
コーヒー沼の底からこんにちは!こまめです!
今回は「既に焙煎に携わっている」或いは「これから焙煎豆を販売したい」という方が陥りやすい課題を解決できるかもしれません。





焙煎で陥りやすい課題ってなーに?



ズバリ!欠点豆の選別です!
焙煎において欠点豆の選別は、カップクオリティの向上や焙煎後のコーヒー豆の見栄えにも影響を与えると言えます。





買った豆に酷い虫食いとかカビあったらちょっと萎えるもんな
軽微な虫食いでも内部にカビが繁殖する可能性はあるため、高いカップクオリティを求めるのであれば可能な限り排除したいのは当然でしょう。



でも手作業での選別って時間かかるしー。めんどいー!



実際に商業焙煎なら許容範囲決めて選別せんとキリないからな
大所帯であれば役割分担で精度を上げられるものの、個人経営等での両立は難しい課題と言えます。





そこで考えたいのが、時間を奪われる作業の効率化を図る事です!
いつも当たり前に行う作業時間を短縮するだけでなく品質向上も見込めるならば、販売にかける時間も自信も生まれるのではないでしょうか。



それならコーヒー豆を自動で美味しく焼いてくれるマシンがいいな~



調理を自動で任せるって考えたら不安残るし、そこが腕の見せ所やんか・・・



なので、下処理の段階にあたる選別工程は圧縮するメリットが相対的に大きいと言えるでしょうね



そんな選別工程を代行してくれるマシンなんてあるんか?農園しか聞いたことないで。
実はそれを小型で実現しているのがavercasso社が開発した『CS One』というマシンです。


SCAJ2024に出店していたので、見た方もいらっしゃるのではないでしょうか?



でも欠点豆の選別機って実際に見たことないから、導入イメージも比較も検討つかないのよね



そんな方のために、実際に僕がお伺いしてCS Oneを体験してきました!
今回はCS One特徴と注意点について他社製品との比較も交えて率直にご紹介します。
avercasso『CS One』とは?
avercassoは、2008年に台湾にて創業したアバーインフォメーション株式会社が展開する新ブランドです。





教育ICT機器とか法人向けカメラとかを展開してるのよね



現在では世界100ヵ国に対して製品提供していて、広いシェアを獲得しているようですね!


そんなメーカーが新たに着手した生豆選別機CS Oneは、同社が得意とするAIと4Kカメラを用いた欠点豆除去を特徴としています。
- 精度:欠点豆除去精度99%(同社水準参照)
- 処理能力:1時間あたり5kg(最大投入2.5~3kg)
- 横幅:約50cm
- 奥行:約40cm
- 高さ:約60cm
- 重量:55kg
- 電源:100V
- 操作:タッチパネル式、スマホアプリ連携
- 備考:エアーコンプレッサー併用必須
- システムアップデート:有
- 対応可能な豆種:精選方法ごとにモジュール設定(15種類対応)



欠点豆除去率99%ってホンマか!?
数値は第三者検証によるものではないので、こちらはメーカーによる公称スペックです。



しかし、その公称の源となるシステムが面白いのでチェックしておいて損はありませんよ!
欠点豆除去の仕組み
『CS One』の選別は、以下の流れで行われています。
- 豆を投入
- タッチパネル操作で開始
- レーンのバイブレーターで豆が一定間隔に並び、カメラドームへ送られる
- 4KカメラとAIが欠点豆を判別
- 欠点豆はエアーコンプレッサーで除去
- 欠点豆と正常豆が別々に排出される
つまり豆の全体画像を撮影した後に、AIが欠点豆リストに照らし合わせて除去するか判定する仕組みです。





欠点豆って何を基準にしてるのー?



SCAの欠点豆基準に基づいて判定していますね
SCA Arabica Coffee Classification Systemについて
SCAの欠点豆基準についてはQ Graderの試験科目のGreen Gradingにおいても使用されています。



体験した感想をお伝えすると、Green Gradingは軽微虫食いの基準も明確にわかりやすい(虫食い穴が複数存在している)ものを欠点として認識していますが、CS Oneの基準はそれより厳しかったですね



つまり、小さな虫食い穴1つでも除去したってわけやな
詳しくは次回の検証記事で紹介しますが、CS Oneが高い欠点除去率を謳うにはそれなりの根拠があるということです。
他社製品との比較



というかそもそもCS One以外にも、画像選別ができる製品ってあるの?
一応存在しますが、CS Oneのように小型のマシンは現状ありません。





現在代表的な製品を比較一覧でチェックしてみましょう!
- 横幅:約50cm
- 奥行:約40cm
- 高さ:約60cm
- 重量:55kg
- 特徴:4Kカメラ+AI判定、スマホ連携、
- 処理能力:約5kg/時
- 横幅:約57cm
- 奥行:約151cm
- 高さ:約174cm
- 重量:188kg
- 特徴:色+形状選別、生豆~焙煎豆対応
- 処理能力:200~2000kg/時
- 横幅:約100cm
- 奥行:約171cm
- 高さ:約209cm
- 重量:500kg
- 特徴:大規模向け
- 処理能力:最大40t/時



初めて見た印象はデカイって思ったけど、こうやって比べてみるとこのマシン小さいんやな



そもそも選別機を見る機会なんてそうありませんからね


処理速度では大型のマシンの方が圧倒していますが、CS Oneは従来の選別機に比べて小型であることが大きなアドバンテージと言えるでしょう。



つまり、活躍するフィールドが違うってことやな
メリット・注意点



結局CS Oneのメリットって何なのー?
そんな方の為に考えられるメリットや注意しておきたい点をまとめます。
- 欠点豆除去の作業負担を軽減できる
- 高度な技術と参照指標による選別精度が期待できる
- 指導者による欠点定義の違いや曖昧な解釈を回避できる
- 設置スペースが選別機の中では店舗導入が可能な範疇である
- 使用電力が100Vのみで対処ができる
- アップデートもあるため、買い切りで終わらない
やはり欠点豆の選別基準が一律かつ明確になっていることは、焙煎を行う小規模店舗にとっては非常に有益な資産となります。



そもそもコーヒー豆の選別基準なんて普通に勤めるだけなら習わんし、Qグレーダーの試験でも指導受ける時間自体は少ないしな
また人の目は光の加減や集中力・色彩変化の慣れによって判断が鈍ることもあるため、一律の基準で常にチェックすることは物理的に困難と言えます。
人間の視覚情報の曖昧さについて
その点で、AIによる選別は常に一定の基準を持つことができるという点で、人的なリソース削減と負荷軽減を両立できるメリットがあるのです。
- エアーコンプレッサーによる騒音・振動
- 欠点豆が極端に多いことによる取りこぼし
気になる点としては、エアーコンプレッサーによる騒音と振動がやはり心配です。





エアーコンプレッサー自体が外付け式なんよな



一体型にすると故障リスクが高くなるので、リスクを軽減するという意味では理にかなっていますね
しかも外付け式なので、そもそもコンプレッサーの種類を変更してしまえば静音性を上げることは可能です。



歯医者とかで採用されてるのはメッチャ静かやな
しかし訪問した際に使用したコンプレッサーでは、空気を充填する音で会話が非常に聞こえづらかったです。





床もブルブル響いてたから工事みたいだったね~
実際にコンプレッサーが稼働している際の映像もあるので、検証記事の際に音をチェックしてみてください。



まぁ入れ替えられるっていう点が救いやな



欠点豆の量に関しても、検証記事にて公開予定なのでお楽しみに!
導入をおすすめできる方
以上の紹介を通して、CS Oneは特に、以下のような方に適していると言えます。
- 小~中規模のカフェ・ロースター
- 欠点豆の選別に不安がある方
- 豆の質とカップクオリティを安定させたい方
個人的には完全にCS Oneに任せ切るというより、自身の目で簡潔な選別をした後に使用するのが適切だと思います。



欠点豆が多いほど取りこぼしが増える確率も上がるしな
なので補助として使えば、高い精度を活かして非常に綺麗なロットを作成することも可能でしょう。


逆に規模の大きなロースター様の場合は、処理速度を鑑みて稀少ロットの選別に回すといいのではないでしょうか。



付加価値をつけることによる販売戦略の広がりも期待できるため、活躍の場は十分あると思います!
CS Oneの総評・まとめ
CS Oneは、人的なリソース・負荷削減とカップクオリティの両立を目指す焙煎事業者にとっては、新しい選択肢となるかもしれません。





何度も言いますが、選別機におけるサイズ感としては今までにない大きさです!



見た目もメタリックでカッコいいのは個人的にツボやけどな
といっても、現実問題として「よし!とりあえず買おう!」とはならないと思います。



試してみないとわかんないよねー



ということで、2025年5月14日・15日に実際に「こまめ家」大阪店で実機体験ワークショップを開催します!
- 日程:5月14日(水)・15日(木)
- 場所:〒550-0003 大阪府大阪市西区京町堀1-17-24
- 時間:各日程ごとに3部制
- ①11:00~12:30
- ②14:00~15:30
- ③17:00~18:30
- 参加費:無料
- 持参物:生豆500g迄(ウォッシュド・ナチュラル・ブラックハニー・アナエロビック・ウェットハルのみ可)
- 申込方法:体験会専用ページにて申込可(不明な場合はお問い合わせください)
また今後、検証記事の公開も予定しています。





「こんな豆で試してほしい」「この欠点、取れるのか?」などご意見・ご質問があれば、ぜひコメントやDM、フォームからお寄せください!
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