【コーヒーミルで味が変わる!?】コマンダンテとJPproを比較!数値検証で判明した意外な事実

コーヒーミルが変わるとコーヒーの味も変わる?

前回はそんな疑問を、コーヒーのプロと解決しました。

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結果、全然違う事がわかったな!

挽き目や粒度がほぼ同じでも、ミルによって味の印象が異なる現象が発生しました。
例えば、C2とコマンダンテは同じ系統の味ですが、味のトーン(明るさ)に違いがあります。

コマンダンテはレモンのようにスッキリ抜けのいい酸味が印象的で、全体的にクリアでした。

しかし。その検証の中で最も驚いたのはJPproです。

あれ?こんなナッツ感ある豆やっけ?

そう疑いたくなるほど、C2やコマンダンテとは全く別の味になります。

たまたまかと思い何度試してもナッツ。

それどころか、他の豆でもナッツっぽくなります。
どうなってるんや!?

そんな疑問を解決すべく、以下2つの仮説を立てました。

①抽出される成分が少ない可能性
②抽出成分の割合が変わる可能性
成分が多い可能性はないん?
C2で感じた酸味や渋味をJPproでは感じないので、成分はC2より少ないかなと

なので、今回はコーヒーの味について考えつつ上記2つの仮説を検証します。

コーヒーミルと味の関係

「コーヒーミルで味が変わる」と言っても、少し想像し辛いと感じませんか?

もう少し身近に感じられるよう、事例を出します

例えば、りんごジュースを作るために下記3つの方法で同じ量を濾して作るとします。

①手作業で潰して絞る
②すりおろす
③ミキサーで粉々にする

どれも100%リンゴジュースですが、同じ味になるでしょうか?

なんとなーく違う気がする!

熱でりんごの甘い香りが飛んだり、繊維の崩れ方が変わると味にも変化が出ます。

これをコーヒーに置き換えてみます。

ミルの切れ味や構造が、コーヒーの味に影響する可能性があるんです!

コーヒーの成分量と味の関係

今回はコーヒーの濃度から成分量を計算し、味の違いと相関関係があるかをチェックします。

検証で使用するのはコーヒー濃度計で有名なアタゴの製品。

コチラを使用して、通常は下記の式で収率(豆から出た成分量)を算出します。

TDS×抽出量÷豆量=収率

今回の検証では抽出量と豆量は一定なので、TDS(濃度)だけでも比較できます。

ちなみに収率求めたらどうなるん?
もしJPproの収率がコマンダンテよりも高い場合、②の仮説が有力になります

つまりミル刃の個性によって、コーヒーの味に影響が出る事がわかります。

抽出検証

前回同様、3種のミルを下記の挽き目で比較します。

▪︎タイムモア「C2」:22
▪︎1Zpresso「JPpro」:82
▪︎コマンダンテ 「C40」:32
抽出はHARIO「SSD-200B」で前回と同様の抽出方法で検証します

▪︎使用機材:HARIO「SSD-200B」
▪︎注湯時間:20秒
▪︎注湯湯量:240ml
▪︎抽出時間:2分(注湯時間含む)
▪︎蒸らし :無し
▪︎抽出温度:94度
▪︎ペーパー:HARIO「V60」漂白型
▪︎ペーパーリンス:無し
▪︎攪拌工程:無し
※温度低下を防ぐため蓋を使用
※2分経過後、落としきりとする

今回使用したのはコロンビアの「カスティージョ/ナチュラル」

ブドウを思わせる個性の強いフレーバーで、今回の検証にピッタリです。

上記方法で抽出した液体を攪拌してから別容器に移し、全て常温になるまで蓋をして保管しました。
それぞれを味わいつつ濃度計で算出したので、チェックしていきましょう!

コマンダンテ「C40」

▪︎抽出量:202.9ml
▪︎濃度 :1.3%
▪︎収率 :13.2%

全体的に明瞭な風味のコマンダンテは、C2より少し濃度が低い結果となりました。

個性の強い豆でも、主張が強過ぎずメリハリのある味に仕上がっています。

C2が皮付きブドウとすると、コマンダンテはジューシーな実だけを食べるイメージ。

キレも良く香りがフワッと残るので、コーヒー単体で飲むなら文句無しです♪
0.1%しか変わらんのに、こんな差を感じるんか…不思議や

TIME MORE「C2」

▪︎抽出量:201.8ml
▪︎濃度 :1.4%
▪︎収率 :14.1%

3つの中では、想定通り最も濃度が濃い結果となりました。

皮ごとブドウを食べたような渋みと華やかさ、とろみが印象に残ります。

強烈なフレーバーが舌にチクチク残るので、少しずつ飲むか食べ物を挟みたくなりますね。

食べるなら、後抜けをマイルドにするカシューナッツがベストです。

1Zpresso「JPpro」

▪︎抽出量:202.8ml
▪︎濃度 :1.34%
▪︎収率 :13.6%

なんと、コマンダンテよりも濃度が高いという結果になりました。

ブレがあるとしても、ほぼ同じ濃度・収率という事になります。

にも関わらず、やはりナッツ感の主張が強いです。

あれ、ブドウフレーバーどこ行った?

ローストアーモンドとクコの実を一緒に食べたような、フルーツ感が少しアクセントになっている風味に仕上がりました。

検証結果まとめ

検証の結果「数値上は同じでも、ミルによって味が異なる」事が判明しました。

濃度・成分量だけやと、何がどれだけ溶け出しているかわからんな
JPproの場合は、ナッツの風味が抽出されやすくなるって事ですね

では、あなたが目指すコーヒーの味とミルの性質が違うとどうなるでしょうか?

あれ?思った味にならへんな…

そんな事が起こるかもしれません。

理想のコーヒーを淹れるには、技術も大事ですが、器具選びも無視できない事がわかりました。

これは手に取って触るだけでなく、実際に体験を伴わないとわかりません。

今後も当サイトでは、検証を通した体験をあなたにお届けします♪
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