
そして、今回検証するのがコチラのミル。
TIME MORE
「slim plus」
ただ、nanoと違ってslim plusは1種類のみとなっています。
・性能は同じなのか?
・値段相応の価値はあるのか?
今回はそんな疑問を検証しつつ「栗子slim plus」を詳しく紹介します。
TIME MOREとは?
栗子slim plusはTIME MOREというメーカーが、ミル刃から全て自社製造しています。
中国製と聞くと身構えるかもしれませんが、最近は様々なメーカーが製造委託してるのは中国です。
と思っているその商品は、中国で製造・組み立てた商品かもしれません。
さらに中国はコーヒー需要が加速し、様々な企業が器具販売に注力し始めました。
栗子slim plusの特徴
名称:栗子slim plus
容量:20g
重量:約440g
高さ:16cm
幅 :4.5cm
ミル刃:ステンレス製(S2C刃)
挽き目:36段階
生産国:中国
slimは横幅や刃もnanoと同じ。
スリムなボディ
slimやnanoは、他のメーカーでは実現できないサイズまで絞ったボディが特徴です。
nanoはポケットサイズに対し、slimはペンライトを彷彿とさせます。
自社開発の「S2C」刃を採用
タイムモアのplusシリーズは、同社が独自設計した刃「S2C」が使われています。
S2C刃は「Spike to Cut(突き刺して切る)」という考え方で、刃の上部の切れ目が特徴的。
そんな独自技術の結晶S2C刃は、ノーマル刃と比較して以下の4つの違いがあります。
▪︎粒度分布は同等
▪︎挽き目調整範囲が広い
▪︎挽き心地は重い
粒度はノーマル刃とほぼ同じで、挽き目の幅広さと細挽きの速度で優っています。
ハンドルを付け替え可能
と、お悩みのあなたに朗報です。
タイムモアは部品単位で購入できるので可能です。
↓nanoのハンドルをチェックする↓
これで、ギミックも兼ね備えたslimが完成します。
まとめると‥
▪︎収納しやすくなる
▪︎常時ミルに蓋ができる
▪︎slimより重く、長さが短い

▪︎リーチが長く挽きやすい
▪︎nanoより軽く扱いやすい
▪︎持ち物が増える
グリップ力が高い
slimやnanoは、無数の凹凸状の滑り止め加工がされています。
同じ加工を施したC2と比較すると、nanoやslimは少し配置が異なります。
C2よりもエッジの効いた感触で、グリップ力が更に増しているように感じます。
細挽きに強い
slimは以下の特徴から、エスプレッソ挽きなどの細挽きも得意です。
▪︎豆の噛み込みが早い
▪︎nanoより挽き心地が軽い
nanoも極細挽きできますが、深煎り豆は12g程度しか挽けず容量が物足りません。
栗子slim plusの評判・口コミ
▪︎挽き心地が良い
▪︎高級感がありコスパが良い
slimユーザーはnanoほど多くないですが、挽き心地や速度の評価が非常に高いです。
栗子slim plus検証
挽き目の検証
slimはnanoと同じくエスプレッソからプレスまで幅広く対応可能です。
商品説明によると、以下の粒度が目安になります。
▪︎ハンドドリップ:15-19クリック
▪︎フレンチプレス:20-22クリック
(※0~6は刃を痛めるため使用不可)
slimはnanoとほぼ同じ特性をもちますが、性能が同じとは限りません。
slimはnanoと比べて軸が長いため、それだけで違いが出る可能性があります。
②粗挽きはどこまで実用的?
③中挽きはどのあたり?
①エスプレッソ(極細)挽きは可能?
slimもnanoと同じくエスプレッソ挽きが可能です。
▪︎機材:Francis Francis X3
▪︎粉量:16g
▪︎圧力:9気圧以上
▪︎抽出時間:20秒以上を目標
▪︎タンピング圧:10~15kg
▪︎バスケットサイズ:49mm
②粗挽きはどこまで実用的?
▪︎豆量:10g
▪︎目開き:1400/1600μm
▪︎1601μm~:3.3g
▪︎1401~1600μm:2.2g

③中挽きはどのあたり?
▪︎豆量:20g
▪︎目開き:500/800/1100/1400μm
中挽きの定義は様々ですが、当サイトはカルディの挽き目「8」を基準にします。


微粉量検証
slimの微粉量を、以下の方法で検証します。
▪︎豆量:20g
▪︎目開き:400μm
▪︎スクリーニング時間:3分
当サイトでは、400μm以下を微粉として扱います。

上記を踏まえ、slim plusの中挽き・粗挽きの性能をチェックしましょう。
メンテナンス性の検証
slimは、nanoと同じ手順で分解・メンテナンスが可能です。

nanoはボディが短く掃除が簡単でしたが、slimは細長いため360°ブラシが有効です。
グラインド速度比較検証
slimの挽き目「17」で豆を20g挽いた結果、下記の値が得られました。
▪︎回転数:約60回転
▪︎JPpro「82」:30秒
▪︎栗子G1 plus: 48秒
▪︎栗子slim plus:36秒
▪︎コマンダンテ「32」:1分1秒
▪︎ポーレックスミル2「17」:1分5秒
C2と同等の時間で挽けるため、手挽きミルの中ではトップクラスの速度を誇ります。

▪︎栗子G1 plus「7」:1分24秒
▪︎栗子slim plus「7」:54秒
一段階上の「8」で挽いた場合、42秒という驚異的な時間で極細挽きができます。
栗子slim plusの評価
メリット・良い点
▪︎全体的にグラインド速度が速い
▪︎収納性・携帯性が高い
▪︎ハンドルを変更できる
▪︎汚れが目立たない
slimはnanoと同じ精度・使いやすさを実現しつつ、容量が20gまである点が優秀です。
デメリット・気になる点
▪︎硬い豆を挽く際に工夫が必要
slimは性能面では非の打ち所がないほど、バランスが整った万能ミルです。
ただし、硬い豆を挽く際は噛み込み量を減らさないとハンドルが止まります。
もし仮に浅煎りを細挽きにしたい場合は、栗子Xがベストです。
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栗子slim plusをオススメしたい人
▪︎キャンプでコーヒーを複数杯淹れたい
▪︎外でもエスプレッソを抽出したい
▪︎万能なミルが欲しい
▪︎末永く使えるミルが欲しい
「電動ミルまでは必要ないが、エスプレッソが作りたい」という方にはslimが最適。

栗子slim plusレビューまとめ
栗子slim plusは、タイムモアが販売するミルの中で最も扱いやすいと感じました。
携帯性・性能・挽きやすさ、どれもバランスが良く値段相応の価値を備えています。
slim plusはきっと、手放す事ができないミルの一つになります。
↓栗子slim plusをチェックする↓