【比較レビュー】TIME MORE「栗子G1plus」と「C2」の違いを徹底検証!

10,000円以上の手挽きミル。手が出し辛いと思いませんか?
興味はあるけど、買って後悔したくないんよな。

一体どうすれば失敗しないミル選びができるでしょうか。

見た目?愛?性能?

実は、1番大事なのが「用途」です。

もし購入したミルの用途が、あなたの理想と真逆の性質ならどう思いますか?

折角高いお金出したのに、全然あかんやないか!

用途が一致しない事で、本来の性能が発揮できずガッカリするかもしれません。

今回紹介する手挽きミルは、まさに特定の用途に特化したミルです!

それが
栗子G1plus

値段は2万円前後。高級感溢れるボディやタイムモア独自の刃が魅力的。
でも廉価版のC2は7,000円程度で超優秀やし、どっちがええんや?
実は栗子G1にしか無い魅力や特徴があるんです

今回は栗子G1plusを検証し、C2との違いやメリット・デメリットを紹介します。

名前が長いので、以降は「栗子G1」と呼称。

TIME MOREとは?

栗子G1はTIME MOREというメーカーが、ミル刃から全て自社製造しています。

タイムモアは2012年に設立した中国のコーヒー器具メーカー

中国製と聞くと身構えるかもしれませんが、最近は様々なメーカーが製造委託してるのは中国です。

やっぱ日本の商品は品質が良い!

と思っているその商品は、中国で製造・組み立てた商品かもしれません。

さらに中国はコーヒー需要が加速し、様々な企業が器具販売に注力し始めました。

そんな国から生まれたタイムモアの製品は、上海のスタバで取り扱われるほど高品質であると認められています。

ユーザーの声を反映したアップデートも都度行っており、現在も躍進中のタイムモアから目が離せません!

栗子G1plusの特徴

【基本情報】
名称:栗子G1plus
容量:25g
重量:569.9g
高さ:16.8cm(ハンドル込み)
幅 :5.2cm×5.2cm
ミル刃:ステンレス製(チタンコーティング)
粉受け:マグネット式
挽き目:36段階
生産国:中国

デザイン性に優れたボディ

栗子G1は2017年にレッド・ドット・デザイン賞を受賞したミルです。

グッドデザイン賞ならわかるけど、すごいんか?
★レッド・ドット・デザイン賞とは?
レッド・ドット・デザイン賞(レッド・ドット・デザインしょう、red dot design award)は、ドイツエッセンのDesign Zentrum Nordrhein Westfalen(ノルトライン=ヴェストファーレンデザインセンター)が主催する国際的なプロダクトデザインである。
プロダクトデザイン、デザインエージェンシー、デザインコンセプトのジャンルにおいて賞が存在する。1955年に創設されたこの賞はデザイナー製造業者に応募資格があり、受賞者は年に1回開催されるセレモニー (Ceremony) で賞を授与される。
受賞プロダクトはエッセンの歴史的なツォルフェアアイン炭鉱業遺産群の構内にある「レッド・ドット・デザイン・ミュージアム」に展示される。
全体では、2008年のコンペティションでは61ヶ国から11,000点以上のエントリーを受け付けた。
プロダクトデザイン賞について51ヶ国から3,200点以上の応募があり、そのうち676点が受賞を果たした。コミュニケーションデザイン賞については5,800点以上の応募があり、343点が受賞を果たした。
【引用】https://ja.m.wikipedia.org/wiki/レッド・ドット・デザイン賞
★グッドデザイン賞とは?
グッドデザイン賞(グッドデザインしょう)は、公益財団法人日本デザイン振興会の主催で、毎年デザインが優れた物事に贈られる賞であり、日本で唯一の総合的デザイン評価・推奨の仕組みである。
工業製品からビジネスモデルイベント活動など幅広い領域を対象とし、これまでの総受賞対象数は5万件以上にのぼる。2017年(平成27年)の応募総数は4,495点であり、毎年の授賞点数はおよそ700点から1,400点になる。
デザイン盗用問題を背景に通商産業省(現・経済産業省)が1957年(昭和32年)に創設したグッドデザイン商品選定制度を前身とする。この賞の受賞率は30%を越えており、第三者からの推奨ではなく当事者による出費を伴う応募製品の中から選定される賞である。
【引用】https://ja.m.wikipedia.org/wiki/グッドデザイン賞

日本での認知はグッドデザイン賞かもしれませんが、レッド・ドット・デザイン賞は世界三大アワードの一つです。

という事は、世界的に見るとスゴいのはレッド・ドット・デザイン賞って事か。

受賞した理由は、この木と金属が一体化したスリムで美しいボディ。

凹凸がなく継ぎ目を感じさせないボディが、斬新なデザインとして注目されました。
どんなシーンでも馴染む汎用性の高さが、栗子G1の魅力ですね!

自社開発の「S2C」刃を採用

現在の栗子G1のように、plusシリーズはタイムモアが独自設計した刃「S2C」が使われています。

2020年まではC2と同じノーマル刃(コーティング仕様)でしたが、plusシリーズ刷新に伴い廃止されました。

現在はnanoだけ「S2C」かノーマル刃を選択できるようになっています。

「S2C」は「Spike to Cut(突き刺して切る)」という考え方で、刃の上部の切れ目が特徴的。

従来の刃も優秀やのに、変える必要あったん?
同業他社の多くが同じ刃を使い始めたので、差別化が必要だったんです

しかしノーマル刃があまりにも優秀で、この壁を越えるのは至難の業。

代わりに「S2C」にしかできない事もあるので、これから確認していきましょう!

チタンコーティングを施した刃

栗子G1の刃には、他のS2C刃と違いチタンコーティングが施されています。

チタンってどんな金属なん?
★チタンとは?
金属として身近なものは「鉄」「銅」「アルミ」などが一般的で、銅は6000年前、鉄は4000年前から使われています。
「チタン」は1790年イギリスの海岸で新しい金属元素(チタンの始まり)が発見されてから、 5年後にドイツの化学者が鉱石中から「チタン」元素を見出し、1910年アメリカの化学者が純度99.9%のチタンを抽出することができ、これによって「金属チタン」が世の中に誕生しました。
他の金属に比べて軽量・高強度・耐食性に優れるなど、多くのメリットを持ち、先端技術に欠かせない実用金属です。
【引用】https://www.ofa-titanium.com/aboutTitanium/

他の金属より歴史は浅いですが、その分優れた特徴を持ちます。

★チタンの特徴
重さあたりでは、アルミニウムの約3倍、鉄の約2倍の強度です。 ステンレスと比べても比重に対する強度ではチタンの方が勝っており、質量を軽くすることができます。
また、強い金属だけでなく、バネのようにもどる力(スプリングバック)も鉄の2倍近くあり、曲げても戻る性質のある金属です。 熱にも強く、溶解温度は、鉄が約1530度、銅が約1080度、アルミが約660度であるのに比べ、チタンは約1660度と鉄よりも強いのです。
海水に強く、海水耐食性は白金(プラチナ)に匹敵、他の主要金属より優れています。
【引用】https://www.ofa-titanium.com/aboutTitanium/
軽くて、硬くて錆びにくいんやな!
キャンプ製品として、チタンカップが作られる理由もわかりますね♪

しかし、チタンはステンレス等と比べて高価な上、性質上加工が難しいとされます。

だからチタンコーティングされるだけで高いんか

チタンコーティングには、以下のようなメリットがあります。

▪︎錆びにくくなる
▪︎硬度を向上させる
▪︎切れ味を持続させる
切れ味は良くならんの?
なりません。逆にコーティング後に研ぎ出しされていないと切れ味は落ちます。

つまりチタンコーティングは、刃を長く使うための加工ということになります。

頑丈な造り

栗子G1は同社の廉価版ミルのC2と比べ、軸が太くハンドルもしっかり固定できます。

C2でもハンドルが外れる心配はありませんが、安心感がありますね。

ただ、勢い良く回したり硬い豆を挽くとハンドルのノブが取れる事があります。

気兼ねなく回すなら、C2の方が回しやすいかもしれません。

独特な粉受けの構造

栗子G1の大きな特徴が粉受けの構造です。

ネジ式ではなく、完全にマグネット式
落ちたりせんの?

想像以上に強力で、ちょっとやそっとでは落ちない固さです。

ネジ溝がなく、掃除しやすいのも特徴。
こういった斬新さも、栗子G1のデザイン性を引き立てているんですね

しかしその性質上、外すのに苦戦します。

勢いよく外したら爆発するし、そっと外そうにもなかなか外れません・・・

結果、抜刀する感覚で掌を固定して指でグッと押し出すのがベストでした。

慣れれば息をするように外せるから、練習あるのみやな

ちなみにマグネットの接続部は擦れやすく、塗装が剥げるのが気になります。

細挽きが得意

下記2点の理由から、栗子G1は細挽きに強いミルである事がわかります。

▪︎極細挽きの速度が群を抜いて早い
▪︎最小の挽き目でもハンドルが軽い

上記2点を両立しており、他の高級のミルより極細~細挽きに優れています。

ただし硬い豆に弱いので、浅煎り豆の極細挽きをしたい方は栗子Xがオススメです。

最後のまとめで記事紹介してます♪

栗子G1plusの評判・口コミ

▪︎セラミックミルよりも微粉が少ない
▪︎グラインドも軽い力でできる
▪︎微粉がそこそこ発生する
▪︎デザインがいい

軽い力で挽けるという意見が多いですが、硬い豆だと滑るという意見もありました。

最高級モデルの栗子X同様、手が乾燥気味の方は滑りやすい
僕も乾燥しがちで、ツルツルする時ありますね‥。

また、微粉が気になるというレビューも散見されました。

セラミック刃には負けませんが、同じステンレス刃で比べると厳しい点もあります。

詳しい事は次の検証で確認するで

栗子G1plus検証

挽き目の検証

栗子G1はエスプレッソからプレスまで、幅広く対応可能です。

説明書によると以下の粒度が目安になっています。

▪︎エスプレッソ:10-14クリック
▪︎ハンドドリップ:18-24クリック
▪︎フレンチプレス:25-27クリック
0~6は刃を痛めるため使用できないので注意!

上記を踏まえ、以下の点を検証します。

①エスプレッソ(極細)挽きは可能?
②粗挽きはどこまで実用的?
③中挽きはどのあたり?

①エスプレッソ(極細)挽きは可能?

栗子G1の「7」で極細挽きが出来るかをチェックしました。

ギリギリエスプレッソが作れるキャプテンスタッグの挽き目「3」と比べて少し細かい程度。

↓キャプテンスタッグの挽き目検証はコチラ↓

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ちなみに栗子G1は「7」から使用可能ですが、C2は「9」以下まで粉が詰まって出てきません。

同じ36段階ですが、幅の広さは栗子G1が上回っていますね!

ただ、栗子Xのようなターキッシュ挽きはできませんでした。

G1やC2は少し粒感の残る所までが限界のようです。

②粗挽きはどこまで実用的?

粗挽きの目安としてJPpro「125」と比較検証した結果、栗子G1は「30」が近い範囲になりました。

「#8以上」の量に対して微粉量が他より少し多いですが、特段ネガティブな印象はありません。

C2も別で検証すると近い分布となったので、粗挽きは特に問題ないように感じます。

後は好みに合わせて使ってください♪

③中挽きはどのあたり?

中挽きの定義は様々ですが、当サイトはカルディの挽き目「8」を基準にします。

入手しやすくチェーン系列の中で一番粒度が均一なため、中挽きの基準として参考にしやすいです♪

検証した結果、栗子G1は「20」が最も近くなりました。

微粉量検証

栗子G1の挽き目「20」で微粉量を検証した結果、以下のようになりました。

▪︎#30より大きい:18.7g
▪︎#31~#40未満:3.9g
▪︎#40~#50未満:4.6g
▪︎#50より小さい:2.7g

念のため、1段階上の「21」も検証対象に加えて比較したものがコチラ。

1段階上でもC2に及ばず#8以上の粗い粉が増えるため、粒度にバラつきが出やすい事がわかります。
中挽きならC2が良さそうやな!

メンテナンス性の検証

栗子G1のメンテナンスは、他のタイムモア製ミルと同じく少し手間が必要です。

タイムモアのミル共通で、ダイヤル盤をミル刃と軸の両方に合わせる必要があります。
難しくはないですが、刃を嵌めてすぐ固定できないので少し面倒。

また、外刃は基本は外しません。

固定方法を間違えると粒度がブレたり、刃を破損します。

ブラシやブロワーで十分綺麗になるので、お手入れ自体は楽だと思います。

グラインド速度比較検証

栗子G1の挽き目「20」で豆を20g挽いた結果、下記の値が得られました。

▪︎時間:48秒
▪︎回転数:約70回転
他のミルと比較すると、こんな感じ!
▪︎C2「21」:35秒
▪︎JPpro「82」:30秒
▪︎栗子G1「20」:48秒
▪︎コマンダンテ「32」:1分1秒
▪︎ポーレックスミル2「17」:1分5秒

栗子G1はC2と比べて、ハンドルノブが外れるため早く挽けません。

その分タイムロスが発生し、10秒近く差が出てしまいます。

しかし細挽きだと話が変わり、C2と比較すると以下のような結果になります。
▪︎C2:4分15秒
▪︎栗子G1:1分24秒

これはエスプレッソ用ミルに匹敵し、栗子G1が細挽きに向いている理由です。

エスプレッソやマキネッタがメインの人にオススメやな!

栗子G1の評価

メリット・良い点

▪︎細挽きに強い
▪︎インテリアとの親和性が高い
▪︎刃の耐久性が高い
これ、エスプレッソ用なんちゃうん?
確かに細挽きに強くて高耐久なら、そう思いますよね

それほど、栗子G1は細挽きに向いた性能に仕上がっています。

デメリット・気になる点

▪︎中挽き以降の分布差が気になる
▪︎硬い豆と相性が悪い
▪︎粉受けの扱いに慣れが必要

栗子G1はデザインや着想が面白いですが、ハンドルや粉受けの扱いが難しいです。

刃と構造の特性上、硬い浅煎り豆との相性が非常に悪いんですよね
滑るし外れるし、疲れるで
扱う場合は、中深煎り以上の柔らかい豆がオススメ
インドネシアのような他のミルで噛み込みにくい大型豆もサクサク切れるので気持ちいいですよ♪

栗子G1をオススメしたい人

▪︎エスプレッソ・マキネッタが好きな人
▪︎深煎りコーヒーが好きな人
▪︎木目調のデザインが好きな人

栗子G1は深煎り豆の細挽きをメインで淹れる人にオススメできます。

やっぱりエスプレッソ用なんちゃう‥?
確かに用途がハッキリしているので、G1を選ぶかどうか判断しやすいですね

栗子G1plusまとめ

栗子G1は深煎りの細挽きに特化している事が検証でわかりました。

中挽きはそこそこという印象ですね
中挽き主体ならC2がベストやで
↓C2を詳しくチェックする↓
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コーヒーミルは性能の良し悪しよりも、あなたの理想に沿っているかが大切です。

この記事を見て、栗子G1があなたのコーヒーライフに役立つツールの一つになれば嬉しいです。

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