皆さんはorigamiというブランドのドリッパーをご存知でしょうか?

コーヒーの抽出が好きな人なら、一度は見た事があるかもね!


ギザギザのリブとカラフルな風貌は、他のドリッパーと比べて異彩を放っています。



このドリッパー、本当に実用性あるん?



そう思うかもしれませんが、実際に大会の優勝者が使っていたドリッパーなんですよ
参考に歴代WBrC(World Brewers Cup)優勝者のドリッパーをチェックすると下記の通り。
- 2011年優勝:Keith O’Sullivan(アイルランド)ケメックス
- 2012年優勝:Matt Perger(オーストラリア)Hario V60
- 2013年優勝:James McCarthy(アメリカ) Kalita Wave
- 2014年優勝:Stefanos Domatiotis(ギリシャ)Hario V60
- 2015年優勝:Odd Steinar(ノルウェー)Hario V60
- 2016年優勝:粕谷哲(日本)Hario V60
- 2017年優勝:Chad Wang(台湾)Hario V60
- 2018年優勝:深堀絵美(登録上スイス扱い)GINA
- 2019年優勝:Du Jianing(中国)Origami Dripper(平底)
- 2020年優勝:コロナ禍のため開催中止
- 2021年優勝:Matt Winton(スイス)Hario V60
- 2022年優勝:Sherry Hsu(台湾)Orea Dripper V3
- 2023年優勝:Carlos Medina(チリ)Origami Dripper(円錐)



2023年までの世界大会では2度出てきてるのね!
そんな優勝者達が使っていたドリッパーとなれば、その性能が気になるのではないでしょうか。


今日はそんなorigamiドリッパーを徹底的に紹介していきます。
ORIGAMIドリッパーとは?
ORIGAMIドリッパーは過去に美濃焼と記載があったのですが、現在2025年時点では瀬戸焼として掲載されています。
ORIGAMIドリッパーの制作工程について参考文献



えーと、美濃焼と瀬戸焼は何が違うの?



端的に言えば、生産地が違いますね
美濃焼は岐阜県・瀬戸焼は愛知県の陶磁器となります。
美濃焼・瀬戸焼の参考文献



さらに質問!陶磁器って何?
- 陶器:1000〜1200℃で粘度を焼成し釉薬のかかった器物
- 磁器:陶石という石を砕いた原料を用い、1200〜1300℃で焼成した器物
参考文献
そしてORIGAMIドリッパーは、磁器に相当する焼き物になります。





ちなみに現在ではAirという樹脂製のモデルも登場していますが、今回は磁器モデルについて紹介しますね!
origamiドリッパーの特徴
- 多様なカラーバリエーション
- 円錐形状でありながらウェーブフィルターにも対応
- 艶があり手触りも良い
- ドリッパー同士重ねられる
origamiは10種以上ものカラーバリエーションがあり、選ぶ事も楽しみの一つです。





花弁のようなギザギザのリブも、他のドリッパーにない目を惹く特徴と言えますね
origamiドリッパーのメリット
見た目がオシャレ
origamiの特徴的な形状と鮮やかな色合いが魅力的です。





華やかで、まるでお花みたい!
どんなシーンでも場を彩る愛らしい見た目が、コーヒーのオシャレアイテムとして注目されています。





器具を含めてコーヒーを楽しむ時代になってきたんやな!
円錐・ウェーブフィルターに対応


origamiは円錐フィルター・ウェーブフィルターの両方に対応できます。



ウェーブフィルターのギザギザがぴったりとリブにマッチするんよな



ちなみにフィルターが違うだけで何か変わるの?



円錐と平底では底面の面積が変わるので、同じ体積の粉を使用した場合のコーヒー層の高さが変わりますね!
この高さの違いにより水理学上における透過速度が変化し、上層と下層で抽出の進度がそれぞれで異なります。



詳しくはこういった記事も参照してな


ORIGAMIドリッパーはフィルターの選択幅が広く、手軽に抽出の変化を楽しめる独自の魅力があります。
収納に優れる
origamiは取っ手や台座がないため、ドリッパーの中でも収納に優れています。





origami同士を重ねても綺麗にまとまるし、他のドリッパーにも重ねられるから便利よね



ただ収納しているだけでも見栄えがいいから、空間デザインが得意な人なら相性抜群やな
origamiドリッパーのデメリット
安定性が低い
origami本体は、形状の特徴からドリッパーホルダーを使用しない場合に安定性の難があります。





通常の円錐形に比べ凹凸が多くて接点少ないし、陶器製で重い点が相まって何に乗せてもグラつくな
特にMサイズ(2~4杯用)はドリッパー上部の重さで、垂直にセットできているか不安が残ります。





そんな時は、後で紹介するホルダーを使うのがオススメですよ!
拭きにくい
ORIGAMIドリッパーはオシャレな形状ですが、代わりに凹凸が多いことによって水滴の残留が気になります。





拭き取り面倒やし、乾燥させるのが一番楽やな
ORIGAMIドリッパーと相性の良い器具
ペーパープレス
ORIGAMIドリッパーは通常の平底ドリッパーのように底面が存在しないドリッパーのため、ウェーブフィルターが浮きやすくセッテイング次第では毎回底面の面積が変わってしまいます。



となると、粉の高さも変わってまうから抽出も不安定になりやすいってことやな
そんな問題を解決できるのが、ペーパープレスというアシストツールです。


手で押さえるよりも定量で固定しやすく、ペーパーがドリッパーにしっかり沈みます。



円錐フィルターでも使えるし、V60系統の角度なら全対応できるから腐らないのが良いよね!





一回使ったらやめられない中毒性の高い名品やで


ドリッパーホルダー
ORIGAMIドリッパー販売当初は木製のホルダーしかありませんでしたが、現在は数多くのラインナップが出ています。


特に当初から要望が多かったORIGAMIドリッパーの形に合致する溝が実装されたホルダーがオススメです。





木目があるから木製かと思いきや、実は樹脂製なんよな



プラスチック感がないから磁器製のORIGAMIドリッパーとの相性がいいのよね!


特に当店では、磁器性に関しては汎用的に使いやすいマーブルカラーをお勧めしています。
ペーパーフィルター
ORIGAMIドリッパーは、発売当初KalitaウェーブフィルターやV60円錐フィルターを用いることが一般的でした。



ですが近年ではORIGAMIの自社ブランドのペーパーが登場し、コチラを選択する方も増えていますね


特にペーパーの素材が天然パルプ100%で構成されており、Kalitaのフィルターと比較して紙臭さが軽減されています。
また、Sibaristというスペインのメーカーとのコラボにより登場したORIGAMI専用ペーパーフィルターは、基本形は円錐でありながら底面がフラットという独創的な仕様です。





普段の抽出に飽きた人は、Sibaristの独特なフィルターで遊んでみてもええかもな!
総括・まとめ
ORIGAMIドリッパーは独創性に溢れ、様々な遊びが楽しめる画期的なドリッパーです。





海外人気も高いから、これからの展開も期待できるよな
そんなORIGAMIは、現在はAmazon・楽天で様々なカラーが沢山売られています。



見てるだけでも楽しいよね〜
こまめ家でも限定カラー等販売してるんですが、正直言ってORIGAMIの品揃え面では大型ECが圧倒的にボリュームが大きいです。





それでもウチから購入してくれるって人は、ショップチェックしてくれたら嬉しいで!
オリガミドリッパーに関しての意見・要望があれば、お問い合わせやコメント等よろしくお願い致します。



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コメント
コメント一覧 (2件)
陶磁器でなく、磁器です。
陶磁器は陶器、磁器、炻器、土器などの総称。
正確なご指摘ありがとうございます!
再度調べ直し、該当箇所を修正しました。
お一言いただけて、勉強になりました!
今後もよろしくお願いします^^