そんな話を見たり
聞いたりしたことはありませんか?

世の中では次々とドリッパーが開発され、買っても買ってもキリがありません。
じゃあ本当にドリッパーで
そんなに違いが出るのか
疑問に思ったことはありませんか?
もしそうだったら、2個目や3個目は一味違うものを選びたいですね!
というわけで今回は
11種の円錐形ドリッパーを
ピックアップして
・抽出速度
・成分量
上記2つの項目を
検証していきます。
・抽出速度が同じものは成分量も同じ
・抽出速度が遅いものは濃くなる
早速確認していきましょう。
目次
検証の条件
検証レシピ
▪︎豆量:20g
▪︎蒸らし湯量:50ml
▪︎蒸らし時間:30秒
▪︎注湯量:300ml(蒸らし含む)
▪︎抽出量:250ml
▪︎注湯時間:1分(蒸らし30秒)
▪︎攪拌回数:5回
▪︎挽き目:JPpro「75」
▪︎ペーパーリンス:有り
攪拌回数ってのは「の」の字を書くみたいに回すアレの回数や!
ペーパーリンスは抽出前に予めペーパーをお湯で濡らす事だよ♪
更に検証に際して、
次の点に注意して抽出を行いました。
水は同じ時間帯のものを使用
いつもは天然水を使いますが、
量が多いので浄水した水道水で検証。

時間帯が変わると水質が変化しコーヒーの濃度に影響が出るので、同じ時間帯のものを使用します。
そのため今回の検証と
次回の台形ドリッパー編では
濃度が異なっています。
コーヒー豆の購入日を揃える

条件を整えるため、同じ日に購入したコーヒー豆600gで検証しました。
ネットは同じロットの豆かわからないので、実店舗で購入しました!
ペーパーはV60のみ
今回は特別なドリッパー以外は
全てハリオV60のペーパーで抽出しました。

濃度の比較もするので、
漂白タイプで抽出しています。
成分量検証の手順
▪︎抽出後コーヒー液を軽く攪拌する
▪︎少量をコップに取り温度を統一する
▪︎濃度計にて濃度を測定する
全て抽出量が同じなので、
濃度から成分がどれだけ
出たかを比較できます。
温度が違うと濃度測定が正確にできないため、温度も揃えました♪
ドリッパー比較検証結果
HARIO/V60

円錐形といえばコレ!
というくらい超有名ドリッパー。
スパイラルリブが特徴的でデザインも使いやすさも優れた名品!
▪︎抽出時間:1分49秒
▪︎濃度:1.16%
早いかと思いきや、
お湯が少なくなると失速します。

こまめ
落としきりより、抽出時間や量で切り上げる方が向いている印象です!
HARIO(ハリオ)
¥356
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コーノ/名門ドリッパー

円錐形ドリッパーの元祖。角度がV60と違うので、V60用ペーパーを使う場合深く折り込んで使います。
専用のペーパーもあるので、コーノを使う場合はそちらがオススメ♪
珈琲サイフォン
¥682
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▪︎抽出時間:1分42秒
▪︎濃度:1.23%
ハリオより早いですが、
濃度は濃くなる結果に。

珈琲サイフォン
¥1,210
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三洋産業/フラワードリッパー

空気抜けが良くトップレベルに抽出が速いドリッパー。最後まで安定してコーヒーを抽出でき、ストレスがなくドリップを楽しめます。
▪︎抽出時間:1分37秒
▪︎濃度:1.12%

フラワードリッパーなら落としきり抽出もしやすく、個人的にもオススメです♪
三洋産業
¥719
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キーコーヒー/クリスタルドリッパー

無数の凹凸が特徴。洗練されたデザインで洗いやすく使い勝手のいいドリッパーです。
▪︎抽出時間:1分44秒
▪︎濃度:1.13%

V60と同じく後半で失速しますが、
メンテナンス性や見た目含めて
個人的にはお気に入りです。
キーコーヒー
¥589
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ビースティーコーヒードリッパー
土台と本体が分離するオシャレなドリッパー。熱しやすく冷めにくい特性があり、抽出後は火傷するくらいに熱くなる。
▪︎抽出時間:1分33秒
▪︎濃度:1.19%

抽出速度と保温に優れ、しっかり成分が抽出できますね!

こんな感じで持ちます
インテリアとしては最強ですが、
普段使いとしては工夫が必要です。
Beasty Coffee
¥5,500
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安清式木製ドリッパー

全て木で作られたドリッパー。全体的に熱くなりにくく直接持つことができます。
コーヒーに香りが移る事を気にする方は
少しビックリするかもしれません。

▪︎抽出時間:2分7秒
▪︎濃度:1.06%
ペーパーが密着しすぎると、
空気が詰まって遅くなります。

浸かる時間長いと濃くなるイメージやけど、濃度低くない!?
ブランディングコーヒー
¥5,200
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MT.FUJI DRIPPER

富士山のようなデザインのドリッパー。見た目が面白いですが、ドリッパーとしての安定感に不安が残ります。
▪︎抽出時間:1分52秒
▪︎濃度:1.14%
さほどHARIOと変わらない印象。

個人的にはペーパーがピタッとハマるのが好きなのでHARIO派!
イルカナ(Ilcana)
¥4,180
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ORIGAMIドリッパー

大会でも使用された超カッコいいドリッパー。V60フィルターとの相性も良いので、非常に使い易い。
最近専用の土台も登場したので、安定感も向上し使いやすくなりました♪
¥1,100
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▪︎抽出時間:1分39秒
▪︎濃度:1.17%
速いし陶器製なので保温力も◎

成分もしっかり抽出できています。
¥9,790
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三洋産業/ディープドリッパー
幅を狭くし縦長にすることで、お湯が透過する長さを伸ばす長深層透過方式というコンセプトのドリッパー
¥825
(2023/01/29 11:44:35時点 楽天市場調べ-詳細)
▪︎抽出時間:1分30秒
▪︎濃度:1.15%
今回の検証で最速記録。

層が厚いと遅くなるイメージですが、
空気の抜けが非常に良く
スムーズに抽出ができました。
速さの割に成分もしっかり出ていて、よく考えられたドリッパーだと思います。
CAFEC 深層濾過方式DEEP DRIPPER PRO ディープドリッパー DD-45 3〜7杯用 樹脂製
HARIO/V60粕谷モデル

最遅ドリッパーで有名。敢えて空気を詰まらせて、お湯に浸かる時間を伸ばす狙いがあります。
4:6メソッドでも粗挽きのコーヒー粉が前提になっていますね!
▪︎抽出時間:3分10秒
▪︎濃度:1.15%

言うまでもなく、とんでもなく遅い。
浸かる時間が長いですが、
濃度はあまり変わりません。
ドリッパー内の温度が徐々に下がって、あまり成分が抽出されないのかも!
何回かに分けてお湯を注げば、しっかり抽出できそうやな!
HARIO(ハリオ)
¥2,211
(2023/01/29 04:57:25時点 Amazon調べ-詳細)
HARIO/MUGEN

2021年HARIOから出た最新モデル。蒸らしを必要としないドリッパーというコンセプトで販売しています。
▪︎抽出時間:2分18秒
▪︎濃度:1.13%
速度は粕谷モデルよりも早いですが
ゆっくり抽出するタイプです。

こちらも長めに漬かっていますが、
他とそんなに濃度は変わりません。

陶器製もあるので、
成分をしっかり出すなら
こちらがオススメです。
HARIO(ハリオ)
¥1,609
(2023/01/30 03:04:27時点 Amazon調べ-詳細)
ドリッパー比較検証まとめ
今回の検証で気づいた事を
以下にまとめてみました。
▪︎コーノと安清式のみ結果が著しく異なる
▪︎浸かる時間が長い=濃いとは限らない
▪︎抽出後半で失速するドリッパーがあった
▪︎11種中6種は速さ・濃度がほぼ同じ
個人的な総評だと、
抽出幅の広さ・扱いやすさで
フラワードリッパーが
最も使い易いと感じました。
ご興味ある方はフラワードリッパーの記事もご確認ください!
また、イレギュラーな結果になった
コーノと安清式ドリッパーは
他のドリッパーと合わせて
再検証したいと思います。
その他のレシピ検証希望などはSNSにコメントください♪
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