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しかし。その検証の中で最も驚いたのはJPproです。
そう疑いたくなるほど、C2やコマンダンテとは全く別の味になります。
たまたまかと思い何度試してもナッツ。
そんな疑問を解決すべく、以下2つの仮説を立てました。
②抽出成分の割合が変わる可能性
なので、今回はコーヒーの味について考えつつ上記2つの仮説を検証します。
コーヒーミルと味の関係
「コーヒーミルで味が変わる」と言っても、少し想像し辛いと感じませんか?
例えば、りんごジュースを作るために下記3つの方法で同じ量を濾して作るとします。
②すりおろす
③ミキサーで粉々にする
どれも100%リンゴジュースですが、同じ味になるでしょうか?
熱でりんごの甘い香りが飛んだり、繊維の崩れ方が変わると味にも変化が出ます。
これをコーヒーに置き換えてみます。
コーヒーの成分量と味の関係
今回はコーヒーの濃度から成分量を計算し、味の違いと相関関係があるかをチェックします。
検証で使用するのはコーヒー濃度計で有名なアタゴの製品。
コチラを使用して、通常は下記の式で収率(豆から出た成分量)を算出します。
今回の検証では抽出量と豆量は一定なので、TDS(濃度)だけでも比較できます。

つまりミル刃の個性によって、コーヒーの味に影響が出る事がわかります。
抽出検証
前回同様、3種のミルを下記の挽き目で比較します。
▪︎1Zpresso「JPpro」:82
▪︎コマンダンテ 「C40」:32
▪︎注湯時間:20秒
▪︎注湯湯量:240ml
▪︎抽出時間:2分(注湯時間含む)
▪︎蒸らし :無し
▪︎抽出温度:94度
▪︎ペーパー:HARIO「V60」漂白型
▪︎ペーパーリンス:無し
▪︎攪拌工程:無し
※温度低下を防ぐため蓋を使用
※2分経過後、落としきりとする
今回使用したのはコロンビアの「カスティージョ/ナチュラル」
ブドウを思わせる個性の強いフレーバーで、今回の検証にピッタリです。
コマンダンテ「C40」
▪︎濃度 :1.3%
▪︎収率 :13.2%
全体的に明瞭な風味のコマンダンテは、C2より少し濃度が低い結果となりました。
C2が皮付きブドウとすると、コマンダンテはジューシーな実だけを食べるイメージ。
TIME MORE「C2」
▪︎濃度 :1.4%
▪︎収率 :14.1%
3つの中では、想定通り最も濃度が濃い結果となりました。
皮ごとブドウを食べたような渋みと華やかさ、とろみが印象に残ります。

食べるなら、後抜けをマイルドにするカシューナッツがベストです。
1Zpresso「JPpro」
▪︎濃度 :1.34%
▪︎収率 :13.6%
なんと、コマンダンテよりも濃度が高いという結果になりました。
ブレがあるとしても、ほぼ同じ濃度・収率という事になります。
にも関わらず、やはりナッツ感の主張が強いです。

ローストアーモンドとクコの実を一緒に食べたような、フルーツ感が少しアクセントになっている風味に仕上がりました。
検証結果まとめ
検証の結果「数値上は同じでも、ミルによって味が異なる」事が判明しました。

では、あなたが目指すコーヒーの味とミルの性質が違うとどうなるでしょうか?
そんな事が起こるかもしれません。
これは手に取って触るだけでなく、実際に体験を伴わないとわかりません。
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