どうも!珈琲器具研究室こまめ家です!
今回は、当サイトの粒度検証の考え方・取り組みについてお伝えします。
当サイトは「後悔しない珈琲器具選び」をしたい方に向けて設立されました。
なので、そもそも珈琲に関わる器具全てについて紹介する事が前提です。
- ドリッパー
- 〇〇プレス
- コーヒーミル・グラインダー
- 電気・直火ケトル
- 家庭用焙煎機
- エスプレッソマシン
- ゴールドブリュー器具
- コーヒーサーバー
- コーヒースケール
- マグカップ・ガラスカップ
- ステンレスボトル
その中で、2023年現在はコーヒーミルの検証を最優先で行っています。
それはなんでなん?
昨今では種類が段違いに増えたのと、安い買い物ではないからですね
実際に、コーヒーミルによってコーヒーの味に影響を与えるのは事実です。
大袈裟に言うと、コーヒー豆毎にミルの得意不得意があるよね~
また、思っていた挽き目にならないという根本的な問題に行き当たる可能性もあります。
よくあるのが、エスプレッソ挽きできると思って買ったら対応してなかったとかな
折角奮発して買ったミルが自分の思った性能ではなかった時、残念な気持ちになるのではないでしょうか?
かと言って、簡単に手に取って試せるものでもないもんね~
そんな難しい買い物を楽にするのが、こまめ家の使命であり役割だと思っています。
そしてその一助になればと思って実行している活動の一つが、粒度分布検証です。
粉を一定の大きさ毎にふるい分けし、各粒径毎の割合を表す方法。
粒度分布がわかると、こんな事がわかるで!
- 微粉量
- 挽き目の目安
- 微調整の可否
- コーヒーの風味傾向
- 抽出器具の向き・不向き
粒度分布を調べる事で、そのミルがどのような特徴を持つか大雑把に探る事ができます。
さすがに分布・微粉量が同じだからって味が同じになるわけではないんだけどね〜
分布が揃っていても、刃の特性によって味に違いが出る事も事実として判明しています。
粒度を揃えた飲み比べの検証は、下記の動画一覧からもチェックできますよ!
また粒度分布検証は、コーヒー抽出と同じように試験者の工程や器具の個体差次第で結果に違いが出ます。
なので「Aさんの出した結果とBさんの結果が違う」というのも至極当然です。
要はネットニュースを読むように「自分が信頼できると思える情報源はどれか?」を判断せなあかんねんな
なので今回は、こまめ家が粒度分布検証において大切にしている考え方と手法について詳しくお伝えします。
粒度検証の理想形とは?
粒度検証は誰でも始めようと思えば始める事ができます。
しかし、ここで大きな壁が存在します。
「どこまで突き詰めてやるか」やな
こまめ家が理想とするのは、限りなく精度が高い事です。
精度が高いってどういう事~?
1つ基準にしているのが、試験後のサンプルをJIS規格の篩で30秒程度振り直して、落ちる粉が0.1g未満である事です。
日本産業規格(JIS=Japanese Industrial Standardsの略)。日本の産業製品に関する規格や測定法などが定められた日本の国家規格のことです。
https://www.jsa.or.jp/whats_jis/whats_jis_index/
JIS規格外だと、線径や目開きが全然違うから結構重要ね~
また粒度検証においては、検証時間によって結果が変わるという点が大きな問題となります。
つまり、粉がちゃんと落ち切っていない状態で検証が終了してる事があるんやな
こまめ家としては納得できませんね
これは1つのマシンに任せ切った状態で検証を行うと起こりやすく、定量的にしか動作できない測定方法の欠点です。
こまめ家では常に基準を守るために、3つのマシンを利用した上で1つ1つの篩を手作業でチェックしてるよ~
だからこそ、自身が公表するデータは自信を持って提供しています。
粒度検証における大切なポイント
コーヒー粉の粒度を検証する際に、以下の点はこまめ家が重要視している事項です。
- 何を以て同じ粒度と捉えるか
- 基準とする粒度
- コーヒーミルの個体差
- 検証機器のコンビネーション
次に挙げたポイントについて、詳しく解説していきます。
何を以て同じ粒度と捉えるか
こまめ家では、重量・赤外線の2種の方法を用いて「AとBは近い粒度である」と結論付けています。
以前は重量のみでしたが、読者皆様のお声を実現するために新たな機器を導入しました!
重量のみで確証を出す事が困難だった「AとBが近い粒度である」という根拠の1つを、別の測定方法から導き出しています。
基準とする粒度
下記の記事で紹介している通り、こまめ家では現在2つの基準で挽き目の目安を採用しています。
- SCAカッピングプロトコル
- こまめ家基準
中でも「こまめ家基準」は当サイト独自で目安にしている基準です。
ちなみにこまめ家で検証に使用する豆は、現在カルディコーヒーファームのマイルドカルディやで
理由としては、カルディでドリップ用に挽いて貰った粒度に合わせるのがベストと考えたためです。
カルディの使用するコーヒーミルDitting「KR-804」が中挽きにおいて極めて均一な粒度を実現できます。
スターバックスリザーブでは、クローバーでの抽出用に使用されているな
多くの方が入手しやすい事から、カルディの粒度分布を基準として「こまめ家基準」としています。
しかし、あくまで使用する豆はブレンド豆のため、投入する豆の変数により結果が左右される可能性は否定できません。
つまり、購入したロットによって結果が多少変わるって事ね~
もちろん過去のデータの積み重ねで、ロットによる検証結果ブレは、粒度分布の根底を覆す程ではない事がわかっています。
とは言っても、限りなく一定の精度で検証を行いたいので、今後は別の方法も検討しようかなと
変更があれば、コチラの内容を更新していきます。
コーヒーミルの個体差
これを言うと元も子もないですが、コーヒーミルはあくまでも工業製品です。
限りなく結果物の品質は一定ですが、使用する材料の品質や環境が変化すれば性能が変化する可能性は十分あります。
それらの違いは、同じ所から購入した同じ形の陶器やガラスをそれぞれ秤の上に乗せれば明らかです。
材料や成形方法が一定でも、温度や湿度など様々な要因がこれらの結果を変化させます。
ましてや、職人の手作業で刃を仕上げるメーカーとかは個体差が出て当然やな
なので、こまめ家が提示する検証結果はあくまで「こまめ家の個体」としてお考え下さい。
自分が所持する個体の性能がどのレベルなのか知りたい場合は、ご依頼として承りますのでお声掛け下さいね!
検証機器のコンビネーション
先に述べた通り、検証は単一の機器や手段で行うと偏った結果を生み出します。
粒度検証には、どうしても避けて通れない4つの大切なポイントがあるからですね
それらのポイントを一度に解決できるマシンは、家庭で手に入るレベルのものではありません。
それらを解決するとすれば、マシン同士を特定の方法で組み合わせてオペレーションするしかないね~
コーヒーのブレンドのように、検証機器同士の特徴で補い合えば、精度を高めることも可能です。
だからこまめ家では検証機器自体も細かく検証してるで
その結果として、マシンの「得意・苦手」を把握したオペレーションを組んでいます。
粒度検証方法まとめ
以上が、こまめ家における粒度検証の考え方です。
当サイトだけに限らず、粒度検証は誰でもできます。
しかし検証方法や個体次第で、検証結果が大きく変わる事も事実。
ですので、一つの結果に縛られず様々な検証結果からあなたに合った製品を見つけてください。
現在こまめ家では、ミルの検証から風味の評価まで一貫して行っています。
内容も常時アップデートしてるで!
あなたにとって最善のデータが提供できるよう、これからも精進していきます。
これからもこまめ家を、どうぞよろしくお願いします!
機材の検証依頼や導入相談、簡単な質問も承っておりますので、気になる事があれば下記SNSまでご連絡下さい。
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