で起こってる事は、こちらでも起こる可能性は十分考えられますね。
今は高性能化で過熱してる感じですが、おさまってきたタイミングでどうなるかは予想がつかないですね。
多分、今の価格帯で考えるとユーザーフレンドリーな企業と業務特化の企業が2分していくような状態が更に進行すると思います。