今回はその中でも、コーヒー店やマニアの間で話題になっている最高級ケトルについて紹介します。
Brewista
「Artisan Gooseneck Variable Kettle」


現在作られる多くのドリップケトルは、グースネックが当たり前なのでさほど珍しくありません。
今回はBrewistaグースネックケトルの性能を、他社の温調電気ケトルと比較&レビューしていこうと思います。
Brewistaとは?
公式サイトによると、Brewistaは2014年にアメリカで結成されたそうです。
- ★Brewistaについて
- エンジニア、ロースター、バリスタの協力を得て、最高の一杯を抽出するためのツールを作っています。
多くのバリスタから支持され、お店のチームメイトとして、さらには競技会でのバディとして世界中から選ばれています。
何十年にもわたって培ってきた経験を生かした最高水準の技術と、世界中の賞を受賞したバリスタやロースターのノウハウを組み合わせた革新的な製品でみなさんを驚かせてきました。
アメリカを始め北米だけでなく、ヨーロッパ、アジア、オセアニア。今では世界中にファンが広がっています。
Brewistaは皆さんにコーヒー生産者やロースターの情熱を体験していただきたいと考えています。
その情熱を、最大限に楽しんでいただくためにBrewistaは存在するのです。
【引用】https://brewista.jp/pages/about-brewista
- ★Brewistaの誕生
- bonaVITAというケトルのデビューは、世界中のバリスタを驚かせました。
そして、バリスタから寄せられた沢山のフィードバックと、ロースター、エンジニアの協力を得て進化し、Brewistaが誕生しました。
【引用】https://brewista.jp/blogs/選ばれる理由/ratio-scale-1
Brewista「グースネックケトル」の特徴
▪︎容量:600ml
▪︎重量:632g(本体のみ)
▪︎消費電力:950W
▪︎コード長:1.2m
▪︎保温機能:有(1時間/手動式)
▪︎温度設定範囲:40℃~100℃
▪︎タイマー機能:有
▪︎リアルタイム水温表示:有
注湯精度が非常に高い
ブリューイスタの注湯コントロールの精度は、他のケトルよりも圧倒的に優れています。
その秘密がグースネックスパウトとグーステイルです。

他のグースネックと比較しても細く長い形状をしています。
容量によってデザインが異なる
ブリューイスタのケトルの独特な点は、容量によって形状が大きく変わることです。
↓1L用をチェックする↓
600mlは特徴的なグースネックなのに対し、1Lはbonavitaに近いデザインとなっています。
保温ボタンは都度押す必要がある
ブリューイスタに保温ボタンがありますが、台から離すと保温が切れる仕様のため都度押し直す必要があります。
急速沸騰ボタンがついている
Brewistaのグースネックケトルにはファストボイル機能が付いています。

つまり、急速沸騰を押したところで沸騰時間が短くなるわけではありません。
タッチパネルが使いやすい
ブリューイスタは台座が大きいので、タッチパネルが触りやすく確認も容易です。
電源コードがケトル中最長
▪︎ビタントニオ:1.2m
▪︎ブリューイスタ:1.2m
▪︎山善(NEKM-C1280):0.7m

Brewista 「グースネックケトル」の口コミ
ブリューイスタのケトルは口コミが少ないですが、いくつか拾い上げてみました。
▪︎安定感がある
▪︎機能性がいい
▪︎細口で注ぎやすい
▪︎カフェで使われるのも納得
僕も使い続けた印象は口コミとほぼ同意見です。
Brewista「グースネックケトル」サイズ比較

▪︎幅:31cm
▪︎奥行14cm
▪︎高さ18cm

▪︎幅 :23cm
▪︎奥行:19.5cm
▪︎高さ:5.5cm
ケトル本体、ベース共に横幅が大きい印象です。
Brewista「グースネックケトル」重量比較
▪︎山善:569g(800ml)
▪︎オクソー:706g(1000ml)
▪︎ビタントニオ:643g(800ml)
▪︎ブリューイスタ:632g(600ml)
満水時の重量はブリューイスタが最軽量。
Brewista「グースネックケトル」沸騰時間検証
ブリューイスタのケトルと他社の温調ケトルの沸騰時間を比較検証します。
検証方法は以下2通り
▪︎水量 :600ml
▪︎設定温度:100℃
▪︎水量 :600ml
▪︎設定温度:90℃
他のケトルの水量もブリューイスタに合わせて600mlで検証します。
沸騰検証結果
▪︎ビタントニオ:3分27秒
▪︎ブリューイスタ:4分8秒
▪︎山善(NEKM-C1280):3分22秒
ブリューイスタのケトルの沸騰時間は比較した中では最も遅い結果となりました。

ちなみに1L版も消費電力は950Wなので、おそらく相当な時間を要します。
みなさんもケトル選びの際は消費電力に注意しながらチョイスしてください。
90℃加熱検証結果
▪︎ビタントニオ:3分46秒
▪︎ブリューイスタ:3分41秒
▪︎山善(NEKM-C1280):3分20秒
沸騰時間は最下位でしたが、設定温度の到達時間はビタントニオより早くなりました。
つまり、温度調整の精度が高いということになります。
注湯コントロール・精度検証
ブリューイスタは温調電気ケトルで最も細口なため、繊細なコントロールを求められる場面で大活躍します。
その注湯精度を以下の点に注目して、他社の温調ケトルと比較しました。
▪︎湯のブレやすさ
ビタントニオ
▪︎ブレ:非常に大きい
ある程度の湯量なら狙った箇所に落ちますが、細く抽出しようとした途端に手前側に湯が落ちる傾向があります。
オクソー
▪︎ブレ:多少のブレがある
ビタントニオ程ではないですが、少し手前側に引っ張られる傾向があります。
ただし、重量のせいで高い精度を長時間保持するには苦戦します。
ブリューイスタ
▪︎ブレ:全くない
ブリューイスタが大人気の理由は、この抽出精度の高さです。
山善「NEKM-C1280」
▪︎ブレ:あまりブレない
湯量が少ない時は真下へ、それ以外は孤を描くように落ちます。
また、奥側に落ちるのでケトルとドリッパーの接触事故も起きにくくなります。
Brewista「グースネックケトル」レビューまとめ
メリット
▪︎ケトルがドリッパーと接触しにくい
▪︎軽くて持ち心地が良い
▪︎デザインがオシャレ
誰でもプロのような注湯コントロールを実現できる点が、非常に優れています。
デメリット
▪︎持ち運びに不向き
▪︎保温が都度切れる
良くも悪くも、コーヒー抽出に拘りたい人向きに作られたケトルです。
Brewistaをオススメしたい人
▪︎オシャレなケトルが欲しい人
▪︎サブのケトルとして2台目を考える人
ブリューイスタは、純粋な湯沸かし機としての性能は高くありません。
特化した用途を持つため、1台で全て賄うというより2台目にお迎えしたいケトルといえます。
↓山善の性能をチェックする↓

↓OXOの性能をチェックする↓

↓ブリューイスタのケトルをチェックする↓
ブリューイスタのケトルなら、あなたのコーヒーライフに新たな充実感を提供するでしょう。
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