
と思っていませんか?
今日は「美味しさ」をテーマに、微粉量や粒度分布だけではわからない違いについて比較していきます。
ハマちゃんは元スターバックスのブラックエプロン。

今回の検証では3種のミルを下記の挽き目で比較します。
▪︎1Zpresso「JPpro」:82
▪︎コマンダンテ 「C40」:32
挽き目は前回の記事で決めているので、まだご覧になってない方はご参照下さい。
↓挽き目の決め方をチェックする↓

特にJPproとコマンダンテは微粉量や粒度に大差がないため、数値上は同じ状態です。
今回は 「挽き心地・香り・味」の3つに分類し、各ミルの性能を比較していきます。
挽き心地の比較検証
今回使用したグァテマラはかなり硬い部類。
TIME MORE「C2」
C2は小型ながら、豆をしっかり噛み込み素早いグラインドを実現しています。

切れ味は良いですが、硬い豆を沢山噛み込むと何度もハンドルが止まります。
C2は豆が跳ねにくいので、斜め挽きにしてもスピードはあまり変わりません。
1Zpresso「JPpro」
手挽きミル界のウサイン・ボルトといえば「JPpro」。
豆を噛み込む量が多く、とんでもない速度を実現しています。

堅牢な作りとハンドルの長さが、挽き辛さをカバーしているようです。
コマンダンテ「C40」
コマンダンテは他のミルに比べて挽き心地が良く、ハマちゃんも大絶賛。
香りの比較検証
飲み比べだけでなく、グラインドした際の香りもチェックしていきます。
今回使用するグァテマラは、豆の状態でもトマトやスパイスを連想するインパクトの強い豆です。

グラインドした時点で既に各種で違いがあるので、確認していきましょう。
TIME MORE「C2」
C2は豆のままの印象と同じで、非常に強いスパイスの香りがします。
ハマちゃんも同様の意見で、どちらかというと食欲を誘う香りでした。
1Zpresso「JPpro」
JPproで挽いた豆は、C2の印象とは全く違います。
不思議なことに、JPproで挽いた豆は一切飾り気がありません。

非常にクリアで、主張が極端に薄くなりました。
コマンダンテ「C40」
コマンダンテで挽いた豆も、C2やJPproとは違う印象になりました。
C2もスパイス感がありますが、主張が強く一種の香りしか感じられませんでした。
▪︎クミンのような香り
▪︎レモングラスのような酸味
この時点で、コマンダンテに対する期待度が爆上がり。
「本当にコマンダンテっていいのかな?」と言う疑念が「これは凄い!」という確信に変わった瞬間でした。
飲み比べ比較検証
香りはいいけれども、いざ抽出すると印象が変わることもあります。
香りの印象がどれだけ反映されているかも含めて、以下の方法で抽出検証します。
▪︎注湯時間:20秒
▪︎注湯湯量:240ml
▪︎抽出時間:2分(注湯時間含む)
▪︎蒸らし :無し
▪︎抽出温度:94度
▪︎ペーパー:HARIO「V60」漂白型
▪︎ペーパーリンス:無し
▪︎攪拌工程:無し
※温度低下を防ぐため蓋を使用
※2分経過後、落としきりとする
抽出者による抽出ブレを防ぐため「スイッチドリッパー」を使用します。
↓スイッチの性能は下記参照↓

抽出した結果、香りと同様で違う結果が得られました。
TIME MORE「C2」
C2で抽出したコーヒーは重厚感があり、酸味とスパイスの風味を強く感じます。
豆が持つ特徴を前面に押し出し、ガツンとインパクトを残したい場合に適していると思います。
1Zpresso「JPpro」
JPproのコーヒーも香りの印象通りの風味になりました。
スパイス感は一切感じず、酸味控えめでナッツのような風味が前に出ています。

元々あるクセの強さを抑え、飲みやすく仕上げられるのはある意味特徴といえます。
コマンダンテ「C40」
3つの中では最も香りがマイルドで、クリーンかつ明るい酸味が印象的。
スパイス感溢れる豆が、レモンティーのような清々しさに変化した事が驚きです。
ハマちゃんだけでなく、二人の感想がこれに尽きます。
豆の特徴を損なわずネガティブな要素も解消し、香りも味も調和が取れていました。
検証の結果
今回の検証では「同じ挽き目でもミルにより風味が変わる」事が判明しました。
▪︎JPpro:クセを抑え、マイルドな風味にする
▪︎コマンダンテ:個性を守り、複雑な味を表現する
特にコマンダンテは単に切れ味が良いだけでなく、コーヒー豆の良い部分を引き出すことができます。
ハマちゃんのお陰でエスプレッソはJPpro、パンチを出したい豆はC2など明確な用途を決めることができました。
今回検証したミルの詳細は以下の記事からご確認ください。
↓JPproを詳しく確認する↓

↓C2を詳しく確認する↓

↓コマンダンテ を詳しく確認する↓

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