【比較レビュー】MAZZER「OMEGA」挽き目の目安・微粉量を徹底検証!

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MAZZER(マッツァー)をご存知でしょうか?

1950年にイタリアで創業したエスプレッソグラインダーを製造する企業です。

シェアは90カ国以上と、まさに老舗であり重鎮。

販売されるマシンは軽く20万円を超え、多くのコーヒー店に導入されています。

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Mazzer
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そんな最強のマシンを販売するMAZZERから、なんとハンドミルが登場しました。

MAZZER
「OMEGA」

細部まで磨き上げられた重厚なボディが特徴のスタイリッシュなミルです。
 
見た目通りズッシリと安定感がありますね

刃の大きさは47mmと手挽きの中では大型な部類に入ります。

 
この手の大型刃のミルは、あまり日本では流行ってなさそうやけどな
 
そもそも高額で、エスプレッソミルの需要が低い事も要因でしょうね

しかし、最近はFlair pressoなど手動式の簡単なエスプレッソ器具が増えてきました。

自宅や外でエスプレッソをすぐ作れるのは革命的。

という流れと、MAZZERブランドが相まって注目度は非常に高いです。

 
そんなOMEGAの詳細な検証を、日本最速レビューしていくで!
目次

挽き目の目安・分布検証

同一の豆を用いて、最小粒度とそれぞれの抽出方法に適した挽き目を検証します。

ミルの表記について
▪︎C2(TIME MORE):T.M-C2
 ・通常版:N
 ・ロイヤルブルー:RB
 ・シャンパンゴールド:CG
▪︎C3(TIME MORE):T.M-C2
▪︎栗子X(TIME MORE):T.M-X
▪︎slim+(TIME MORE):SLIM-P
▪︎栗子G1(TIME MORE):T.M-G1
▪︎ポーレックス:PORLEX
▪︎Barista Pro(Zassenhaus):Z,H-BP

極細挽き・細挽き

検証概要
▪︎豆量:10g
▪︎目開き:600/700μm

OMEGAの最低粒度はダイヤルの「3」です。

数字の間にピンが5つ刻まれているので、例えばこの場合は「3-2」と表記します。

上記を踏まえて挽き目を記載していきます。

検証した結果「5」~「5-1」までがエスプレッソの適正範囲に近い結果となりました。
 
「3」から「4-5」まで12段階あるから、めっちゃ微調整できるやん

浅煎りエスプレッソの抽出も難なく可能で、MAZZERに相応しい性能と言えます。

後程、エスプレッソ検証でどこまで抽出適正か確認しましょう。

中挽き

検証概要
▪︎豆量:20g
▪︎目開き:500/800/1100/1400μm
検証の結果、中挽きの基準は「10-3」が適しています。
今回特に注目して欲しいのは1100μm以下の粒度やな

その他のミルと比較すると、挽き目の変化に対して大きく変動していないことがわかります。

 
挽き目が変わっても大きく変動しないため、風味の微調整がしやすいと言えますね!

粗挽き

検証概要
▪︎豆量:10g
▪︎目開き:1400/1600μm

結果「15-2」が近い挽き目となりました。
粗挽きに関しては平均的な数値やな
エスプレッソに強いイメージで粗挽きは苦手かと思いましたが、さすがMAZZERですね!

微粉量検証

検証内容
▪︎豆量:20g
▪︎目開き:400μm
▪︎スクリーニング時間:3分

当サイトでは、400μm以下を微粉として扱います。

400μmとは、ターキッシュ(トルコ式)コーヒーに使用される超極細の粒度です。
小麦粉よりも少し大きめの細さやで

お湯に溶かすとこのようにドロ状になります。

上記を踏まえてOMEGAの中挽き・粗挽きの性能をチェックしましょう。

検証の結果、どちらの粒度でも微粉は少ない結果となりました。
↓その他のミルの微粉量↓
 
X liteの数値がめっちゃ目立つけどな
 
あれは別次元ということで・・・

高級ミルに相応しく、OMEGAはコマンダンテやJPproに並ぶ性能であることがわかります。

エスプレッソ抽出検証

抽出レシピ

▪︎機材:Francis Francis X3
▪︎粉量:16g
▪︎圧力:9気圧以上

▪︎抽出時間:20秒以上を目標
▪︎タンピング圧:10~15kg
▪︎バスケットサイズ:49mm
FrancisFrancis X3はバスケットに詰め込める粉量が16gで限界。

機材自体は優秀ですが、相応の性能を持つミルでないと抽出はできません。

検証したところ挽き目「5」で23秒になりました。
 
大方予想した数値通りの結果ですね

中煎りで23秒なので、浅煎りなど比重の重い豆は「4-5」以下をオススメします。

 
どんな豆でも対応できるから、エスプレッソ好きにはたまらんな!

グラインド速度比較検証

検証概要
▪︎豆量:20g
▪︎挽き目:10-3

上記内容でOMEGAの回転数とグラインド時間を測定します。

確認した結果78秒(138回転)という結果になりました。
結構時間がかかる方やな

刃は大きいですが、一つ一つ丁寧にグラインドしている感じです。

栗子Xやコマンダンテに近い印象ですね

挽き心地が軽くハンドルも長いため、どんな豆でもサクサクと挽けます。

ドリップ検証

今回は以下4種をブラインドで味比較しました。

比較対象一覧
▪︎JPpro(1Zpresso):80
▪︎OMAGA(MAZZER):10-3
▪︎C40(COMANDANTE):30
▪︎栗子X lite(TIME MORE):15

今回検証して1番わかりやすかったのはX liteでした。

検証した中では唯一洋酒のような後抜けを感じ、豆の特性を感じやすかったです。
 
一方でOMEGAは瑞々しさを感じましたね
X liteに赤ワインみたいなボディ感があるとすれば、OMEGAは採りたての白ブドウようなイメージやな

ただし、どのミルも一定以上のレベルなので、大きな味の違いを感じることは困難でした。
 
言ってしまえば微妙に違うのはわかるけど、どれも美味しいんよな

MAZZER「OMEGA」の評価

手挽きミル評価軸(◎・○・△・×)
■挽き目の範囲:◎(極細~粗挽き
■微粉量   :◎(非常に少ない
■挽き心地  :◎(非常に良い
■メンテナンス:×(分解非推奨
■粉砕速度  :×(遅い
■持ち歩き  :△(重い/収納面◎

ハンドミルの中でも最高価格のOMEGAは、高級ミルとして妥当な性能と言えます。

 
収納面を踏まえると、栗子X同様単独で自己完結している点がイイですね!
エスプレッソ挽きも考慮した軽い挽き心地もありがたいな
言ってみれば、JPproと栗子 Xの良い部分を足したような性質です。

現在ESPRESSO STOREで販売されているので、ご興味あればチェックしてみて下さい。

 
他のミルと比較して検討してくださいね!

栗子X liteをチェックする

2022年に登場した次世代のコーヒーミルがX liteです。

粒度分布は今までのミルには存在しない領域で、X lite独自の特徴を持っています。
均一性・微粉量共に別次元レベル!

味検証でもわかる通り、クリアでありながらコーヒーの果実味を引き出す事ができます。

値段ではOMEGAの半分以下という驚異のコスパ。

粒度の範囲はOMEGAの方が広いですが、ドリップ中心であればチェックしておきたい器具です。

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手挽きミル評価軸(◎・○・△・×)
■挽き目の範囲:◎(極細~粗挽き
■微粉量   :◎(非常に少ない
■挽き心地  :◎(非常に良い
■メンテナンス:◎(非常に簡単
■粉砕速度  :△(やや遅い
■持ち歩き  :△(やや重い

栗子Xをチェックする

X liteの前モデルにあたる高級ミル。

挽き心地が非常に軽く、折りたたみハンドルで収納に優れています。
重さ・挽き心地共に近いですが、OMEGAの方が扱いは簡単ですね

値段相応の価値があると考えれば、比較対象として丁度いいかもしれません。

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手挽きミル評価軸(◎・○・△・×)
■挽き目の範囲:◎(極細挽き~粗挽き
■微粉量   :◎(非常に少ない
■挽き心地  :○(良いが滑りやすい
■メンテナンス:△(機構が複雑
■粉砕速度  :×(遅い
■持ち歩き  :△(重い/収納面は良好

C40をチェックする

手挽きミル界隈に衝撃を与えた最高峰の器具コマンダンテ「C40」

独特のグラインド音、木の質感、職人が仕上げた刃。

C40にしかない独特の魅力は、8年以上経過した今でも世界に愛される至高の存在です。

あらゆるコーヒーミルを検討する際に、C40が基準になると言っても過言ではありません。

世界最高峰クラスの違いを、是非チェックしてみてください。

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手挽きミル評価軸(◎・○・△・×)
■挽き目の範囲:◎(極細挽き~粗挽き
■微粉量   :○(少ない
■挽き心地  :○(良いが滑りやすい
■メンテナンス:◎(簡単・綺麗
■粉砕速度  :△(やや遅い
■持ち歩き  :△(やや不向き

JPproをチェックする

JPproは、OMEGAと同じく外側に粒度調整ダイヤルがついた革命的なミルです。

手挽きミルの中で最もグラインドが早く、OMEGAとは真逆の性質を持ちます。
 
噛み込み量が多く硬い豆には少し弱いですね
 
値段も近いし、有力な比較対象としてチェックしておきたいな
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手挽きミル評価軸(◎・○・△・×)
■挽き目の範囲:◎(極細~粗挽き
■微粉量   :○(少ない
■挽き心地  :○(挽き方に工夫必要
■メンテナンス:△(複雑・コツが必要
■粉砕速度  :◎(速い
■持ち歩き  :△(やや重い
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